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宗像市のうち、平成の大合併まで玄海町に属していた地域では、小字の位置を簡単に同定することができます。これは、旧玄海町が編纂した『玄海町誌』に小字一覧が記載されているためでして、フィールドワークをするうえで大いに役立っています。

今回は宗像大社に近い、深田地区へとやってきています。こちらには宮前・日南・寿美・小路・荒開といった集落名のほか、数十もの小字名が付与されています。その中でも、とくに「蚫島」(あわびしま)という地名が気になっていました。

今回は蚫島にあたる地域をめぐってみようというのです。

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蚫島にあたる場所は、宗像大社の広大な駐車場の裏側に広がっています。写真上でいうと、樹木が鬱蒼と生い茂った場所が、まさに蚫島です。この周囲には、前田・塘ノ内・夕尺という耕地名があります。

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周囲が水田になっているのに対し、蚫島地内だけはこんもりとした丘のようになっていて、屋敷・畑・雑木林が立地しています。

深田地区では1990年前後に耕地整理が行われましたが、根本的な地形は変わっていないようです。整理前の航空写真(1960年代)を見てみると、蚫島の敷地形状が、今とほぼ変わらないことが分かります。

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蚫島地内を散策していると、地蔵堂を見つけました。堂内には地蔵が6体安置されています。いずれも大切に扱われているようで、青色の奇麗な前掛けを付けていました。

どこにも名前を記した札がないので、あくまでも憶測ですが、こちらの地蔵堂も「蚫島」を冠しているのでしょうかね?

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蚫島を後にして、宗像大社の前にやってきました。境内横の三角地には宮前集落が広がっています。そんな宮前地内を移動中、古びた2階建ての木造建築を見つけました。

どうやら1階部分は店舗に使われていたようで、現在はシャッターが下りています。果たして、この建築物は何に使われたものでしょうか。

撮影日:2018年10月




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