(目次)

北陸本線353.8km、最後のなぞり旅(米原⇒金沢編)
北陸本線353.8km、最後のなぞり旅(金沢⇒直江津編)



2015年3月、青春18きっぷを使ってJR北陸本線を乗りつぶしました。

ちょうど同月に、北陸新幹線の金沢延伸が控えており、北陸本線の一部区間で経営分離が施行されることになっていました。延伸後、経営分離されるJR北陸本線の金沢~直江津駅間は、当然ながら青春18きっぷの利用対象区間から外されます。

個人的に、北陸本線はお気に入りの旅行ルートでしたし、北陸路353.8キロメートルの記憶をもう一度目に焼き付けんと、船・鉄道を利用して北陸入りしました。

3年半ぶりの続編執筆

じつはこの記事、恥ずかしながら3年半前の2015年3月に執筆した「北陸本線353.8km、最後のなぞり旅(米原⇒金沢編)」の続編になります。ちょうどタイミングを同じくして、北陸と台湾の記事をいくつも抱え込んでいたせいで、すっかり続編の執筆を忘れていました。

それから数年後、ふと"最後のなぞり旅"の存在を思い出しましたが、なかなか執筆には至らないまま、ズルズルとここまで引きずってきました。面目ないです。

ということで、今回はようやくの"最後のなぞり旅"完結編をお届けします。

金沢⇒富山 457系普通列車

日が暮れ、夜の暗闇に包まれた金沢駅ホームにやってきました。午前中にここから七尾線に乗り換え、和倉温泉でひとっ風呂浴びてきました。ゆっくりしている間に陽が暮れ、金沢に戻ってきた頃にはもう真っ暗闇になっていたのです。

ゆっくりしていると書きましたが、七尾線のラッピング電車「わくたま号」を利用したかったので、その運用の都合上、和倉温泉での滞在時間が長くなりました。この日は富山で一泊するため、富山行きの終電車にさえ間に合えば、あとは何の問題もありませんでした。

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金沢から457系6両編成の富山行きに乗り込みます。

米原側の3両は近郊形化改造を受け、デッキなし・シールドビーム化されていましたが、直江津側の3両は原型ライト・デッキ付きです。もちろんデッキ付きの方に乗り込みます。デッキがないと、駅停車中に冷気が入ってきますからね。それに、急行型電車本来の旅情を楽しみたいのです。

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電車はまっ暗闇の中、モーターを唸らせながら倶利伽羅峠を越えていきます。その間、車内の風景や走行音を記録に残したり、車内・デッキを少しだけ散策したりして、富山までの1時間を過ごしました。

夜遅い電車ということで、乗客の数はけして多くなく、走行音をかき消す雑音はありません。ただただ、MT54の爆音だけが車内にこだまします。

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列車は高岡を経て、終点の富山駅に到着しました。

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新幹線の延伸が近づく富山駅では、まだ新駅舎の建設工事が行われていました。コンコースは防音壁に覆われ、駅舎はまんまプレハブ状の仮住まいといったところです。

塩崎キャラの「きときとくん」のパネルを見ると、新幹線延伸まで残り8日と示されていました。

富山駅到着後は、改札を抜けて予約していたホテルに向かいます。富山に来たら毎回宿泊する、コンフォートホテル富山駅前に来たところで、この日の行程はおしまいです。

金沢⇒黒部 457系普通列車

朝7時になったところで、寝床を出て動き始めます。今回は行程の都合上、8時台の電車で富山を離れます。というのも、朝の富山駅でいくつかすべきことがあるからです。

まず一つ目は、大阪行きの「トワイライトエクスプレス」を見送ること。二つ目は、富山発黒部行きの457系に乗車することです。2015年3月当時、457系の運用はずいぶんと縮小され、すでに直江津への乗り入れは消滅していました。

数少ない457系所定の列車に乗るには、8時まで富山で粘る必要があったのです。

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無事に「トワイライトエクスプレス」を見送り、457系6両の普通列車に乗り込みました。前日と同じく、原型ライトの457系ではありますが、残念ながら塗装は単色化されています。

しかし、車内に入れば塗装なんて関係ありません。急行電車のゆったりとした乗り心地を楽しみながら、朝の富山平野を移動していきます。海側には一面の平野、山側には九州では見ることのない、高くて険しい立山連峰が聳えています。なんて雄大な風景でしょうか。

富山を出て1時間後、乗り継ぎ駅の黒部に到着。

黒部⇒糸魚川 413系普通列車

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黒部駅から先の区間では、近郊型413系が幅を利かせています。運が良ければ、413系に組み込まれているという、クハ455-700番台に乗れるかもしれません。

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413系に乗り込み、今度は糸魚川を目指します。進むにつれて富山平野は狭まり、風景は平野から険しい断崖絶壁へと変わっていきます。古の旅人を苦しめた天険”親不知”をあっさりと抜け、次なる乗り継ぎ駅の糸魚川に到着しました。

糸魚川では1時間以上の待ち時間があります。いったん駅を出て、中心市街地をめぐってみることにしました。何気ない思い付きでしたが、数年後に大火事で市街地が焼失したことを知り、この判断はけして間違っていなかったと痛感しました。

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市街地に続いて、新幹線ホームのある南側にも足を運んでおきます。こちら側には大糸線で使用されていた、国鉄色のキハ52が保存展示されており、しっかりと車内まで見学しました。

糸魚川⇒筒石 413系+クハ455-700普通列車

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糸魚川からは413系の直江津行きに乗り込みます。この413系がなんと、米原側にクハ455-700番台が組み込まれた珍編成で、先ほど「運が良ければ乗れる」と述べた列車がまさにこれです。

さっそくクハ455に乗り込んでみると、車内が徹底的に「413系ナイズ」されているのが分かりました。車体形状はまんま457系ですが、車内の座席レイアウトはほぼ完全に413系です。天井の高さの違いに、かろうじて種車の痕跡が残っています。

糸魚川から終点直江津駅を目指すのも一つの手ですが、今回の旅はまだまだ終わりません。続いて、トンネル内に駅ホームがあることで有名な筒石駅で途中下車します。

筒石⇒直江津 413系普通列車

筒石駅で列車を降りて、しばらく駅周辺を散策していきます。次の列車が来るのは1時間後ということで、またしても時間に余裕があります。山を降りて日本海沿いの集落に向かい、そこで時間をつぶしました。

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再び筒石駅ホームに戻ると、そこにいたのは大勢の旅人でした。まもなく訪れる「一つの時代の終焉」を惜しまんと、各地からここまで辿り着いたのでしょう。普段は静寂に包まれたホームが、この時ばかりは地下鉄駅のようになりました。

さて、ついに今回の北陸本線なぞり旅の最終走者となる、普通直江津行きがやってきました。この列車もやはり413系です。

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長い長いトンネル区間を抜け、列車は海沿いの区間に出てきました。列車は相変わらず、けたたましいモーター音を鳴らしながら爆走しています。

日本海を左手に眺めながらさらに進み、再び長いトンネルを抜けると、ついに新潟県上越市の街並みが見えてきました。昼13時前、北陸本線の終点・直江津駅に到着です。

米原からいくつもの列車を乗り継いできた、北陸本線353.8キロメートルの旅路はここで幕を閉じました。

動画版・北陸本線なぞり旅


▲北陸本線の旅動画(米原⇒富山)編


▲北陸本線の旅動画(富山⇒直江津)編
動画でも北陸本線353.8kmの旅をお楽しみください。

撮影日:2015年3月




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