(目次)
日帰りで行ける 青春18きっぷで福岡~人吉鈍行旅(1)
日帰りで行ける 青春18きっぷで福岡~人吉鈍行旅(2)



福岡地区(博多駅)を起点に「青春18きっぷ」で日帰り旅をする場合、ルートは大幅に絞られがちです。まず一つ目のルートは長崎方面、二つ目は熊本方面、三つめは大分方面、四つ目は九州横断ルート、そして五つ目は本州方面です。

それぞれ日帰りで長崎(ないし佐世保)、八代(無理すれば肥薩線を南下して吉松まで可)、佐伯に行くことができます。最後の九州横断ルートは豊肥・久大線双方で災害不通区間があるため、鉄道だけで移動できない状況が続いています。なお、鹿児島・宮崎方面に行く場合、「宗太郎越え」「矢岳越え」という超閑散区間が存在するため、18きっぷだけの日帰り旅は無理です。

本州に向かう場合は無理する場合としない場合で行先は変わってきます。無理しない程度に行こうと思えば、山陽方面で下関や徳山に、山陰方面で萩や益田に、山口線を使って津和野に行けます。無理をすれば広島、さらに飛び越えて岡山にも行けます。しかしさすがに岡山まで行く場合、一日中電車に乗りっぱなしで、しかも下車した先でゆっくり滞在なんてできません。山陽方面で日帰りするとなれば、せいぜい尾道まででしょう。

さて、今回は2017年夏の18きっぷを利用して熊本方面を目指しました。本州・大分・長崎方面は通いなれていますし、できれば十数年未踏の肥薩線方面に足を運ぼうと考えたのです。列車に乗りっぱなしでは面白くありませんよね。できれば途中下車をしながら、目的地の人吉を目指して進むことにします。

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▲荒尾駅
毎度おなじみ、宗像市の東郷駅が今回のスタート駅です。やってきた快速荒尾行きに乗り込み、まずは福岡県を脱出します。

JR九州の快速は久留米を境に通過駅が多くなり、昔は120キロでかっ飛ばしていたのですが、九州新幹線全通の影響を受けて鳥栖以南の線路規格は落とされ、以前のように速度が出せなくなっています。それでも普通列車に比べれば快速は速いもので、1時間40分後には終点の荒尾駅に到着していました(普通利用だと2時間半以上もの長丁場)

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荒尾駅からは銀水発の八代行き普通列車に乗り換えます。817系なら良かったのですが、やって来たのはなんとロングシートの815系。811系の快適なクロスシートから一転して、窮屈な2両・ロングシート電車の旅がはじまります。

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相変わらず微妙な速度で走りながら、熊本県を南下していきます。特急が走らなくなったので、途中駅で特急通過待ちをすることもなく、1時間もしないうちに熊本駅に到着しました。ここで10分近く停車してから、列車は再び熊本県内を南下し続けます。景色は移り変わり、山がちの風景から八代平野の開放的な風景に一変しました。

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荒尾を出てからおよそ1時間40分、終点の八代に到着しました。八代以南の鹿児島本線は経営分離されているため、自ずと選択肢は肥薩線乗り換えに絞られます。しかし肥薩線という路線がこれまた厄介な存在でして、到着した13時台に出発する人吉行きが一本もないのです。向かいのホームに止まる人吉行きの単行列車は、なんと1時間後の出発ではありませんか。

ひとまず改札を出て昼食をとることにしました。新幹線全通による影響をうけてか、駅前には食事を供する店がそれほどありません。駅にコンビニが併設されているので、ひとまずパン類を購入して昼食問題は解決しました。

列車が出発するまでまだ時間があります。時間を潰そうにも、昼の八代市内は照り付ける日差しで暑く、市内を散策すると体力を消耗してしまいそうです。食事を済ませるとホームに戻って人吉行きに乗り込み、出発までの数十分を待つことに決めました。

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肥薩線の列車内から八代駅の古びた駅舎を眺めると、屋根に大きな損傷箇所を見つけました。訪れるたびに建物の老朽化が激しくなっています。

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人吉行きの単行列車は当初がらんとしていましたが、出発直前に熊本方面から列車が到着すると、凄まじい量の乗客が次々に乗り込んできました。座席はすべて埋まり、立ち客が出る状態で八代駅を出発しました。

列車は球磨川沿いを内陸部に入り、山深い渓谷地帯をゆっくりと進んでいきます。

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白石駅では肥薩線の名物列車「SL人吉号」とすれ違い。SL列車内からスタッフや乗客が手を振っています。

今回、久しぶりに稼働する58654号機を目にしましたが、前回稼働する同機を見たのは2006年ごろ、すなわち「あそBOY」末期の頃です。当時装着していた変な形の「火粉止め」はとうに消え、門デフと美しい化粧煙突が渓谷に生えます。

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SLに牽引される50系客車も注目すべき存在です。大規模な改造を受けていますが、中間車にかろうじて種車の痕跡を見出すことができます。今や稼働する50系客車はここと真岡鐵道だけになりました。改造車とはいえ貴重な50系客車なのです。

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八代駅を出てから2時間弱、ついに目的地の人吉駅に到着しました。前回人吉駅を訪れたのはたしか、2000年夏の「チャレンジ九州フリーきっぷ」利用時でしたから、およそ17年ぶりの滞在となります。

到着した時点で時間は既に午後3時。ずいぶんと遅い時間に到着しましたが、折り返し列車が出発するまで1時間以上もあります。この時間を利用して、人吉市街地を散策することに決めました。

前回(2000年)は乗り換えてすぐ吉松に向かったので、ゆっくり滞在するのは今回が初めてです。さて、人吉ではどんな見どころが待っているのでしょうか。
(続く)

撮影日:2017年8月12日




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