JR門司港駅に隣接する九州鉄道記念館は、2003年夏にオープンを迎えました。

今からちょうど15年前の出来事です。九州にはこれまで、小規模な車両展示施設はありましたが、本格的な博物館はこれが初となります。古い車両が多く収蔵されると聞き、オープンを楽しみに待っていました。

そして2003年8月、ついにオープン直後の鉄道鉄道記念館に行くことができました。

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レトロな門司港駅を出て少し歩くと、こちらもまたレトロな九州鉄道記念館が見えてきました。入口でチケットを買い、中に入ると真っ先に出迎えてくれたのが、写真上の59634号機です。いわずもがな、大正時代の貨物機9600形です。

九州には9600形が数多く保存されており、古くから九州で活躍してきたカマが現存しています。その中でも、この59634はきわめて特異な経歴を持つ存在です。というのも、現役時代のうち九州を走ったのは最末期の数か月のみで、長らく米坂線で使用されていたからです。

おそらく高齢のレイルファンからしたら、59634=米沢の機関車という印象が強いかもしれません。九州ゆかりではない9600が、JR九州を代表する博物館に保存されようとは、なんとも皮肉なことです。

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かつて関門間で使用されたという、EF10-35も保存されています。北九州市内で長年保存されていましたが、実物を見たのは今回が初めてでした。まさか交流電化王国の九州に、旧型電機が保存されていようとは思ってもいませんでしたよ。

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交流電機もちゃんと保存されています。昭和36年の交流電化に際して試作されたED72-1号機です。貨物機のED73とともに、電化初期の鹿児島本線を代表する存在といえましょう。

この機体はかつて老松公園(門司区)に保存されており、色褪せてボロボロになっていました。じつは、老松時代のED72-1を一度見たことがありまして、ただ憐れみを感じるばかりでした。それが整備されて美しくよみがえり、目の前に鎮座しているのです。これには大いに感激しましたよ。

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さらに進むと、宮原線で活躍したキハ07-41が展示されています。キハ07の保存車両は3両ありますが、その中でも一番原形をとどめているのがこの41号車です。貴重な戦前製の機械式気動車でもあるんですよね。

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キハ07の奥には485系のクハ481-603が保存されています。JR九州でもボンネット車が赤色塗装化の上、90年代まで使用されていました。その生き残りがこうして記念館に収蔵されているのです。

なお、この車両はグリーン車クロ481からの改造車にあたり、側面窓に種車の面影が残っています。つまりクロ481-0番台の貴重な生き残りでもあるわけです。

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当時、一番後ろ側に保存されているのはクハ581-8(クハ715-1)でした。いわずもがな、かつて寝台電車として使用されていた583系の一員ですが、と同時に715系唯一の生き残りでもあります。

国鉄末期に余剰となった583系を近郊形に改造し、交流電車715系として長崎本線を中心に走らせていました。基本的な仕様は2010年代まで残った419系とほぼ変わらず、2扉化のうえ一部ロングシートに改造されていました。

715系の淘汰は90年代に行われ、代わりに813系0番台が投入されました。じつは私が鉄道車両を撮るようになったのは、ちょうど715系が撤退した直後のことで、走る実物を見たことはありません。

現在ではクハ715-1の後ろに14系客車も保存されています。九州鉄道記念館に行ったのは2010年が最後で、そう頻繁に行くことはありません。開館から15年になる今、当時とはまた少し違った雰囲気になっているかもしれませんね。

撮影日:2003年8月12日




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