2015年1月、拙ブログで台湾のご当地キャラクター・団体マスコットキャラクター事情について特集を組みました。あれから2年がたち、台湾のマスコット界隈もだいぶ変わったようです。何が変わったかといいますと、まず「画風が変わった」ということ、そして「活用頻度が増している」ということです。

以上のことはあくまでも人・ネット伝いで知ったにすぎませんから、実態をこの目で見たわけではありません。そこで、2017年4月初頭に台湾におけるマスコットキャラクターの活用状況について、改めて探りを入れてみました。いくつか実例を挙げながら、台湾におけるマスコット(とくにご当地キャラ)の現状についてお届けします。

OPENちゃん・ちくわ(統一グループ)

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▲"OPENちゃん"の置物
台湾キャラの筆頭格として、永らく君臨しているのがセブンイレブンのマスコット「OPENちゃん」。店によっては、入口に置物が置かれていることもあります。台湾のマスコット事情が変わる一番のきっかけを作った存在といえましょう。

「OPENちゃん」が登場したことで、これまでの立体的・写実的(≒不気味)なデザインから平面的(色に濃淡がない)・デフォルメ指向なデザインへと変わっていきます。というかそもそも、OPENちゃんは日本人がデザインしたんですけれどね。

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続いてこちらはOPENちゃんの相棒「ちくわ」の置物。台東県鹿野のセブンイレブンで見かけたものです。原住民の多い地域らしく、それっぽい格好をしています。このように「OPENちゃんファミリー」という名のもとで、「OPENちゃん」には数体の仲間がいます。グッズも販売されているので、ぜひ台湾旅行のお土産に買って帰りましょう。

(関連記事)
「台湾キャラの代表格「OPENちゃん」」


九蔵喵窩=DNAXCAT(台北地下街公式マスコット)

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台北地下街を歩いていると、よく猫のイラストに遭遇します。日本や近年の台湾のご当地キャラにありがちな、みうら氏のいう「ゆるさ」とはまた違う、「萌え」に近い要素を持っているのです。

これら猫のマスコットは「九蔵喵窩」(DNAXCAT)といい、現地の同人サークルによって15年以上も前に生み出されました。それが今、台北地下街の公式マスコットになっているとは、大出世をしたというもんでしょう。なお、写真上のマスコットは「喵国王 九蔵」といって、ポケモンでいうピカチュウ、妖怪ウォッチでいうジバニャンのポジションにあたります。2016年秋には松山城にも来たそうですが、日程が違ったのか私は遭遇できませんでした。

この「九蔵」と仲間たちのイラストが、地下街の至る所にちりばめられています。以下、実例を少しだけ見てみましょう。

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▲地下街入口にて

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▲地下街東端部にて

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▲地下街通路にて、美食エリアの宣伝ポスター

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▲地下街東端部にて

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▲地下街東端部にて

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ほう、台北地下街は開業から17年を迎えるんですね。

台北市就業服務処のマスコット(名称不明)

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簡単にいうならば、ハローワークのマスコットといったところです。名称を記したページが見つからないので、おそらく名前自体ないのかもしれません。

写真上のように平面的なイラストがある一方で、3Dの立体的なイラストも用意されており、うち後者が多く用いられる傾向にあります。個人的には、不気味でプルッとした3Dイラストよりも平面イラストの方が良いと思いますけど・・・

日盛太陽獅(日盛国際商業銀行)

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台北市に本社を置く銀行のマスコットです。ライオンをモチーフにしているようで、やんちゃそうな表情をしていますね。公式プロフィールがないので、詳細がよくわからず残念です。一応、Facebookページの存在を確認できました。

(関連ページ)
『Sunny!日盛太陽獅』(Facebookページ)


福利熊(全連福利センター)

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全連福利センターは台湾全土に展開する大手スーパーマーケットです。台湾食品を土産に買って帰るのが習慣という方は、きっと1度は立ち寄っておられるでしょう。そんな同スーパーのマスコットが、今回ご紹介する「福利熊」です。

見た目は白っぽい熊さんで、買い物かごを頭にかぶっています。この買い物籠、実はかぶっているときも脱いだ時も、中央のロゴマークは必ず正しい方向を向いているんです。決して逆さまになることはないという、不思議な買い物かごなんですよ。

ボボ(台南応用科技大学)

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大学のマスコットらしいですが・・・調べても何も出てきませんでした。どうもカーネーションの赤ちゃんらしく、妙に顔が写実的でちょい不気味です。

迷鹿(台東県政府)

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交通部観光局(観光庁)は現在、路線バスタイプのツアーバス「台湾好行」,を各地で走らせています。バスの運行は地域ごとに民間のバス会社が請け負っており、これから例に挙げる「縦谷鹿野線」は鼎東客運の路線に組み込まれています。

今回ご紹介する「迷鹿」は台東県政府に所属しているようで、名前の通りシカのキャラクターです。ほっこりとした表情が可愛らしく、「福」と書かれた赤い前掛けを着ています。そんな「迷鹿」は現在、台湾好行のひとつ・縦谷鹿野線のマスコットとして活用されています。

熊讃ブラボー(2017台北ユニバーシアード)

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今、台湾で謎の増殖・乱立をみせている「熊キャラ」のひとつです。後述の「オーベア」と同じく、タイワンツキノワグマがモチーフになっています。誕生背景が背景なだけに、積極的に活用されているようでなによりです。

ユニバーシアード系のマスコットということはつまり、1995年に開催された福岡ユニバーシアードのマスコット「カパプー」(なお現在は終身名誉倉庫番の模様)の後輩にあたるというわけですね。カパプーカパプーテッテケテッテッテ~

(関連ページ)
『熊讃出任務』

ア桃・園哥(桃園メトロ)

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2017年3月に開業した、桃園地方の鉄道輸送を担う桃園メトロにもマスコットが存在します。それが「ア桃」と「園哥」で、どちらも徐千舜氏によるデザインです。プロ野球「ラミゴモンキーズ」の本拠地がある桃園らしく、「園哥」は野球漢のお猿さんです。

名前はそれぞれ、「桃ちゃん」「園くん」と和訳できるんじゃないでしょうか。

モチ猫=麻吉貓(台北メトロ)

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「モチ猫」は台北メトロのマスコットとして誕生し、文化宣導大使として多くの市民・利用者から愛されています。名前の通り、白くて餅のような、まんまるとした可愛らしい猫です。

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駅だけでなく、電車内のポスターにも「モチ猫」が沢山登場します。また、台北駅や西門駅ではグッズも販売されているので、台湾土産にぜひ買って帰りましょう。

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▲電車内の「親子優先エリア」にて
「モチ猫」の特徴は何といっても、そのイラストの種類の多さです。台湾人によるデザインのようですが、こんなに形の整ったマスコットをデザインする世の中になろうとは、台湾も変わりました。

オーベア(交通部観光局)

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「オーベア」はいわゆるお役所系マスコットで、モチーフはタイワンツキノワグマです。台湾を発信するため、国内外を問わず様々な場所で活動しています。なお、中文では「喔熊」と書くため、私は個人的に「オグマ」と呼んでいます。出べそ気味でどっぷりとしたお腹が、どことなく「しんじょう君」を思わせますね。

「熊讃ブラボー」の項目で述べたように、近年の台湾では熊のマスコットが乱立しています。その背景には間違いなく、「くまモン」の影響があると思います。熊キャラがこれ以上増えたら、台湾キャラの没個性化は避けられませんが・・・

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ちょうど台鉄では「オーベア」とコラボした弁当が販売されていました。売店もオグマだらけです。やっぱり平面的デザインの方が、マスコットとしての安定感・可愛さがあって良いですね。

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▲台北駅ホームにて

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▲列車のシートカバーも「オーベア」
じつをいうと、「オーベア」を一番多く見かけたのは台鉄の施設でした。一方で、海外からの利用者が多い空港では全く見かけなかったのが不思議です。

総括

以上、台湾のご当地キャラ・団体マスコットの現在について見てきました。2015年に高雄で「高通通」を見てから、何かが変わっていると思い始めていましたが、予想は当たりました。最近誕生したマスコットは大方「OPENちゃん」のように、平面的・デフォルメを重視したデザインを取り入れています。

今後、台湾国内のマスコットキャラについて調べる中で、イラストだけでなく着ぐるみの活用状況についても、機会があればぜひ追っていきたいと考えています。




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