
同神社は大島南東部にある、宮崎集落の小高い丘に鎮座しています。
島中心部から宮崎に通じる道を進むと、やがて宮崎集落に入り、道はすぐに途切れます。道が途切れる直前で、集落奥に入る路地に入って少し進むと、神社入口が見えてきます。路地も中々の狭さですが、神社に入る道も非常に狭く、道の両脇には民家が迫っています。
離島ならではの「密度高い漁村」の雰囲気がここにはあります。

▲神社入口・一の鳥居
民家の庭と半ば一体化した通路を通り、階段を上がって鳥居をくぐります。

▲一の鳥居扁額「弁財天」

鳥居をくぐると、すぐに石門が待ち構えています。この石門、一見すると鳥居のように見えますが、どうも何かが足りません。じっと目を凝らすと、笠木が無いのに気が付きました。
どうやらこの石門は元々、鳥居だったようですが、肝心の笠木はどこにもありません。笠木は別の場所に片付けられたのでしょう。


▲狛犬
こちらには一対の狛犬があります。長年、玄界灘の汐風にさらされてきたせいか、角が取れてやや丸くなっています。
境内には狛犬のほか、芳名碑や拝殿改築記念碑など、多くの構造物が立ち並んでいます。規模は小さくとも、なかなか充実した神社といえます。

▲拝殿
拝殿に古さはなく、比較的最近になって改築されたものと見ました。窓まわりのシャッターなど、近代的な作りが随所に見られます。

▲厳島神社・蛭子神社改築記念碑
碑文を見る限りだと、拝殿は昭和62年に改築されたようです。

▲厳島神社・蛭子神社祠
拝殿の奥に木造の本殿ではなく、石造りの祠を建立している様は、宗像市内にある多賀神社(大井)と同じです。
神社のある場所は先述のように小高い丘でして、木々に遮られて見えにくいですが、眼下に宮崎漁港を見下ろせる場所にあります。玄界灘で働く漁師や居民の鎮守として、これからも「宮崎」の歴史とともに歩んでいくことでしょう。
撮影日:2016年3月23日


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