2015年1月24日、西鉄313形315編成は約62年もの長旅を終えました。今回は運行最終日の沿線・最終列車内での様子を中心にお届けします。

まずはじめに沿線で315編成の走行シーンを収めましょう。福工大前駅で下車し、歩いて西鉄新宮駅方面を目指します。約2キロほど歩いて、湊川橋梁が見える場所に出てきました。

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到着後、1分もしないうちに315編成が通過していきました。青空が出て、しかも水面に電車が映りこんでいます。


一番最初の撮影地をここにしてよかったです。ちなみに同業者の姿は2人ほどと、この橋梁を選ぶ方は少なかったと記憶しています。

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続いて、三苫~和白駅間にあるカーブを二番目の撮影地に選びました。こちらには4人ほどの同業者がいらっしゃいました。斜めに横切る電線が・・・



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313形最後の走行シーン収録は、普段から撮り慣れている場所で行いました。唐の原駅北側の踏切横で出迎えます。前日はあいにくの曇り空でしたが、最終日24日はどうにか晴れてくれました。
よかったよかった・・・



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走行シーンを撮り終えた後は、電車で新宮駅に移動して313形最終列車に乗車したいと思います。
到着30分前にホームへ出て、列車到着を待ちます。ホーム上にはレイルファンが多数集い、宮地岳線部分廃止前日(2007年3月31日)の混雑ぶりが甦ってきました。普段からこのくらい混雑すればいいのに・・・

電車を待っていると、ちょうど私の横に「さよなら」パネルを持参してきた少年がいました。彼は佐賀県内の学校に通う高校生で、パネルは段ボールや色紙を用いた完全手作りのものでした。
少年の鉄道に対する思い入れに感服しながら電車を待つこと数十分、ついに313形の姿が見えてきました。

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到着後、早速貝塚行きの313形車内に乗り込みます。本当の「ラストラン」ということもあり、車内はあっという間に大量のレイルファンで埋め尽くされました。報道関係者の姿もあります。

私は鉄道漫談で盛り上がるグループの横に落ち着きました。3~4人程の少年と1人の御婦人、そして男性1人が鉄道話に花を咲かせています。当初、ご婦人と少年は親子ではないかと思っていましたが違いました。
私も話に加わったところ、ご婦人はSL列車がお好きとのことで、隣の少年は鉄道博士の中学生でした。さらに若い男性2人も話に加わり、「心暖まる交流」が行われました。西鉄のラストランの良いところ、それはいたって平和ということです。

西鉄313形ラストラン車内
▲大混雑する車内

西鉄313形と813系のすれ違い
▲813系とすれ違う

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ついに貝塚駅到着です。駅ホームでは多くの方々が313形の到着を待ちわびていたのです。これには車内の乗客も大驚きしていました。

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乗客も下車し、いよいよホームは身動きとれないほどの大混雑ぶりに襲われました。式典は順調に進み、西鉄のお偉いさん、313形を運転されたという西鉄OBの方、さらに宇都宮靖顕氏やそのお子様による花束贈呈が行われるなど、非常に大掛かりなイベントでした。

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▲記念ヘッドマーク返還式

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最後はチューリップの名曲「サボテンの花」(旧:香椎花園前駅到着メロディ)にあわせて、313形315編成は汽笛一斉、ゆっくりとホームを後にしていきます。これにはホーム上のファンも感極まり、「ありがとう」「お疲れ様」という掛け声が次々に湧き上がりました。

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▲貝塚駅改札口の「313形ラストラン当日」を告げるパネル

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改札前では記念グッズの販売会が行われました。多くのレイルファンが興味深そうにブースを眺めたり、グッズを購入したりしています。

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▲西鉄313形記念ヘッドマーク

私が初めて313形に乗車したのは1998年頃のことで、海の中道海浜公園に行くため、貝塚から和白まで乗車しました。最後部から後方展望を眺めたとき、「こんなに眺めの良い列車が福岡にあったなんて!」と驚いたのを覚えています。当時、私は筑肥線沿線に住んでおり、眺めの悪い筑肥線や地下鉄電車しか見ていなかったので、そう思うのはごく自然なことでした。
西武701系譲りのモーター音を気に入ったのもこの時でした。当初は「不思議なモーター音だ」と思ったものですが。


西鉄313形315編成―50年代生まれの鉄道近代化に貢献した名車は、約62年間にわたる長旅を終えました。



撮影日:2015年1月24日
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  コメント
No title
引退の日、さすがに賑わっていたんですね。

あとは300形が残っているんでしょうか?

西鉄にも駅メロがあるんですね。
香椎花園前の音楽は変わったということでしょうか?
レラティー #rcEo15nI [ 編集 ]    2015年01月25日(日) 17:01
レラティーさん
西鉄ではかつて、福岡ゆかりのミュージシャンの曲が車内チャイムとして流されていました。大牟田線系統では2000年頃に廃止されましたが、宮地岳線系統では2008年ごろまで流れていたと記憶しています。香椎花園前駅到着時には『サボテンの花』、貝塚と津屋崎到着時には同じくチューリップの『心の旅』が流れていました。

次に西鉄の発車メロディについてですが、これは最近になって大牟田線系統で用いられるようになりました。

313形の廃車により、貝塚線は600形に統一されました。ちなみに308形は2007年3月に、303形は2008年頃に廃車されています。
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2015年01月25日(日) 20:45
No title
こんばんは。


西鉄313形、ついに引退でしたか。

こちらのJRで走っている103系電車にも
車歴50年強のつわものがいるのですが。

来年あたりからの323系導入の玉突きで
随分と数を減らしそうですが、それでも
まだまだ残りそうで・・・

103系電車は高度経済成長期の大量輸送
にかなり貢献した歴史的価値のある車両の
はずなのですが、どうにも好きになれません・・・

未だに数が多い上にボロいのが多い、
と言うのがその理由だったりします。
ふぐにさん。 #36k9amUg [ 編集 ]    2015年01月25日(日) 22:55
No title
313形
せっかく近くに居ながら結局乗りに行けませんでした。

ブログ記事を拝見して、
自分にとって幼少期から思入れのある車両を考えてみたらJR701系でした。
(西武ではありません、おしい!)
当時、東京の銀色205系が憧れだった田舎の少年にとって都会然とした
(キャッチフレーズは正に「シティライク」でした。)
701系は夢にまでみた東京の電車だったわけです。
こちらはまだまだ活躍を続けそうですが、
仕様や私鉄への譲渡などでバリエーションも増え、
なかなか味わいが出てきたように思います。
tsugaru #- [ 編集 ]    2015年01月26日(月) 01:16
ふぐにさん。 さん
九州の103系はどちらかというと、201系の車体に103系の足を付けたようなものなので、近畿関東の「本物の」103系を知る機会はつい最近までありませんでした。広島の103系なんかもそうですが、相当老朽化が進んでいるんですよね。

走行音は五月蠅いし、つい最近まで103系は好きになれませんでした。耳の良かった子供時代は、けたたましい警笛で一種のトラウマを感じていましたし・・・

今は「国鉄好きの平成生まれ」と化しましたので、結構好んで乗りますが。
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2015年01月26日(月) 14:50
tsugaruさん
そういえば、昨年初頭に酒田~秋田・盛岡~仙台を701系で移動しましたが、辛かったですよ~!広島で115系に乗って下関~相生を移動するのも辛いですが、あちらもなかなかのもので、脱帽しました。

昨日頃から、313形の「保存」に関する噂があちらこちらで飛び交っており、噂とはいえ正直驚いています。確かに、あれは戦後の工業史上きわめて重要な位置にある車両なので、保存に十分値すると思いますが。
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2015年01月26日(月) 15:03
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