今回お送りする「岡山神社」は台湾南部、高雄市岡山区にあります。

岡山区一帯は元々、「阿公店」という地名で呼ばれていました。台湾の地名の多くが改称された1920(大正9)年、一帯が丘陵地帯(岡)であることから、現在の地名「岡山」(おかやま)へと改称されました。

台湾 岡山神社鳥居
▲旧岡山神社入口を遠くから眺めて
岡山神社の境内は現在、参道部分が岡山公園に、社殿部分が寿天宮に改装されています。日本統治時代から残る鳥居が目印です。

台湾 岡山神社鳥居2
▲旧岡山神社鳥居
一の鳥居が残されています。形状は靖国タイプの神明鳥居で、赤く塗装されています。

戦後、同鳥居は寿天宮の牌坊として使用するため、笠木が撤去され、貫が柱を突き抜けるかたちで左右に延長されるなど、大幅な変形が行われました。近年になり、岡山公園の改装工事が行われるのに伴い、変形されていた鳥居をもとの形状に戻す工事が行われ、現在に至ります。

今では岡山のランドマークとして、岡山を代表する日本統治時代の建造物として、人々に愛されています。

台湾 岡山神社鳥居3
▲旧岡山神社一の鳥居を裏側から眺めて

台湾 岡山神社鳥居4
鳥居の横には、岡山公園や旧岡山神社の歴史を記した石碑が建てられています。同公園は建設後しばらくの間、「中山公園」(「中華民国」管理下の地域ではよく見られる名称)と呼ばれていました。

台湾 岡山神社参道
岡山公園改装工事に伴い、参道は大幅に形状変更されており、原形を留めていません。撮影当時は夕方だったこともあり、散歩をする方や遊んでいる子供たちの姿をよく見かけました。

台湾 岡山神社参道2
社殿跡に建つ寿天宮が見えてきました。

台湾 岡山神社社殿
▲寿天宮全景
ちょうど儀式が行われた直後のようで、同廟前にはプラスチック椅子がたくさん並べられていました。

台湾 岡山神社社殿2台湾 岡山神社社殿3
旧社殿前には「和風」の狛犬が据え置かれています。これはおそらく、日本統治時代に据え置かれた狛犬を「復元」するかたちで、近年建立されたものでしょう。

台湾 岡山神社社殿4
▲寿天宮奥部
社殿関連の遺構は残存していません。

台湾 岡山神社手水鉢
寿天宮の正面には旧岡山神社の石灯篭・手水鉢が残されています。写真上は手水鉢を写したもので、戦後に刻まれた刻銘が見えます。

台湾 岡山神社石造物
▲謎の石盤

台湾 岡山神社石灯篭2
こちらは石灯篭の一部です。

台湾 岡山神社石灯篭
完形の石灯篭もありますが、こちらは近年制作された「復元品」でしょう。

台湾 岡山神社清代遺物
旧岡山神社の遺物だけでなく、清統治時代の道具も展示されています。写真上の石臼は度量器具の一種で、「阿公店 公斗」と刻まれています。

清代の商業都市・集落では米を平等に売買するため、おもに寺廟に度量器具(公斗)が置かれていました。この阿公店公斗は台湾に残る数少ない公斗であり、元々寿天宮のあった場所に設置されていたものです。

撮影日:2015年1月18日
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