2015年3月、北陸新幹線がまだ金沢までやってくる少し前に北陸を訪れました。私はまだ能登半島の方へ行ったことがないので、和倉温泉にでも浸かろうと思い、七尾線の電車で一路和倉温泉駅を目指しました。今回はその時の乗車記録をお届けします。

金沢~七尾


今回の旅の起点はJR金沢駅、こちらから七尾線の普通列車に乗り込んで約2時間の旅が始まります。乗車する列車は113系を交直流化改造した415系800番台で、近年の単色化によりワインレッド色に塗装されました。


▲留置線に憩う485系特急「北越」編成
列車は振動とともに金沢駅を出発しました。車両が非常に古いということもあり、高速で走ると車体が震えたり、時おり車体が軋むような音がしてきます。津幡までは北陸本線の東に進んでいきます。


▲東金沢駅に到着

津幡から七尾線に入ります。出発後、富山方面に向かう北陸本線に別れを告げたのち、暫く惰性走行を続けます。ここで交流電化から直流電化区間に移るため、デッドセクションを通過します。七尾線は直流電化区間になっており、交流電化がメジャーな北陸地方では異色の直流電化路線として知られています。

津幡から「津幡」が付く駅にいくつか止まり、能登半島の付け根を快走していきます。車体が古いので、ジョイントを通過するたびに大きな音を立てながら、単線区間を豪快に走ります。


七尾線のちょうど中間地点にあたる羽咋駅を出ると、北陸鉄道能登線の廃線跡を転用したサイクリングロードと暫し併走します。鉄道橋を転用したガーダー橋も車窓から眺めることができます。

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能登部駅停車中、一風変わった看板の存在に気が付きました。看板には「中能登町 おにぎりの里」と書かれてあります。「何故におにぎり?」と気になり、とりあえず看板を収めてから帰宅後、中能登町について調べてみました。すると、どうやら町内にある杉谷チャノバタケ遺跡で炭化した「おにぎりの化石」が発掘されていたとのことで、ようやく合点がいきました。

中能登町では、この「おにぎりの化石」が発掘されたことに伴い、「日本最古のおにぎり」発見の地と銘打って、おにぎり関連の町おこしが行われています。現地に足を運んでみないと分からないことって多いですね。

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良川駅で特急「しらさぎ」と交換を行います。離合の様子を前面展望で収めてみることにしましょう。


▲良川駅に到着する683系特急「しらさぎ」

JR七尾線良川站站名牌
▲良川駅駅名標


▲徳田駅駅名標
「徳田」と聞いて暴れん坊将軍を思い浮かべた方は、きっと私だけでないはず・・・


車内はボックスシートになっており、座席は改造の際に交換されました。この形状の座席は下関近郊で走っていた115系550番台によく似ています。


車窓右手から七尾港線の一部を転用した留置線が近づいてくると、間もなく終点の七尾駅に到着です。


運よく、七尾駅で「わくたま号」に遭遇しました。この編成には七尾からの帰り道で乗車することになっているので、その時に改めてゆっくり収めることにしましょう。

吉祥物「能登don」、「等伯君」、「溫泉蛋君」
▲「ようこそ七尾へ!」
(左から)「のとドン」(ほっと石川観光キャンペーン実行委員会)、「とうはくん」(石川県七尾市)、「わくたまくん」(和倉温泉旅館協同組合)があしらわれた、手作りポスターが設置されています。


ホームには「とうはくん」の置物もありますよ!

七尾~和倉温泉(のと鉄道車両)

IMGP5322.jpg
目的地の和倉温泉駅は七尾駅から、さらに一駅先にあります。和倉温泉まではJRの管轄下にあるので、「18きっぷ」利用者は のと鉄道改札口で切符を提示すればよいです。

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七尾から一区間だけ乗車するのは、のと鉄道NT200形ディーゼルカーの2両編成です。先頭には「のとりあーな」ラッピング車が、後部には「花咲くいろは」ラッピング車が連結されています。後部車両は貸し切りのため客扱いは先頭のみで、実質一両編成です。

IMGP5324.jpg
▲のと鉄道NT200形「花咲くいろは」ラッピング車


車内に入ると、ロングシート部に「ひな人形」が飾りつけされていました。こういった粋な計らいがあるのは、町おこしに積極的なローカル鉄道の良いところです。

從七尾乘能登鉄道列車數分,和倉溫泉站就要到了
七尾から架線の下を走ること数分、ついに目的地の和倉温泉駅に到着しました。七尾線という路線自体はここから先、さらに穴水へと続いていますが、JRの管轄区間はここまでです。和倉温泉から先はのと鉄道をご利用ください。

撮影日:2015年3月6日
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  コメント
No title
おやいらっしゃい。その金丸、能登部の「おにぎりの里」こそ私の母親の実家付近ですね。
ここは宝達川の天井川という特徴を踏まえた上での直流路線なので、
金沢まで直通するのに値段もかかる交直流機器を備えた車両を置かなくてはならず、いろいろと大変な路線です。

なのでこの415系も485系の廃車発生品を使って電化されているということに、JRさんの努力が見えて脱帽してしまいます。

ひたすらY字分岐、単線で田園風景ばっかり広がる路線ですが、中身は3両編成でも一杯になることも多いようなところです。
JRで残ってくれましたが、この先どうなるかが心配なここ。また訪れたときには撮らなくてはなあ…って思ってしまいました。

ではでは。
うるふ #I9hX1OkI [ 編集 ]    2015年04月30日(木) 19:51
うるふさん
なるほど・・・七尾線が直流なのは天井川の存在が大きく関わっていたのですね。トンネルの小ささが交流電化にとって障害になることを含め、いい勉強になりました。

この415系800番台は種車の古さゆえに、結構ボロいという情報が至る所に出回っていたので心配でしたが、ほど良いオンボロ加減が国鉄型ファンにはうれしかったです。しかしこの800番台は古いのでもう後先長くない、となるとやはり七尾線でも521系の出番が訪れるのでしょうか。
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2015年05月01日(金) 22:56
トンネルの狭さだけが、直流にした理由(それも架線とトンネルの間が狭いと、電圧を低くしないと何かまずいらしい、素人にはよく分からない)理由かと思っていました…

余談ですが、宗像市の離島も世界遺産登録を目指しているのですね。
今日の北海道新聞には、北海道青森県の縄文遺跡のライバルという書き方でしたが、共に登録されるよう願っています。
レラティー #rcEo15nI [ 編集 ]    2015年05月03日(日) 22:34
レラティーさん
そうなんですよ!

つい10数年前までは史跡の活用に消極的で、住宅地だけで殆ど魅力のない内陸都市だった宗像ですが、玄海町との合併後は神秘の島こと「沖ノ島」を抱えるようになったせいか、急速に史跡を活用した町おこしを進めるようになりました。従来から宗像にある唐津街道赤間宿~原町も綺麗になりましたし、ようやく市側も重い腰を上げ始めたなという感じです。
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2015年05月05日(火) 00:58
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