2015年1月の訪問でかれこれ6回目となった台湾ですが、初訪問したのは2012年6月30日のことでした。

初訪問当時、私がどういう心境で台湾を巡ったのか、昔の記憶を思い出しながら、訪問記を綴りたいと思います。経験だけでなく、今の私だからこそできる補足・ツッコミ(!)も加えさせていただきます。

台湾行きを決意したのは同年の4月のことで、5月にパスポートを取得した後は早速、旅行会社に飛行機のチケットとホテルの予約を取りに行ってきました。「いくら台湾とはいえ、百パーセント言語が通じるわけではないし、最初の海外旅行はツアーじゃないと不安だ」という気持ちは確かにありましたが、何せツアーは一人旅だと高いことこのうえない!結局、私は初っ端から「個人旅行」という、実に無茶な選択をしてしまいました。

初めての台湾ということで、台北(当時の私は大方と同様に「タイペイ」と発音していた、今となっては信じられない)周辺をめぐる行程を組みました。当初の行程は以下の通りです。

  (1日目)
午後発の飛行機で福岡を発ち、夕方に桃園空港到着、その後国光バスで台北駅に移動してから夕食をとり、メトロで円山駅に移動、そこから徒歩で大竜峒(大同区)にあるビジネスホテルに到着して1日目終了。

  (2日目)
ホテルで朝食をとり、円山駅からメトロで台北駅へ。台鉄に乗り継いで猴硐(当時は侯硐)駅に移動後、「猫村」で猫と復興号685次を撮影し、さらに福隆駅へ移動して「福隆弁当」の昼食をとり、レンタサイクルで草嶺トンネルを見物後、夕方に台北に戻る。二二八和平公園に保存されている蒸気機関車を撮影後、士林夜市に足を運び夕食、その後1日目と同じホテルへ。

  (3日目)
ホテルをチェックアウト後、台北駅に移動して台鉄で基隆を目指し、EMU300形自強号で台北に戻る。すぐにバスで桃園空港へと向かい、昼発の飛行機を利用して夕方に福岡到着。



初めての国際線ターミナルへ

はじめて台湾を訪れたのは2012年6月30日、私は福岡空港から昼過ぎに出発のCI(チャイナエアライン)を利用しました。1人で飛行機を利用するのはこれが最初で、気合が入りすぎたあまり、空港には搭乗3時間前に到着してしまいました。

飛行機のチェックインが始まり、ワクワク気分でチェックインを受けてから荷物検査・イミグレーションに移動します。普段からただでさえ手汗の多い私ですが、この時はうれしさと緊張のあまり、尋常じゃない汗が手から滴り落ちていたのを覚えています。別に悪いことをしたわけではないのに、我ながら不思議です。荷物検査はあっさりと通過し、続いて出国審査場でパスポートにスタンプを押してもらいます。審査官は無愛想でしたが、これは想定内のことでしたから驚きませんでした。

とはいえ、審査官全員が無愛想とは限りません。福岡で出国審査を何度も経験する中で、愛想が悪いどころか、逆に愛想の良い審査官が多いことに気付かされました。淡々としながらも、かつ神経を尖らせるという精神的にハードな職業とは思いますが、それでも笑顔で応対してくださる職員のプロ精神には深く敬意を示したいところです。

イミグレーション通過後、ふと構内放送で私の名前が呼ばれました。何やらパスポートが云々といっていますが、どうしたんだろうと不安になってきました。放送の内容が聞き取れなかったので、とりあえず目の前にいる免税店の店員さんに放送の詳細を教えてもらい、それをもとに出発ゲートに向かいました。ゲートに到着後、スタッフに「お呼び出し」の件を告げると、「パスポートナンバーの識別ミスがあった」とのことなので、パスポートを提示して番号を確認してもらい、どうにか問題は解決しました。

出発ロビーでは飛行機を眺めたり、テレビを見たりしながら時間を潰しますが、なかなか搭乗時間になりません。搭乗時間を待ちわびるほど、時間の流れを遅く感じるものです。イミグレーション通過後、搭乗開始までかなり待つことになりますが、この時間はテレビを見て過ごすのもよし、飛行機を撮るのもよし、人によってさまざまな過ごし方があるでしょう。私だったら飛行機を20分見て、その後はずっとテレビを見ます。


始まったばかり、なのにもうクライマックス?ひとり空旅を愉しむ


ついに登場時間が始まりました。まずは優先搭乗者を乗せて、最後に我々エコノミー利用者が乗り込みます。ゲートを通過し、狭くてひんやりとしたボーディングブリッジを通り抜けていきます。進めば進むほど、尾翼の梅柄マークが迫ってきます。チャイナドレスに身を飾ったCAさんの姿がみえると、ついに飛行機内部へと入っていきます。入口には日台の新聞が置かれており、機内で見ることができますよ。

座席を指定する際、車窓好きの私はもちろん窓際をチョイスしました。出発までの間、窓から滑走路の様子をずっと眺めつづけていました。間もなくテイクオフ、頭の中ではDEENのカップリング曲「Take off~まだ始まったばかり~」のイントロがずっと流れていました。

飛行機はついに動き出し、構内を移動していきます。あと10分後には空の上、初めて1人で飛行機に乗ることもあり、緊張嬉しさ、様々な感情が今にも脳みそから溢れ出ようとしていました。もし友人と一緒に行っていれば、きっと空の旅の嬉しさを口に出していたでしょう。ジェット音と軽い「G」ともに、はじめての「ひとり空の旅」がはじまりました。

離陸するとしばらく福岡市郊外を進んでいきますが、それもつかの間のことで、すぐに地上の風景が見えなくなりました。雲の上に出て、青々とした空の中を進んでいきます。ふと現在どこを進んでいるか気になり、個人用モニターで確認してみると、十数分しか経っていないのにもう福岡県外でした。分かってはいましたが、飛行機って速いですね。

taiwan2012_1.jpg
飛行機が水平になると、機内食の時間が始まります。CAさんが手際よく食事をテーブルに運ぶ様子を見ると、改めて国際線に乗っていることを実感しました。機内食が手元に来たので、まずは撮影してみましょう。福岡発のCIでは「鶏の照り焼きごはん」が提供されており、これは私の好物の一つです。CIの機内食といえば熱々ふわふわのパンも好評で、テーブルに到着したら真っ先にパンをかじると良いでしょう。

食後はCAさんからお茶を注いでもらい、しばしティータイムを楽しみました。その後、個人用モニターでゲームを愉しんだり、車窓から空の様子を撮影したりして、到着までの時間を過ごすことにしました。ゲームをしていると2時間なんてあっという間です。


台湾の地を踏みしめる喜び


与那国島沖を抜けると徐々に高度が下がり、うっすらと台湾島の山々が見えてきます。ここまで来ると桃園空港到着はもうすぐで、台湾北部沖を廻りこむようにして空港に接近していきます。高度が下がるにつれ地上の風景は鮮明になっていき、台湾の平原・廟・道路・建物が見えてきました。初めて見る右側通行の道路は印象深く、上空から道路を見たときの感動はよく覚えています。

倉庫群が見えると、その数秒後には着陸の瞬間が待っています。「ドン」と衝撃が走り、前につんのめりそうな感覚になり、見る見るうちに減速していきます。「台湾に着いたぞ~」と嬉しい気分に浸っている間に、飛行機はついに停止してシートベルトランプは消えていました。

機内に持ち込んだ荷物はショルダーバッグ1つだけなので、身軽に飛行機を降りてから、長い通路を進んでイミグレーションを目指します。看板には繁体中文がデカデカと中央に書かれてあり、台湾に来たことの喜びをまた一つ、また一つと感じながらの移動となりました。

taiwan2012_9.jpg
途中でトイレに立ち寄り、5分ほどで入国審査場に到着しました。中国人客が非常に多く、イミグレーション通過まで少し時間がかかりましたが、どうにか入国スタンプを押してもらい、晴れて「入境」を果たしました。旅行はまだ始まったばかり、これから台湾滞在最後の下準備として、荷物の受け取りと両替所での換金が待っています。


これからが本番、台湾を移動してみよう


預けていたリュックを受け取って換金後、ようやく「外界」に解き放たれました。まずはホテルを予約している台北に向かいましょう。それでは到着ロビーを歩いて、バス乗り場へと移動します。

国光バス(客運)のチケット売り場で台北駅までの切符を購入します。中国語を履修したとはいえ、まだまだ会話するまでのレベルには至っていません。英語で「Taipei station」と言って切符を購入しました。実を言うと、この旅行では殆ど中文を使用せず、殆ど英語を使ってしのぎました。だって話しても通じないし!

バスの本数は非常に多く、乗り逃しても10分経たないうちに次のバスが到着するというレベルです。さすがは鉄道の通じない桃園空港、あっぱれです。しかし桃園メトロ空港線が開業すれば、バスの利用者は減ること間違いないでしょう。

taiwan2012_4.jpg
噂通り、バスの冷房はガンガン効いており、人によっては鳥肌が立つほど寒いこと間違いありません。現に私がそうでしたし。逆に、外に出ると蒸し暑くて10分もしないうちにジーンズが湿ってきます。

バスは順調に一高(中山高速が正式名ですが、名前が名前だけに私は「国道1号」から文字を取って「一高」と呼んでいます)を進み、台北ICで一般道に降りてから台北市内に入ります。市内でこまめにバス停に停車しながら南進し、ドームのような巨大駅舎が見えてくると台北駅に到着です。

バスを降りた後、台北駅の大きさにしばし圧倒されました。駅舎を見渡していると、ふと保存車両が見えたので、まずは駅舎と保存車両を撮影することにしました。保存車両は台東線で使用されていたナローSLとDLで、台湾で一番最初に目をした鉄道車両はこの保存車両2両となりました。

taiwan2012_5.jpg
続いて駅舎内部に入ってみます。中央部のホールでは、台湾東部を通る台東線のパネル展が開かれており、台湾各地の鉄道に関する情報を得ることができました。この時はまさか、東台湾をしきりに訪れることになろうとは思ってもいませんでした。

初めての夕食は王道台湾料理で


時計を見ると既に7時近いので、台北駅で夕食をとることにしました。駅舎2階に上がるとフードコートがあることは把握していたので、早速そこで腹を満たしておきましょう。フードコートには和食、洋食、中華等々、実に様々な種類の店が軒を連ねています。せっかく台湾に来たので、台湾料理店で魯肉飯のある定食を注文しました。

中文を使って注文するも全く通じず、ここでも仕方なく英語を使うことになりました。どうにか料理を注文することができ、初めての魯肉飯と揚げ臭豆腐に舌鼓を打ちました。


台湾でも歩きまわると?


夕食後、ホテルに向かうためメトロを利用して移動します。トークン型乗車券の利用は初めての経験でした。長い地下通路を抜けて淡水線乗り場に移動し、電車に乗り込みます。円山駅に到着後、水を求めて駅近くにあるファミリーマートに立ち寄り、夜の基隆河沿いを歩いて移動しました。初めての台湾なのに、ようここまでやったわと我ながら感心するものです。

少し不安でしたが、夜の川沿いを歩くこと20分、ようやく目的地のホテル「シンプリーライフ台北」に到着しました。このホテルは安かったのと、空室のある数少ないホテルだったので旅行代理店を通じて予約しました。ただしアクセスは非常に悪く、私は速足なので20分で到着しましたが、普通の方だと円山駅から徒歩で40分はかかるかもしれません。

普段から旅行で歩きまくる私ですが、まさか台湾でも長々と歩く羽目になるとは思ってもいませんでした。実を言うと、台湾行きの経験を重ねれば重ねるほど、歩行距離が増えていく傾向にあるようで、2015年1月の訪問では約50キロメートルも徒歩移動してしまいました。足に豆ができないよう気を付けなければ・・・

「シンプリーライフ台北」には日本語で対応できるスタッフがいるという情報を得ていましたが、当日は残念ながらそのスタッフがおらず、英語でチェックインすることになりました。こちらは一般的な「都市のビジネスホテル」で、室内はとても清潔です。あまりの暑さに疲れたので、シャワーを浴びてからベッドに入るとすぐに、熟睡モードに突入しました。

taiwan2012_6.jpg
▲シンプリーライフ台北の室内(ベッドまわり)

taiwan2012_7.jpg
▲シンプリーライフ台北の室内(テレビまわり)
ちゃんとしたホテルには水やウォーターサーバーがあるので、飲み水に困ることは少ないです。

taiwan2012_8.jpg
▲シンプリーライフ台北の室内(歯ブラシ/紙コップ)

翌日は台鉄電車で移動し、猫村に行きますよ。美味しいグルメは・・・
(2日目編に続く)
関連記事




にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道旅行へ にほんブログ村 海外生活ブログ 台湾情報へ にほんブログ村 地域生活(街) その他ブログ ゆるキャラへ

「ご当地」の魅力をより多くの方にお伝えするため、ブログランキングに参加中です。

バナークリックの方もよろしくお願いいたします。



上のリンクからチャンネル登録できます。台湾旅行に興味のある方、レイルファン・ご当地キャラファンの方、どうぞ気軽にお立ち寄りください。




スポンサードリンク
  コメント
No title
最初から1人で海外へ出るのは、鉄道研究会の仲間うちでは普通でしたが、私はどうしても、特に治安面で不安で、未だに海外経験はありません。
行きたいのですが勇気が無いのです。
wraさんは、恐らく中国語に堪能だと思われるので、私よりは抵抗は少なかったのではないでしょうか?

タイペイというのは中国語ではないのですか?
中国語は、大陸の大部分と台湾、港澳など世界で最も使われている言語だと思っていました。
とはいえ、wraさんがタイホクで殆ど通じなかったということは、やはり方言差が大きいのでしょうか?


2時間とはFUK-CTSより近いですね!
九州の地図を見たり、また水前寺公園が韓国人だらけだったことを思い出すと、本当にお隣さんの近さを感じました。


トークン、右側通行等々を見られたとき、新鮮に感じられたことでしょうね。
私も、生で色々見ておきたい、感じたいものです。
他方、前述の通り恐怖感も払拭できません・・・


現段階では、貴記事を拝読して海外旅行の気分だけでも味わいたいので、wraさんの旅行記の続編を楽しみにしております。
レラティー #rcEo15nI [ 編集 ]    2015年06月03日(水) 23:37
こんにちは!
コメントは中国語で書かせていただきます。

首先,要感謝你寫了這一篇文章。
雖然是2012年的事,但是,頭一次出國的心情果然是畢生難忘,我沒有出過國,但我常常想像著如果有一天我出國去到我最愛的國家日本,那會是怎樣的感覺,想著想著竟然會開始興奮緊張起來,光是想就讓我心跳不停,如果真的趟上貴國(日本)的土地,那是何等的幸福,根本就像是美夢成真般的快樂。

而看到你寫這一篇文章,老實說真的有點長,但看到最後,竟然是意猶未盡地還想讀下去,卻要等下一集了。你細膩描寫出入境的過程,確實地傳達了當時的心情,我好像也跟著你回到了2012年你頭一次來台灣的那一刻。

我也好想去日本喔!雖然不是經濟因素,而是家庭因素,日本明明就在咫尺之遠,卻總是去不了的遺憾,讓我感嘆萬分。只能每天狂看直播電視、小說、還有大家的部落格來解除無法去日本的痛苦,聽說明年台南可以直飛大阪,哇!好開心,但是卻不干我的事。(淚ing)

你年紀輕輕,言談卻是相當穩重,遣詞用字也都相當客氣,在旅行台灣時,也是貼實地觀察台灣,對台灣的歷史也相當有研究,這一點我到現在都相當佩服。

也請您完成接下來的文章,謝謝!
我非常地期待呦!
Yellow #- [ 編集 ]    2015年06月04日(木) 00:14
レラティーさん
そういえば、海外旅行未経験なのに初っ端からバックパック1つでユーラシアを巡る人って結構いますよね?個人的にああいう人は「ある意味で」凄いなと思います。私でもさすがにやりませんよ(笑)

タイペイは台北を北京語で発音したもので、ピンインでは「Taibei」です。私が慣用で用いる「たいほく」は日本語発音で、日本統治時代にはこれで国際的に通用していました。「たいほく」という言葉は原住民に受け継がれまして、台北は原住民語で「Taihoku」といいます(今の原住民の若い世代は専ら北京語を使っていますが)。

台湾語はシナ諸語の下位言語・福建語の方言ですが、ご存知のように大方の台湾人は中国人として扱われるのを嫌っているので、台湾語を中国語から切り離された一言語としてとらえる見方が多くなっています。そもそも中国(中華・支那)という概念自体、かなり曖昧なのですが・・・
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2015年06月04日(木) 00:25
Yellowさん
我相信著你必定可以去日本啊!雖然我辛苦著求職,你可能也辛苦著生活,但是我想著有願望成就的一天。

從福岡到桃園的飛機很很很高價(大概要來回30000日圓≒8000元),所以我希望LCC就航。儘管我喜歡飛機餐・・・
直到我初次來台的記事完成,請等等一下!
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2015年06月04日(木) 01:09
こうしてみると
初めての海外旅行に台湾はうってつけなのかもしれませんね。


移動時間短いし、食事も日本人に合いそうだし。


と海外未経験者が言ってみる(笑)。
焼きそば #t50BOgd. [ 編集 ]    2015年06月06日(土) 21:02
焼きそばさん
最近では、テレビでよく台湾旅行の特集が組まれるほどですもんね~
私も当時、半分興味本位で訪れてみたわけですが、今ではもはや観光目的で訪れていないです。ブログや動画チャンネルで台湾を取り上げるようになり、台湾に興味を持たれる方や私のメディアを贔屓にしてくださる方が増えて嬉しく思います。

パックツアーは安いし言語に全く困らないし、海外ビギナーの方には非常にお勧めです。1人で行くにはきつい(1人部屋だと割高のため)ですが・・・
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2015年06月06日(土) 23:55
コメントを投稿する
URL(任意):
コメント:
Pass(削除用):