離島を数か所抱える福岡市では、市営渡船を数航路運行しています。博多港(ベイサイドプレイス)からは玄界島・志賀島方面に向かう旅客船が、姪浜からは小呂島・能古島方面に向かう旅客船がそれぞれ発着しています。

博多~志賀島を結ぶ航路は、福岡市博多区から博多湾を縦断する形で北上し、いったん西戸崎を経由して志賀島を終点とする、いわば「博多~志賀島間の短絡ルート」です。本数は毎時1本と多く、もっぱら小型の旅客船「きんいん」が使用されています。もう一隻、「きんいん2」も用意されていますが、こちらは基本的に使用されず、予備用として博多港で終日眠っています。

少し前まで西戸崎~志賀島の間にもう一つ、「大岳」という発着所がありました。この発着所は2015年春に合理化のため廃止されています。

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▲志賀島旅客待合所
九州本土から砂州を伝い、志賀島に入ってすぐの場所にあります。このあたりは志賀島の中心地ともいえる大集落で、志賀海神社の参道がメインストリートです。集落に入ると、宗像市の鐘崎に通じる漁村風景が一面に広がり、旅情を大いに掻き立てます。旅客待合所から歩いて30秒ほどの場所には、志賀海神社の鳥居があります。

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志賀島航路の主役・「きんいん」は小さな旅客船ですが、中に入ると意外にも広いです。出航シーンは操舵室の真後ろ、2階の甲板にあるベンチから眺めてみましょう。

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けたたましいエンジン音と主に、博多港を一路東に進んでいきます。志賀島漁港は見る見るうちに小さくなり、続いて志賀島と九州を結ぶ砂州が見えてきます。

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優美な砂州を眺めるのも良いでしょう。しかし今回は、博多湾を航行する船たちを観察してみたいので、砂州とは真逆の進行方向右手に陣取ってみました。やがて、能古島の方から一隻のRORO船が近づいてきました。


▲琉球海運「ちゅらしま」
船体に大きく「RKK LINE」とペインティングされているのが琉球海運の特徴です。琉球海運は元々、博多~那覇を結ぶ旅客航路も保有していましたが、いつの間にか廃止されていました。フェリーなき今も、RORO船による貨物輸送は健在です。博多~那覇航路にはこの他に、「みやらびⅡ」「にらいかない」「しゅれい」も使用されています。

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▲能古島沖を通過


「ちゅらしま」と並走を続けること数分、やがて博多港の方からフェリーが一隻近づいてきました。九州郵船の「フェリーちくし」です。博多港から船が来たということはつまり、これから「ちゅらしま」とすれ違うということです。


▲琉球海運「ちゅらしま」とすれ違う九州郵船「フェリーちくし」
「ちゅらしま」よりも小さな「フェリーちくし」「フェリーちくし」よりも小さな「きんいん1」。マトリョーシカのごとく大きさの異なる船3隻の邂逅を、鷹かイルカ目線で眺めてみたい・・・


▲商船三井フェリー「さんふらわあ はかた」
「さんふらわあ はかた」は「さんふらわあ とうきょう」の姉妹船。「さんふらわあ」と聞くと、どうしてもフェリーの印象が強いものですが、こちらは立派なRORO船です。「さんふらわあ」というブランド名は商船三井フェリーのもので、フェリー・RORO船両方につけられています。


▲博多港を出る安田産業汽船「オーシャンライナー5」
市営渡船よりも一回り二回り小さな「オーシャンライナー5」は、博多港~海ノ中道間のいわゆる「博多湾内航路」で使用されています。他の「オーシャンライナー」シリーズは長崎で使用されているため、ここ福岡で見ることはできないようです。

志賀島からの船旅は長いようで短く、ついに博多港に到着です。博多では九州郵船「ヴィーナス」や福岡市営「ニューげんかい」が発着する桟橋に接岸します。


▲「きんいん1」船内―座席部分を中心に
「きんいん1」の客室は1階にのみあり、2階には操舵室と甲板上にベンチが設置されています。客室のうち、窓側には旅客船によくあるクロスシートが整然と並び、中央部にはサロン風のソファー・丸テーブルが置かれています。


▲「きんいん1」船内―サロン部分を中心に


博多港に到着しました。外観は小さくコンパクトなのに、船内が広々としているとは思ってもいませんでした。晴れた日にまた乗船してみたいです。


「きんいん1」の隣には、終日退屈そうにしている「きんいん2」の姿があります。はたして、「きんいん2」の方に乗船する機会はあるのだろうか・・・


場所は変わって国際ターミナル。「渤海クルーズ」のクルーズ船「チャイニーズ・タイシャン(中華泰山)」が停泊しています。

撮影日:2015年8月29日
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  コメント
No title
こんばんは。

志賀島に行くから「きんいん」。

ストレートなネーミングですね。
でもこういうのがいいですね。

妙なカタカナ言葉よりしっくりきます。
ふぐにさん。 #36k9amUg [ 編集 ]    2015年09月03日(木) 23:20
ふぐにさん。さん
仰る通り、分かりやすい船名だと船好きでなくても、どこに行くのかすぐに理解できて良いと思います。余談ですが、基隆と福建沿岸の馬祖諸島を結ぶフェリーには「台湾と馬祖」を結ぶことにちなみ、シンプルに「台馬」という名前が付けられているんですよ。
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2015年09月06日(日) 15:36
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