四季のある日本では、季節ごとに色とりどりの花を見ることができます。園芸種や日本在来種のススキといった植物が愛される一方で、繁殖力が強く、他の植物を駆逐してしまうがゆえに厄介者として嫌われている植物もあります。それが今回の主役・セイタカアワダチソウです。


セイタカアワダチソウはその名の通り、茎が長いもので2メートルも伸びます。明治以降に北米から流入し、日本各地に定着している帰化植物です。春から夏にかけて成長し、秋に黄色い花を咲かせた後は綿毛上の種を形成し、冬を前に枯死します。開花時期ゆえに、空き地や河川敷ではススキの穂と競合する光景を見ることができます。

セイタカアワダチソウが厄介者と呼ばれる所以は、その成長のしかたにあります。根から分泌されるアレロパシー物質のため、他の植物を駆逐してしまい、大群落を形成することが多いです。宗像市では、河川敷や切通し、土肌がむき出しになった開墾直後の土地を中心に大群落を形成しています。釣川中流域はセイタカアワダチソウの天下と言ってもよく、ススキが全く生えていない場所もあります。


▲休耕地に形成されたセイタカアワダチソウの大群落
しかも困った事に、駆除しづらい植物でもあります。宿根草なので、茎を刈り取っただけでは駆除の効果なく、根ごと引き抜いたとしても、少しでも地中に根っこが残っているとそこから新芽が生えてくることもしばしばです。環境省の要注意外来生物に指定されており、除去や頻繁な刈り取りが推奨されています。また、長年花粉症の原因とされてきましたが、実際には花粉飛散量は多くないといわれています(環境省「要注意外来生物リスト」)。

自治体によっては町を挙げての駆除活動が行われているところも存在します。宗像市の同植物に対するスタンスは「ホッタラカシ」に近く、秋の開花シーズンになっても刈取されていない場所はごく普通に存在します。

IMGP5938.jpg
そんなセイタカアワダチソウに薬草としての側面があることは皆様ご存知でしょうか?
私もそれを知った時は驚きました。「抜いても抜いても増え続ける、迷惑な雑草」というイメージが強いので、改めて薬効を知るために、採取してお茶を作ってみることにしました。

開花直前のつぼみに薬効があるという話を聞き、つぼみがまだ多数を占める群落に赴いて採取してきました。これをよく洗い、天日干しすること凡そ4日、セイタカアワダチソウがカリカリになったところで乾燥終了です。

IMGP5939.jpg
カリカリになったセイタカアワダチソウをハサミで切り取り、煎じやすい大きさにすれば完成です。これにお湯を注いで薄いお茶にしても良いし、沸騰させないように煎じて濃いお茶にしても良いでしょう。茶色くなるまで煎じると、非常に苦いので気を付けてください。緑茶に混ぜると美味しいかもしれません。

飲用し始めたばかりなので、まだ薬効を実感するには至りません。ただし、煎じた汁に触れていると、いつの間にか手のサカムケが消えていました。はたして、これも薬効なのかどうか・・・
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  コメント
セイタカアワダチソウ
こんばんは。
いつもご訪問ありがとうございます。
丁寧な記事にいつも感心しています。地元の各スポットを丁寧に取材し報告する姿勢、素敵ですね。今日のセイタカアワダチソウの薬効はまったく知りませんでした。日本の家の近所の放置された空き地にもボウボウと群生しています。見ている分にはきれいで良いのですが、、、お茶にしてしまうという手があったとは!?
これからもどうぞよろしく!
yokoblueplanet #- [ 編集 ]    2015年10月08日(木) 22:13
こんばんは。

セイタカアワダチソウに薬効があるとは知りませんでした。
私は草むらに入るとかゆくなる体質なので、
こわくて採取する気にはなれませんけれど。

最近、セイタカアワダチソウを見かけることが
減ったような気がしますが、それは地主さんの
懸命な駆除努力のたまものなんですね。
ふぐにさん。 #36k9amUg [ 編集 ]    2015年10月08日(木) 23:47
yokoblueplanetさん
この度はご訪問ありがとうございます。

今や町里を問わず、至る所でセイタカアワダチソウを目にするようになりました。これでも昔に比べると少ないようですが、あまりの茂りようには驚かされるものです。線路沿いはあまり除草されないせいか、3メートルの大物もありました。
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2015年10月09日(金) 00:13
ふぐにさん。さん
多くの方がブログで仰るように、薬草ではあるみたいなんですけれど、そのように宣伝するサイトの殆どが専門家ではなく素人の方で、正直薬効に関しては半信半疑でいるのが実情です。

セイタカアワダチソウに対するスタンスは自治体によって様々です。歴史をテーマとした街づくりを行うのであれば、セイタカを抜いてススキ原を増やしてみるのが個人的には良いと思っています。宗像でもここ数年でセイタカ群落は減っているようで、だいぶススキが勢力を回復していますよ。
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2015年10月09日(金) 00:21
wraさん(*^_^*)
セイタカアワダチソウ、よく空き地で見かけますが、わたしも花粉症を誘発する、”ただの迷惑な雑草”というイメージでした(^_^;)

薬草効果があるかもしんないなんて初めて知りました!(@_@;)
でも、煎じた汁で手のサカムケを治す効果があるなら、これからの季節、洗い物をするたびに塗るハンドクリーム替わりになるかもしれませんね☆(*^_^*)いいなあ☆

お茶にして飲んじゃうなんて、wraさん勇気あるチャレンジャーですね!!笑
Lilo&Stitch! #- [ 編集 ]    2015年10月09日(金) 06:27
Lilo&Stitch! さん
乾燥させるとヨモギに似た臭いがするので、お茶にしても不味くはなかろうと思い、実際に作ってみました。薬効に関しては半信半疑なので、美味しいお茶としていただいています。せっかく花を刈っても、捨てるだけではもったいないので・・・
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2015年10月09日(金) 22:43
セイタカアワダチソウ、好きですよ
いつもご来店ありがとうございます。
厄介者扱いされているセイタカアワダチソウですが、秋が深まるにつれ、黄色い花が目立つようになり、晩秋最後まで頑張っている姿も良いですね。
昨今薬効も見出されているとか、聞き及びます。
薬効も人それぞれ、合う合わないがありますから、気を付けましょう(笑)。
MK #- [ 編集 ]    2015年10月09日(金) 23:24
MKさん
この度はコメントありがとうございます。
セイタカアワダチソウの花は乾燥させてもシットリしているんですよね。どこにでもある雑草とはいえ、意外にも知らないことばかりで、乾燥させてお茶にするだけでも面白かったです。
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2015年10月10日(土) 01:01
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