10月14日、台湾鉄路管理局(台鐵)のダイヤ改正が行われました。これは潮州車両基地完成・台東線寿豊~南平駅間の複線化・EMU800形全車投入完了に伴うもので、比較的大規模な改正になっています。

今回の改正で何が変わったのか、少しだけ見ていきましょう。

西部幹線(縦貫線/屏東線)


(1)区間快車増発
これは東部幹線系統にもいえることですが、区間快車の本数が増えています。

まず逆行列車のうち、北から順に挙げると、1551次(蘇澳発樹林行き)、1553次(双渓発沙鹿行き)、4023次(双渓発樹林行き)、1503次(苗栗発高雄行き)、1513次(豊原発高雄行き)が登場しています。
続いて順行列車のうち、南から順に挙げると、1514次(高雄発新竹行き/山線経由)、1526次(高雄発台中行き)、1654次(彰化発双渓行き/山線経由)、1552次(沙鹿発蘇澳行き)、4028次(樹林発双渓行き)が登場し、以前よりも快速列車の割合が大幅に増えています。

しかし沙鹿とは・・・これまた中途半端な駅を行先にしましたね。どうせなら数駅先の彰化まで行っちゃえばいいのに、そうできない事情というものがあったのでしょう。

(2)莒光655次の運転区間短縮

台湾一長時間走る列車として知られていた、莒光655次樹林~高雄間の運転取りやめはニュースで取り上げられ、話題になりました。同列車は台東駅を夜に出発し、一晩かけて東海岸を北上し、早朝に台北首都圏を通過。さらに朝の西海岸を南下し続け、正午前に高雄に到着するという、なんともミステリアスな列車でした。私も以前、花蓮から台北まで利用したことがあります。

完全に廃止されたわけではなく、あくまでも台東~樹林駅間に短縮されただけなので、東部幹線の夜行列車は616次ともども、引き続き存続します。

(3)「非対号自強/通勤自強号」廃止
基隆~台北駅間で平日のみ設定されていた、全車自由席の自強109次が今回の改正で消滅しました。

ホームライナーの色彩強い列車で、途中停車駅は八堵のみ、EMU300形が使用されていました。台鉄屈指の変わり種列車だっただけに、一度見てみたかったです。なお109次は現在、基隆発彰化行き(海線経由)の列車に割り当てられています。

(4)屏東線屏東~潮州駅間の増発
ダイヤ改正直前に屏東線屏東~潮州駅間の電化・複線化工事が完成し、自強号・区間車が「プレ運行列車」として数本潮州に乗り入れていました。今回の改正を機に、屏東~潮州で電車運用が大幅に増え、区間車が30分~1時間に1本設定されているほか、屏東折り返しの列車も残されています。

(5)しれ~っと復活した「復興号」
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台東線電化直後の改正をうけて、復興684・685次(台東~樹林)が廃止されて以降、復興号の定期運用(団体列車を除く)は設定されていませんでした。しかし今回、屏東線内を走行する復興号が設定されました。

逆行、順行の順に挙げると今回、781次(新左営発台東行き/土日運転)、783次(潮州発枋寮行き/土日運休)、582次(潮州発新左営行き/月土曜運転)、784次(枋寮発潮州行き/土日運休)、782次(台東発新左営行き/土日運転)が登場しています。

また、新左営~枋寮駅間で設定されていた、電化・非電化区間を跨いで運転されていた区間車は、すべて潮州折り返しとなりました。高雄駅横にあった高雄機関区の機能は潮州に移され、これに伴い客車列車の運用にも変化が生じています。

東部幹線(宜蘭線/北廻線/台東線)・南廻線


(1)「タロコ」「プユマ」の運用変更
これまで樹林以西に乗り入れる「タロコ」が数本設定されていましたが、それが全て「プユマ」に統一されました。以前、竹南駅で「タロコ」288次を撮影しておいて正解でした。

また、知本乗り入れの「プユマ」は2本共「タロコ」に振り替えられました。あまり知られていませんが、南廻線も台東~知本駅間のみ電化されています。個人的通称「寿タロコ」(樹林~寿豊)も「プユマ」化されています。

(2)北廻線ダイヤの変化
これまで3往復設定されていた区間快車が順行2本、逆行1本に減便されました。和平で分断されていた2列車(4114次と4122次)の統合が行われたり、逆行の区間車4613次(玉里発花蓮行き)に4135次(和平発宜蘭行き)を編入する形で、玉里発宜蘭行きの列車が新たに設定されるなど、運用の効率化・ラッシュ時間帯の増便が行われています。



今回の改正後も、南廻線の非冷房客車(普快3671・3672次)は健在です。しかし、車体の老朽化は日々進行しているので、いつ置き換えられてもおかしくありません。記録に収めるのであれば今のうちに。
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  コメント
やはり
どこの国でも、車両の老朽化の事は避けて通れませんね。と言うか、形あるもの全てに言える事ですが…。


こっそり復活するなんて事もあるんですね。日本国内なら事前に情報等が分かるんでしょうけど。
焼きそば #t50BOgd. [ 編集 ]    2015年10月17日(土) 20:20
焼きそばさん
古い車両は特に、いつ消えるか分からないことが多いので、見たら必ず記録するように心がけています。先日JR九州の485系が完全に運転を終えましたが、あの車両も数年前からコツコツと記録しておいたので、最終列車を撮影しに行きませんでしたが後悔はしていません。

台湾の鉄道とはいえども、まだ情報が伝わりにくいところは多いので、できる限り有意義な情報を拙ブログから伝えていきたいと思っています。
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2015年10月20日(火) 00:47
最近読んでおらず、遅くなり恐縮です。

区間快車とは、日本でいう区間快速ですか?

複線電化だとか、夜行列車の縮小とか、少し前の日本を見ているようですね。

KANOブームが続いているようで、本当に親善試合するとは、驚いています。
https://twitter.com/KANO1931/status/659951097830768640
レラティー #rcEo15nI [ 編集 ]    2015年10月31日(土) 01:27
レラティーさん
区間快車は「快速」とほぼ同じ種別といって良いです。「区間」と付いてはいますが、一部区間各停になるというわけではないんですよ。

その1つ上にある種別が「復興列車」で、一般的には準急に該当する種別とされています。座席指定制ですが、区間車・区間快車と同額運賃であることを考慮して、私はいつも「特別快速に該当する列車だ」と述べています。そしてさらに、急行クラスの莒光列車、特急クラスの自強列車と続いています。

速さは遅い順から、普通=区間車<区間快車<復興<莒光<自強(例外あり)。
運賃は低い順から、普通<区間車=区間快車=復興<莒光<自強。
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2015年10月31日(土) 23:10
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