2013年夏・財布と相談しながら台湾一周してみた(1)
2013年夏・財布と相談しながら台湾一周してみた(2)
2013年夏・財布と相談しながら台湾一周してみた(3)

台湾入りしてから3日目、玉里の爽やかな風と朝日に誘われ、目を覚ましました。3日目の前半は玉里鎮内を徒歩散策し、後半は鳳林鎮に移動して、内地人移民村があった林田村を散策します。暑くならないうちに、歩き始めましょう。

掲載した写真は、当時撮影したものを絵葉書風にアレンジしたものです。外地旅行に来た、大正の紳士・貴婦人になった気分でお楽しみください。

史跡巡り・玉里ウォーキングツアー

最初の目的地は玉里鎮南東部にある、原住民集落のハラワン。こちらには戦後、住民によって再建立されたものと思しき、神社鳥居が一基あります。

玉里市街地を過ぎ、ようやく秀姑巒渓が見えてきたころ、道路上になんと、中型犬の屍が伏していました。轢かれてから間もないようで、風に乗ってケダモノ臭が漂い、極めつけにハラワタをぶちまけています。色が黒いから、中身が余計鮮やかに見え、旅中無口な私でも、つい「うわー」と声を上げてしまいました。早朝から気持ち悪いものを見てしまい、眉間にしわを寄せたまま、秀姑巒渓の橋へ。

花東縦谷中央部を流れる秀姑巒渓は河川敷が広く、台東線旧線の橋梁が隣に寄り添うように架かっています。谷を伝って流れる風が心地よく、犬の死骸のことなんぞ、すっかり忘れてしまいました。
花東縦谷の要所・玉里市街地を行く(花蓮県玉里鎮)

歩き始めてから40分、実はまだ朝食を食べていません。秀姑巒渓を渡り終えると、ちょうどいい所にコンビニを発見しました。こちらのイートインスペースでオニギリを1個、胃袋に押し込んでから、さらに歩き続けましょう。

ホテルからハラワン集落まで、距離にして約4キロ。歩き始めてから1時間で、山間の目的地に到着しました。事前に下調べしたお陰で、鳥居のある神社跡を見つけるまで、そう時間はかかりませんでした。
原住民村「ハラワン集落」を行く(花蓮県玉里鎮)


次の目的地に向けて歩き始めた時点で、時計の針は10時を指しています。少し急がないと、予定に支障が出そうです。真夏の日差しがつらい中、もと来た道を戻って玉里駅方面へ。

明信片風味的照片
続いて、玉里郡最大の神社だった、玉里社に足を踏み入れました。こちらには鳥居が2基残存し、戦後長らく放置されていたおかげで、神社特有の厳かさが残っています。社殿跡まで登り、少し撮影してから玉里駅に戻りました。玉里駅の売店でお茶を購入。
整備された旧玉里社を行く(花蓮県玉里鎮)

灼熱の林田村

玉里から林田村のある鳳林までは、DR2800形の自強号で移動します。車内は大混雑中で、結局目的地に到着するまで、座席にありつくことは叶いませんでした。灼熱の屋外と打って変わり、車内はまさに「冷蔵庫」のごとく、冷房の吹き付ける天国です。

鳳林に着くと、時刻はすでに14時。結局、昼食を抜いてしまいました。宿泊地に到着する時間を考え、引き続き急ぎながら散策をつづけることに。
鳳林市街地を行く(花蓮県鳳林鎮)


鳳林での滞在予定時間は1時間。これを目安としながら、徒歩で広大な農地を散策していきます。こちら林田村には、近年整備されたという、旧林田神社を見るためにやってきました。この後、鳥居・石灯篭が再建立されたと聞きますが、当時は社殿基礎の修復など、簡単な整備のみ行われていました。
林田移民村 中野・金田集落を行く(花蓮県鳳林鎮)
旧林田神社―荒地から甦った移民村の鎮守(花蓮県鳳林鎮)
客庄移民警察庁とブサカワ系ご当地キャラ「波麗鶏大人」(花蓮県鳳林鎮)

長時間炎天下にさらされ、非常に喉が渇いていました。鳳林駅前にあるコンビニに立ち寄り、フルーツジュースを飲むと、たちまち体のだるさは吹っ飛び、少しだけ体力を回復しました。

ボロ電車に乗りたがる若者―それは私です

結局、鳳林滞在時間は2時間半に伸び、当初乗車予定だった花蓮行き普通から1本後の普通に乗車しました。DR2700形に乗るため、あえて優等列車を利用していません。当時、普通には殆どDR2700形が使用されていたので、予定が少し狂っても無問題でした。

DR2700形に乗ろうと、駅窓口で切符を買い求めたところ、駅員氏は乗車予定の普通よりも前に出発する、自強号の切符を発券しました。私は「自強号ではなく、普快を利用するんだ」と言っても通じません。しまいには駅員氏、ちゃんとした日本語で「お客さん、言ってる意味が分からんぞ」と返す始末。結局、列車番号を提示することで、ようやく分かってもらえました。

件の駅員氏はまだ若く、きっと留学経験があるのでしょう。乗車予定の普通は40分も遅れており、駅員氏がなぜ自強号の切符を発券したか、ようやく理解できました。わざわざ遅れているうえに、時間のかかる普通を利用するよりも、自強号に乗車した方がはるかに早く、花蓮に着けます。こんな状況でも、わざわざ普通を利用なんてことをする輩は、我々物好きなレイルファンぐらいです。
DR2700形で楽しむ台東線の旅(鳳林~花蓮)


鳳林駅で時間を潰すうちに、日が傾いてきました。待つこと40分、改札が始まったのでホームに上がると、列車はすぐにやって来ました。非冷房・手動扉のオンボロ気動車に乗り込み、花蓮まで1時間の旅を満喫します。西日が沈もうとする頃、花蓮駅に到着。
夕暮れの花蓮駅―せわしなく働く列車たち

花蓮から自強号に乗り換え、一気に北上して温泉地・礁渓に向かいます。車内はやはり混雑しており、一息つけるスペースもありません。真っ暗闇の旅をつづけること1時間半、礁渓駅に到着しました。

3日目の宿は「礁渓温泉旅館」。旅行者に好評の安宿です。礁渓の温泉街は夜になっても賑やかで、駅前には夜市のようなものが形成されています。道路わきでは、片足のノラ犬が達観した目で店番をしています。
礁渓温泉郷を行く(宜蘭県礁渓郷)

礁渓温泉旅館にはあっさりとチェックインできました。旅館の方は親切で、日本語も通じます。コンビニのお弁当を平らげ、ぬるめの温泉で疲れをとります。最終日に体を壊さないよう、早々と眠りにつきました。

4日目(最終日)

最終日は大移動を控え、気楽な気分で台北近辺を散策してみます。礁渓温泉旅館をチェックアウトする際、写真のモデルになってほしいと依頼を受けました。なんでも、(同旅館)公式サイトに掲載するとのことで、お世話になった旅館のためならばと、喜んで承諾しました。
台鉄宜蘭線 礁渓駅(宜蘭県礁渓郷)

礁渓から自強号で台北へ。海あり山あり、変化にとんだ宜蘭線の車窓を満喫します。
朝のDR2900形「DC自強」に揺られ・・・

最終日は急がぬ旅


初日以来、久しぶりに台北に降り立ちました。ここから踵を返して、汐止に移動してみます。ここでは旧汐止神社に立ち寄り、汐止駅で駅撮りする予定です。


列車内から見える、旧汐止神社の大鳥居を見るため、初めて汐止に足を降ろしました。駅から神社跡まで歩いて5分といったところで、油臭い排水溝の横を通り、大鳥居の正面にやって来ました。紅色に塗装された靖国鳥居は、汐止の歴史を伝える存在として、大切に扱われています。
旧汐止神社を行く(新北市汐止区)

ついで廟に改造された境内にも立ち寄り、予定していた旧神社撮影はすべて終わりました。飛行機の時間までだいぶあるので、ここからはゆっくりとした足取りで時間を過ごしましょう。登場したばかりのTEMU2000形「プユマ」の撮影も忘れることなく・・・
2013年夏・台鉄汐止駅撮影記録―最新型がやってきた


汐止駅で駅撮りすること30分。次いで台北に戻り、昼食を済ませておきます。どこで食べようかと考えあぐねた結果、観光客でごった返す福住町(永康街)に来てしまいました。困ったときはここに来れば、何でも食べられます。最後の食事は台湾料理にしようと、「豪木記美食専売店」に入店。魯肉飯・貢丸湯・肉円をいただきました。
台湾滞在時間残りわずか、そんなときは?

福住町に別れを告げ、台北駅で桃園空港へ向かうバスに乗り換えます。たらふく食べたばかりにというのに、バス乗り場のドリンク店で再度、タピオカミルクティーを買い求めてしまいました。いつまでたっても開業しない、桃園メトロ空港線の路盤を横目に、空港までの数十分を過ごしました。

帰りは桃園を昼過ぎに出て福岡に夜到着する、チャイナエアライン(CI)110便に搭乗しました。以前CIを利用したとき、チキンの機内食を選んだお陰で、ひどい目に遭ったものです。今回は肉系を選ばず、シーフードパスタを選択しました。これがなかなかの美味で、昨年7月に、ピンク色の鶏肉が引き起こした悪夢など、すっかり吹き飛んでしまいました。

到着時間は日没後のため、着陸時になると、機内から博多の絶景が飛び込んできます。夜福岡に到着する便を利用される際は、ぜひ景色にご注目ください。
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  コメント
こんにちは。

DR2700形の旅、最高です!
写真のモデルになって旅の思い出に
なりますね。
りえてつ #- [ 編集 ]    2015年12月12日(土) 07:19
良い旅ですね。
こんばんは。
ゆったりした語り口の旅ものがたり、でも日程的には結構ギッシリ詰まっていて少しきつそうかなと云う印象ですが、自分のペースで運ぶ旅〜
良い旅ですね!
yokoblueplanet #- [ 編集 ]    2015年12月12日(土) 15:29
りえてつさん
最高の旅でしたよ!安くて居心地の良い宿があることを知り、今後も安宿めぐりをしたいなと思った次第です。
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2015年12月12日(土) 21:06
yokoblueplanetさん
短時間でたくさん回ったせいで、だいぶ疲れましたよ。自分の体力を考えながら行動する難しさを痛感させられます。
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2015年12月12日(土) 21:13
おおっ?!
海外でモデルデビューですか?!って、大袈裟でしたね(^^;


駅員さん、外国の旅行者には良い対応されてますね。確かにボロの鈍行なんて中々想像つきませんものね。


駅員さんも、ひとつ知識が増えましたね、色んな嗜好の客がいる、って(笑)。
焼きそば #t50BOgd. [ 編集 ]    2015年12月14日(月) 23:06
焼きそばさん
これも旅の醍醐味ですね。あれこれと心配症で、旅に行きたくても勇気が出ないという方にぜひ、私の旅行記を読んでもらいたいです。
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2015年12月15日(火) 19:46
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