(目次)
名門大洋フェリー「きたきゅうしゅうⅡ」乗船記録 (新門司~大阪南港、1)
名門大洋フェリー「きたきゅうしゅうⅡ」乗船記録 (新門司~大阪南港、2)
名門大洋フェリー「きたきゅうしゅうⅡ」乗船記録 (新門司~大阪南港、3)

名門大洋フェリー「きたきゅうしゅうⅡ」乗船記録 (大阪南港~新門司)


2015年末、名門大洋フェリーの新造船「きたきゅうしゅうⅡ」が就航しました。2015年2月、新門司から同船を利用して大阪に向かい、同日夜のうちに同船で新門司に戻るという、とんぼ返りの旅をしてみました。

本項では乗船記のうち、大阪南港からの復路を1ページに凝縮してお届けします。今回はレストランの朝食をさぐるため、夕食時に朝食とのセット券を購入しました。美しい朝焼けを撮ってから、フェリーの朝食を愉しんでみましょう。

フェリー出港2時間前(17時50分)までには、滞在先の京都を出ようと思っていました。しかし、余計な心配事が頭をよぎり、もっと余裕を持って行動した方がよかろうという結論に至り、さらに出発時間を早めて17時20分に京都を出ることにしました。

京都~大阪南港まで―夢心地の京阪特急

17時20分、京阪出町柳駅に来ました。今回は京阪電車を利用して大阪へ向かいます。2階建てのある8000系が40分台に、特急淀屋橋行きとして出発するとのことで、これに乗って夕暮れの京阪を移動していきます。

京阪特急の所要時間は約1時間。JRや阪急よりも、ややゆっくり走るのが特徴です。8000系の2階席を確保すると、途端に眠気に襲われてきました。さすがは乗り心地に定評のある京阪特急です。夕方になると、ロングシート車が特急に入ることもあるため、どうにか8000系に遭遇できて一安心です。

しかし、ここで一つ問題にぶつかりました。先述のように、京阪特急は京都と大阪を約1時間かけて走行します。17時40分に京都を出ると、大阪・淀屋橋には18時40分ごろに到着します。フェリーは19時50分に出港しますから、出港10分前には「ポートラム」フェリーターミナル駅に着いておく必要があります。

となると、持ち時間はあと60分しかありません。同じ大阪市内とはいえ、地下鉄を乗り継いでいると案外時間がかかるものです。余裕を持って京都を出てきましたが、やや不安になってきました。

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▲オレンジフェリー「おれんじ7」
心配はどうにか杞憂に終わりました。出航20分前の19時30分、大阪南港に到着しました。出発時間を前倒しして大正解です。余裕を持って着こうと思ったにもかかわらず、結局危ない時間に着いてしまいました。

京都滞在後、大阪からフェリーを利用するときは、所要時間の短いJRで大阪を目指した方が一番安全です(所要時間は京阪のおよそ半分)。朝、下船した後は阪急でも京阪でもいいですが、帰路は迷わず新快速を利用するのが望ましいですし、そうした方が滞在時間も長くなります。

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タラップを移動して船に近づくと、ここで出港15分前の汽笛が鳴りました。

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▲夜の大阪南港フェリーターミナル

エコノミー(カーペット敷き)

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今回の寝床は一番安い、カーペット敷きの「エコノミー」です。行きも帰りも同じ種類の寝台では、乗船記を書こうにもボリュームに欠けてしまいます。帰りは行きと違う寝台で、一夜を過ごしてみました。

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今回の新造船(きたきゅうしゅうⅡ・おおさかⅡ)では、従来よりも「エコノミー」の比率が低くなっています。その代わり、往路で体験した「ツーリスト」の比率が増し、若干値は張るものの、寝台利用に重きを置いたかたちになっています。

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「エコノミー」室内は6割方埋まっていました。従来は自由に区画を選ぶことができましたが、今回から指定制に変更されています。指定された区画に向かうと、左右はなんと若い中国人グループでした。騒がないか心配だ・・・

夕食~就寝まで

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貴重品以外の荷物を部屋に置き、いつものように浴場で汗を流した後は、夕食といきます。メニューは往路とほぼ同じですが、そのときに出なかった品もあったので、改めて夕食の様子を取り上げます。

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▲南港発では、混ぜご飯は五目飯に、スープはコーンスープに変わっていた。写真上のおかずは、いずれも新門司発の便では見られなかったものだ。

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「美味だ!」と絶賛したクリームシチューもあります。カップ2杯分もいただきました。

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▲焼うどん・かぼちゃの煮つけ
かぼちゃの煮つけも絶品です。皮ごとに込まれていますが、皮の厚さを全く感じさせません。甘めの味付けもさることながら、安納芋のような柔らかい食感も良いです。

夕食を済ませると、もう何もすることはありません。エントランスでテレビを見ながら1時間過ごし、その後は部屋に戻って横になります。「サンライズ出雲・瀬戸」の「ノビノビ座席」のように、臥すと頭がくる位置の左右には、仕切りが設置されているので、就寝時に隣人の存在を気にせずに済みます。

従来のように、「エコノミー」にはマット・布団・枕が用意されています。こちらも改良がくわえられ、先代「きたきゅうしゅう」のそれよりも、やや厚めのマット・布団が用意されました。これでわざわざ、マットを何枚も重ねる「裏技」をせずに済みます・・・というか、できなくなりましたが。

いびきの件は言わずもがな、毎度恒例のことなので割愛します。異様に乾燥した船内にいると、喉がカラカラになってきますので、喉が弱い方はこまめに水分補給を行った方が良いです。

朝焼けの響灘

いびきが収まってきたころ、時計を見るともう7時を過ぎています。早速、日の出直後の周防灘を収めに行きましょう。寒い潮風吹き付ける甲板に出てきました。

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▲「きたきゅうしゅうⅡ」甲板から眺めた朝の海原

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あまり期待していなかった朝焼けは見事、水平線から顔を出しているではありませんか。徐々に白んでいく空は少し明るく、紫に染まった雲が細くたなびいています。

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涼しい夏場の朝焼けも良いですが、クリアな景色を堪能できる冬の朝焼けもまた良し。船旅ではぜひ、早起きして甲板に出てみるべきです。

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▲救命ボート

朝食バイキング

朝焼けを収めたあとは、レストランで朝食といきます。

前日、夕食時に朝食とのセット券を購入すると、朝食券を渡されます。これを朝食時、カウンターに提示すれば会計を経ずに朝食をとれます。どうせ夕食・朝食ともにレストランで食べる場合は、セット券を購入した方が若干お得になります。

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▲白飯・生卵・納豆・サラダ・湯豆腐・味噌汁・ひじきの煮つけ・ソーセージ・いんげんのお浸し・きんぴら・鶯豆の甘煮・焼き魚・ミートボール・スクランブルエッグ
朝食はホテルの朝食と同じように、卵・納豆・ソーセージ・スクランブルエッグといった、朝食のおかず代表格が勢ぞろいしています。品数は少ないですが、朝食はこれ位が十分です。

好物の生卵入り納豆もいただけました。おかげで力がみなぎってくる心地がします。

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▲おかゆ・朝食デザート(フルーツカクテル・ヨーグルト・オレンジ)
ドリンクも充実しており、オレンジジュース・リンゴジュース・牛乳・コーヒーがあります。

旅の終わりはプロムナードで

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▲沖止め中の名門大洋フェリー「きょうとⅡ」
朝食後は荷物をまとめ、プロムナードで入港の時を待ち続けます。窓の外には新門司の倉庫や阪九フェリー・オーシャン東九フェリーの姿が見えてきました。

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▲左から、オーシャン東九フェリー「おーしゃんうえすと?」、阪九フェリー「ひびき」、同「つくし」

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長いようで短かい、「きたきゅうしゅうⅡ」の旅は間もなくフィナーレです。到着放送を聞いた私は、荷物を背負いプロムナードを後にしました。

撮影日:2016年2月18~19日
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  コメント
さすが、と言うべきでしょうか
行きと帰りでクラスを変える、ブログに書くとは言え、俺には無い発想ですね。楽な方取っちゃうんだろうな(笑)。


両サイドに中国人て展開は、あんまり考えたくないですね、経験上、彼らのほとんどは普通に話していても声がデカいし(笑)。


夜と朝のバイキング、正方形のトレイは、洗浄の手間を考えてのものなんですかね。


出航前のチケット確認もそうでしたが、省ける手間は省いた方が、その分サービスに回せるでしょうし。


船旅経験ゼロの俺には、ありがたい旅行記でした☆
焼きそば #t50BOgd. [ 編集 ]    2016年03月02日(水) 10:24
焼きそばさん
> 両サイドに中国人て展開は、あんまり考えたくないですね、経験上、彼らのほとんどは普通に話していても声がデカいし(笑)。

正直に言うと、いびきが凄かったです。あんなに派手に鳴らすのは、そう簡単なことじゃないですよ。


> 夜と朝のバイキング、正方形のトレイは、洗浄の手間を考えてのものなんですかね。

加えて、一度に多く取りすぎないよう、正方形の小分けにしてあるともいえます。また、おかずを肴に、一杯楽しむ方も結構おられます。沢山のおかずを少量揃えられるという点では、きわめて効率的な容器だと思います。
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2016年03月02日(水) 17:34
すぐに帰宅されるとは、フェリーが相当お好きだとは思うものの、券を買うとき怪しまれませんでしたか?

京阪も、朝夕だと、今だと特急にも新3000系が入ることもあるんでしょうね。
京都も大阪も地下鉄と他社線との連携が上手くいっているとは言い難く、中央線への乗換は大変そうですね。
JRも、ゆとりダイヤになり、長年の京都-大阪間29分30秒に戻ったものの、それでも線形の良さもあり、阪急や京阪よりは速いし、最近はやや安心できますね。

エコノミー、#17が客室かと思ったら、狭すぎるので、恐らくロッカーですよね?
中華圏の方々と日常的に接していらっしゃっても、お辛いと感じられることはあるんですね。(大陸か台湾か識別は付くのでしょうか?)

寝室(?)の仕切り、急行「はまなす」の「のびのびカーペット」のような物かと思いますが、如何でしょうか?
先月、久し振りに乗車したとき、その車両も観察してきました。
恐らくはJR急行への最後の乗車となったことでしょう。

バイキング料理なんですね。
好き嫌い両論聞きますが、私は好みます。
苫小牧→大洗航路みたいなセット割引もあるんですね。
乗船したときは、苫小牧港で夕食を摂ってからだったので、朝昼割引を購入しましたが、夕朝昼割引もありました。
いくら好きでもバイキング料理ばかりじゃ飽きてしまいましたが。

(台湾にアイフォンを忘れると、大変なことになるようですね・・・?)
http://tatsuwo.main.jp/blog/post-8219/

レラティー #rcEo15nI [ 編集 ]    2016年03月04日(金) 00:43
レラティーさん
> すぐに帰宅されるとは、フェリーが相当お好きだとは思うものの、券を買うとき怪しまれませんでしたか?

朝に南港に着いてから、昼は近鉄で生駒・京都に立ち寄り、夜に同じフェリーで帰宅しました。こういう利用方法は、USJに行く若い利用者を中心に、よく行われています。中高年層でもお伊勢参りのツアーなんかで、とんぼ帰りの行程を取る場合があります。

少し前から予約はネットで、支払いはコンビニで済ませられるようになりました。ターミナルでわざわざ、支払いの列に並ばずに済んで、以前よりも便利になっています。


> 京阪も、朝夕だと、今だと特急にも新3000系が入ることもあるんでしょうね。

西鉄電車と同じように、朝夕はロングシート車も入りますし、新3000系の特急も確認しました。ただし、朝夕でも2扉者の運用が若干設定されており、どうにか2階建てに乗ることができました。


> 京都も大阪も地下鉄と他社線との連携が上手くいっているとは言い難く、中央線への乗換は大変そうですね。

フェリーを利用するときは大抵、本町で中央線から御堂筋線に乗り換えますが、通路が長くて大変です。天神駅から天神南駅まで歩いて、空港線から七隈線に乗り換える時を彷彿させます。


> JRも、ゆとりダイヤになり、長年の京都-大阪間29分30秒に戻ったものの、それでも線形の良さもあり、阪急や京阪よりは速いし、最近はやや安心できますね。

京阪間を利用するとき、個人的には阪急京都線を好んで利用していますが、急用時はJRの方がよさそうです。鹿児島線のノロノロ快速を利用していると、新快速がまるで新幹線のように思えてきます。


> 中華圏の方々と日常的に接していらっしゃっても、お辛いと感じられることはあるんですね。(大陸か台湾か識別は付くのでしょうか)

顔を服装・振る舞いを見れば、大体の見分けは付きます。台湾人には、フィリピン系に似た顔つきの方が多くいらして、識別するときの目安の一つにしています。


> 寝室(?)の仕切り、急行「はまなす」の「のびのびカーペット」のような物かと思いますが、如何でしょうか?
> 先月、久し振りに乗車したとき、その車両も観察してきました。

同じようなものものと思います。見た限りでは、ムーンライト高知のカーペットよりも居住性に優れていることは間違いありません。


> バイキング料理なんですね。
> 好き嫌い両論聞きますが、私は好みます。

種類豊富・食べ放題なので、たくさん食べられるし、酒のさかなにもなる。カフェテリア方式よりもバイキングの方が、食べ方の選択肢が広いと思います。
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2016年03月05日(土) 21:57
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