今回お届けする聖福寺は博多区御供所町にあります。御供所町一帯は博多区一の寺院密集エリアで、聖福寺周辺には承天寺、東長寺など福岡を代表する寺院が立ち並んでいます。

大通りに面した承天寺・東長寺と異なり、聖福寺は路地の中に位置しています。大通り沿いだと、どうしても車や雑踏といった「都会の音」が聞こえがちですが、はたして聖福寺境内はどうなのか。安らぎを求めて聖福寺に入ってみます。


聖福寺境内にはいると、鬱蒼と茂った木々が出迎えてくれます。まさに都会のオアシスともいえる場所で、極楽浄土にたどり着いた心地がします。

「史蹟 聖福寺」と刻まれた標柱の足元に黒い物体が見え、気になったので近づいてみると、それはでした。こちら聖福寺は博多を代表するスポットでもあります。

DSCN0983.jpg
▲聖福寺の黒
境内には10匹ほどが住み着いており、訪問当時、餌やりをする高齢女性の姿もありました。いくらなんでも、を叩くのはよくないでしょうに・・・

DSCN0985.jpg
聖福寺を開いた栄西は南宋に出向き、禅を学んでいます。彼が南宋から帰国したときに、お茶を持ち帰ってきた話はよく知られていますが、持ち帰った茶の苗は現在の佐賀県内で栽培されたと伝えられています。

栄西の偉業を伝えるため、本邦初の茶栽培地となった背振山霊仙人寺石上坊から苗を一株、聖福寺境内に移植しています。今や茶は日本文化の一つですが、これも栄西の渡宋あってのことなのでしょう。

DSCN0987.jpg
▲聖福寺山門
普段は閉じられている勅使門から一直線先にあるのが山門です。幕末、志摩桜井神社観音堂を移築した旧山門が焼失したのに伴い、明治末期に新たな山門が建立されました。

DSCN0986.jpg
▲聖福寺仏殿

DSCN0988.jpg
▲堪忍地蔵

DSCN0989.jpg
▲石柱「天保十年已亥十一月十一日
立花長左衛門増■」


DSCN0990.jpg
▲鐘楼
現在の鐘楼は18世紀中葉に改築されたものです。このように、聖福寺をはじめとする仏教寺院には明治前に建立された建築物が多数残存しており、博多の古い歴史を今に伝えています。

DSCN0991.jpg
境内を奥に進むと、方丈と護聖院・西光寺に挟まれた未舗装の路地が現れます。この路地をまっすぐ進むと、聖福寺の裏手に出ていき、そのまま幻住庵・西教寺のある一角に抜けることができます。

この光景を見て、真っ先に時代劇に登場する武家屋敷のシーンを思い出しました。それもそのはず、時代劇に登場する武家屋敷のシーンは主に、寺院境内の路地で撮影されていることが多いからです。京都が遠くてロケ地めぐりするにも一苦労・・・という時代劇好きな福岡人はぜひ、こちらを散策してみてはいかがでしょう。

仏教に関心のある方、時代劇が好きな方、どちらでも雰囲気を十分に堪能できるはずです。某旗本の三男坊気分を味わってみませんか?


(参考資料)
『安国山聖福寺 公式ページ』

撮影日:2016年4月20日
関連記事




にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道旅行へ にほんブログ村 海外生活ブログ 台湾情報へ にほんブログ村 地域生活(街) その他ブログ ゆるキャラへ

「ご当地」の魅力をより多くの方にお伝えするため、ブログランキングに参加中です。

バナークリックの方もよろしくお願いいたします。



上のリンクからチャンネル登録できます。台湾旅行に興味のある方、レイルファン・ご当地キャラファンの方、どうぞ気軽にお立ち寄りください。




スポンサードリンク
  コメント
こんにちは

聖福寺レポートありがとうございます。聖福寺の前は何度も通ってますが、中に入ったことはありません。興味深く拝見致しました。行ってみたくなりました。
博多の寺町も、じっくり歩いてみたら面白そうですね。
オトーサン #- [ 編集 ]    2016年05月29日(日) 10:01
オトーサンさん
オトーサン様、こんにちは。

私も大通りに面していない聖福寺には、なかなか足を踏み入れる機会がありませんでした。御供所町の寺院に行けば、時代劇テイストの風景があるんじゃなかろうかと思い、訪れてみました。

聖福寺の裏手一帯は京都のような趣があって散策に適しています。博多の長閑な側面を御供所町でお楽しみください。
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2016年05月29日(日) 13:07
コメントを投稿する
URL(任意):
コメント:
Pass(削除用):