2016年もついに、博多祇園山笠のクライマックスたる「追い山」の奉納が行われました。夜明けの博多を疾走する男衆の姿は、伝統と情熱の街・博多を象徴するものといえるでしょう。

無事「博多祇園山笠」が終わり、博多に夏がやってきたわけですが、ここで改めて「追い山」の様子を振り返りたいと思います。写真を中心としながら、当日の記録をお届けします。それではご覧ください。

4時59分、一番手はスプリンター「東流」

まだ夜も明けぬ3時末、私は東町筋の小高い丘に立っていました。今回は恒例となりつつある承天寺前ではなく、そこから若干北にある東町筋で追い山笠を見届けます。

同通りは平坦路ではなく、途中に下り坂がある狭い街路です。その名の通り、ちょうど東流の区域にあたります。博多の中でも一番、昭和の香りを残す一角なんですよ。

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4時59分、一番山笠・東流が櫛田神社を出発。櫛田神社の清道を一周する「櫛田入り」を経て、東長寺、承天寺前を通過、ついに東町筋に入ってきます。

狭い通りのため、道脇にいても危険です。駐車場前であれば、駐車場の中に待避して巡行を見届けることになります。

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▲一番山笠「東流」
表標題「若武者応破波濤」


東流といえば山笠屈指のスプリンター。今回もスケーターのごとく、滑るかのように目の前を通過していきました。ここから大黒流まで、約5~6分おきに6つの舁き山が立て続けにやって来ます。

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▲二番山笠「中洲流」
表標題「坂田怪童丸」


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▲三番山笠「西流」
表標題「弁慶仁王立」

源義経の忠臣・武蔵坊弁慶の最期に題材をとっています。

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▲四番山笠「千代流」
表標題「秀麗陵王鬼面勲」


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▲五番山笠「恵比寿流」
表標題「神光普照三千界」

13世紀中ごろ、祈祷によって博多の街を疫病から救ったとされる、聖一国師の伝説・功績に題材をとっています。

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▲六番山笠「土居流」
表標題「福之神招来」

大蔵流の狂言『福の神』に題材をとっています。

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▲七番山笠「大黒流」
表標題「鐵心肝」

死をも恐れず多くの軍勢に立ち向かい、「日本一の兵」として後世に語り継がれる武将・真田幸村に題材をとっています。

いざ先回り!大博通りから「廻り止」へ

東町筋で全舁き山を見届けましたが、ここから舁き山を追いかけて須崎町の廻り止(終点)を目指します。まずは大博通りに出て、大博通りを南下する舁き山を土居流、大黒流の順に見届けます。

今回は見届けていませんが、上川端通の「走る飾り山」が通常の追い山ルートとは別行程で巡行しています。表標題「西遊記」の人形・孫悟空の口から吐き出される白煙、さぞかし追い山でも豪勢だったことでしょう。

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▲大博通りを南下する土居流

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▲大博通りを南下する大黒流

大博通りから追い山ルートを外れ、土居・大黒流を先回りするように須崎町へひとっ走り。その実、山笠撮影と早朝ランニングを兼ねています。

山笠ルートはどこも人混みで溢れかえっていますが、一本道を外れると夜明けの静かな街並みが広がっています。通行人はまばらで、人口密度の高い山笠ルートとは対照的です。

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▲廻り止にさしかかる土居流
最後は「廻り止」の手前で、ゴールを迎える土居・大黒流を収めます。

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▲廻り止にさしかかる大黒流
大黒流が見えてくると、1か月半続いた博多祇園山笠は間もなく幕を閉じます。

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今回の山崩しも昨年と同様、土居流で見届けます。

土居流では、所属する町の多くが紺色の久留米絣を水法被としています。よって全体的に黒っぽく、遠目から見てもすぐに「あれは土居流だ!」と判別できるのが特徴です。

博多の地名と流を、頭の中で一致させられようになれば、自ずと水法被・長法被の文様で流を区別できるようになるでしょう。博多に慣れ親しんで20年以上とはいえ、私もまだまだ素人です。




暗い夜明けに始まり、陽が昇った頃に終わる追い山笠。2016年も無事に奉納を終え、いよいよ博多に夏がやって来ましたが、男衆の多くはすでに来年に思いを馳せているに違いありません。

山小屋は解体され、これで山笠とはしばしお別れ・・・と言いたいところですが、山笠に通年触れることのできる場所は沢山あります。博多区・上川端商店街にある「川端ぜんざい広場」、同櫛田神社境内にある飾り山(番外)、そして福岡空港国際線ターミナルの舁き山の3つがそれにあたります。

山笠は巡行日付が固定されているため、遠方の方はとりわけ、山笠を見る機会は限られています。それでも「山笠とは何か、ぜひとも知りたい」という方は、常設展示の舁き山・飾り山を見学してみてはいかがでしょう。

撮影日:2016年7月15日
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