今回は山口県宇部市にある、新天町商店街を歩いてみましょう。

同商店街はJR宇部線琴芝駅から400メートルほど離れた、いわば宇部市の中心部にあります。宇部市役所・井筒屋・宇部郵便局はここから歩いてすぐです。

さすがは山口県下3番目の大都市(2010年現在)、市街地には2つもアーケード街があります。そのうち、宇部新川駅前に広がる「中央銀天街」はシャッター街状態となり、だいぶ寂しい雰囲気を放っていますが、新天町はどうにか賑やかさを保っていました。

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新天町アーケードに入ると、時期はもう過ぎてはいるものの、七夕飾りが吊り下がっています。シャッターを閉じた店舗も少なくないですが、開店中の店舗も多く目にします。

シャッターを閉じたからと、決して「シャッター街」とは断定できません。シャッターを閉じた店舗の中には、清掃の行き届いた所もありますし、休日休業の店舗だってあるでしょう(取材当日は休日)。全体の雰囲気は直方駅前のアーケード街に近いです。

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▲休日の宇部市新天町

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散策を続けると、店舗に立てられた謎の赤鳥居を発見。鳥居には「たみちゃん降臨」なる、不気味にして奇妙な暖簾がたれ下がっています。なんともオカルトな雰囲気ですが、はたして何を扱う店舗でしょうか。

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新天町には「脇道」たるアーケードが存在します。「えびす街」もその一つで、時代に追いてかれまいとしている新天町とは裏腹に、こちらは昭和の匂いを濃厚にとどめています。むしろ平成の香りなど、まったく感じさせません。

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▲えびす街内部を眺めて
「えびす街」は半ば物置に近い状態で、店舗の大半が閉店・住宅化していますが、ここで営業中を続けている店舗も1、2件ほど存在するようです。その薄暗い雰囲気はどこかで見たことがあると思いきや、台湾は彰化駅前のアーケード(ただし商店街ではなく住宅地)によく似ているのでした。

あの騒動から5年・・・「エコハちゃん」は健在だった!

巷では「ゆるキャラ(R)」として名の通っているご当地キャラクター・マスコットキャラクター(以下、「マスコット」)ですが、その裏事情は決して「ゆる」くはなく、キャラクターの活用をめぐって度々騒動が勃発しました。

2009年の「せんとくん騒動」に始まって、2010年前後の「ひこにゃん著作権訴訟」、その後は「まんべくん」「とっとちゃん」等の失言騒動と続いて、最近では「はばタン」作者・JUNBOw氏による「くまモン」とのコラボを、熊本県が不許可とした騒動が話題になりましたね。創作物ゆえに、マスコットの活用にはむつかしいところがあります。

2011年頃、ここ宇部市でもマスコットをめぐる騒動が起こりました。それが「エコハちゃん騒動」です。

「エコハちゃん」とは、宇部市の環境マスコットキャラクターで、葉っぱの耳を持った森の妖精です。イラスト(写真下)を見る限りだと、何の問題も無いように見えますが、着ぐるみがお披露目された途端、「エコハちゃん」の運命は一変しました。

着ぐるみの姿がなんと、任天堂のゲーム『ポケットモンスター』の「ピカチュウ」にそっくりとの声があがり、悪い意味で注目を集めたのです。ついにはメディアでも取り上げられ、宇部市は着ぐるみを使わない方針を固めました。つまり「エコハちゃん」はマスコットとしての一大要素「着ぐるみ」ではいられなくなったのです。

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あの騒動も忘れ去られ、着ぐるみも活用できない状況で、「エコハちゃん」の居場所は限られています。騒動から5年経ち、すっかり活躍の場を失ってしまったかと思いきや、「エコハちゃん」は健在でした。

新天町商店街を歩くと、市の環境ポスターに「エコハちゃん」のイラストがあるわあるわ。活用例こそ多くありませんが、騒動もひと段落した今だからこそ、むしろ使いやすくなっているのかもしれません。

もし着ぐるみの出来栄えが違っていれば、「エコハちゃん」の運命は変わり、「ちょるる」と張り合う存在になりえたろうに、運命とは残酷なものです。

撮影日:2016年7月24日
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  コメント
人口が概ね40万人以下の、地方都市の衰退振りには、驚くばかりです。
拝見すると、宇部市もかなり寂しく感じます。
特に、新幹線沿線だと、駅が無い所の衰退振りには、驚くばかりです。

ご当地キャラクター、いろいろと問題があるんですね。


「まちなか避暑地」というのが商店街にあるのは、いいですね。
お年寄りなど(私であっても)、買い物途中で少し休みたくなることがありますので。
他には、東京都大田区で、商店街事務所の1階を日中無料開放しているのを見た程度です。
レラティー #rcEo15nI [ 編集 ]    2016年08月01日(月) 19:24
レラティーさん
とくに山口県は人口減少だけでなく、観光産業も起こしづらい所があって問題点は多いと思います。たとえば毛利氏ゆかりの萩は、新幹線や高速道路からそれた場所にあるため、バス以外でのアクセスが難しいですし、新幹線沿線の都市も「通過点」として立ち寄ってもらえないという課題があります。


> ご当地キャラクター、いろいろと問題があるんですね。

創作物ならではの問題が多いと思います。制作過程の問題もあれば、スタッフの嗜好にマスコットが振り回されたり等(何処とは言いませんが)、すぐに問題点が発生してしまいがちなので、マスコットは結構デリケートな存在なんですよ。

最近の「ゆるキャラ(R)グランプリ」を見ていると、活用に慣れた中堅であればあるほどグランプリと距離を置き、新規参入団体であればあるほどグランプリに熱中しているきらいがあります。

まだ誕生して間もないのでしょうか、得票数がほんの数票しかないマスコットを見ていると、なんとも残念な気分になります。個人的には、知名度が低ければ低いほど、むしろグランプリに力を注ぐ必要はないと考えます。今や1000体以上もエントリーするグランプリで埋没するぐらいなら、むしろ地元の子供たちに知ってもらう方が最善ではないでしょうか。


> 「まちなか避暑地」というのが商店街にあるのは、いいですね。
> お年寄りなど(私であっても)、買い物途中で少し休みたくなることがありますので。
> 他には、東京都大田区で、商店街事務所の1階を日中無料開放しているのを見た程度です。

シャッター街となり、空き店舗がちらほら発生していますが、それを有効活用しようという取り組みは結構あるみたいですね。たとえば、宇部新川駅前の銀天街では空き店舗を改装して、商店会や町おこし団体の会議場としているのを目にしました。商店街はどこも厳しい状態に置かれている中、各々が試行錯誤している様子に引き続き目が離せません。
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2016年08月01日(月) 20:59
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