福岡市中央区にある「赤坂門市場」はご存知ですか?

地下鉄赤坂駅を出て、赤坂交差点から大正通りを南下すると、向かって右手に古びたアーケードが見えてきます。それが今回お届けする「赤坂門市場」です。建造から半世紀以上といわれる同市場は、施設の老朽化を受け、2016年8月末に取り壊しが予定されています。

福岡は九州一の大都会として日々発展を続けており、昭和の建築物は年々数を減らしています。その一方で、「赤坂門市場」には今もなお、昭和の香りが色濃く「取り残され」ています。それでは早速、間もなく役目を終えようとしている「赤坂門市場」の姿を、間近で眺めてみましょう。

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▲大正通りから赤坂門市場入口を眺めて
大正通りに面する入口には「赤坂門市場」という文字が、消えかけながらも大きくペイントされています。入口で営業しているのは、これまた昔ながらの雰囲気を残す果物店です。

遠くから市場を眺めると、建物の老朽化がよく見てとれます。例えば屋根の部分に注目してみましょうか。ちょうど中央部分が沈み、U字型にたわんでいるのです。

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現在、「赤坂門市場」は廃墟に限りなく近い状態になっています。ごく少数の店舗が細々と営業するのみで、内部は写真上のようにシャッター街と化しています。固く閉ざされたシャッターには、心無い人間による落書きが殴りつけられています。

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▲気味の悪いシール・・・いわば「落貼り」というところか
閉鎖された店舗は落書きと「落貼り」に満ちていますが、その中に「税務相談諸会員」ステッカーが残されています。そこには「平成3年」と書かれてあり、同市場が90年代初頭まで元気だったことがうかがえます。

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▲「惣菜とお食事の店ひろこ」跡
今こそ落書きに覆われている食堂跡も、現役時代は市民の胃袋をつかんで離さない「憩いの場」だったのでしょう。外食チェーンが充実するに伴い、こういった大衆食堂は減少傾向にあります。大衆食堂、結構好きなんですけれどね。

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「赤坂門市場」から飲食店が次々に姿を消す中、ロシア・中央アジア料理を扱う「ラグマン」は、同市場唯一の飲食店として今日も営業を続けています。ただしランチ営業は7月で終了したようで、日中はひっそりとしています。福岡では珍しい、中央アジア系の料理をいただける飲食店なだけに、もう少し早く訪れたかったところです。移転のめどはたっていません。

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暗い通路を抜け、「赤坂門市場」の裏口に出てきました。こちらは大通りではなく、路地に面しています。木造の店舗スペースがむき出しになっており、昭和の香りと廃墟の持つ荒涼感が漂っています。

「赤坂門米類販売店」という幕が残っているところから見ると、裏口付近には米屋があったようですね。

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裏口から空を見上げると、最近あまり見なくなった「複雑な電線」が張り巡らされています。このシンプルとはかけ離れた姿、昭和ロマンを追い求める人々には、なんとも魅力的に映るに違いありません。

開発が進むにつれ、周囲が「昭和」から「平成」へと移り変わる中、「赤坂門市場」だけは昭和のまま取り残されてきました。しかし、辛うじて生き永らえた「昭和の離れ小島」も約2週間後には姿を消します。

撮影日:2016年8月18日
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  コメント
こんばんは
自分の地元も再開発がじんわりと進んでいるのはお伝えしているとは思いますが…


このように、はっきりと日時を告げられてしまうと、地元の方は特に色々な事を思い出すんでしょうね…


やはり、残せるものは残さなきゃ…一枚の写真だけでも、ね。
焼きそば #t50BOgd. [ 編集 ]    2016年08月23日(火) 23:35
この様な商店街が消えていくのは、やはり寂しいですよね。
これも時代の流れ・・。
ももぴー #Wy27359s [ 編集 ]    2016年08月28日(日) 16:20
ももぴーさん
大正通りは行動範囲ではないので、この商店街はつい先日、テレビ番組を通じて知ったんですよ。どうにかギリギリで見ることが出来て良かったです。

今にも崩れ落ちそうな寂れ具合が良かったですよ~
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2016年08月28日(日) 23:38
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