2016年10月19日、JR九州にとって初となる蓄電池電車819系、通称「DENCHA」の定期運行が開始されました。今回は若松駅で1番列車を見送ったのち、実際に819系に乗車して若松線を移動してみます。

非電化路線で乗車する「電車」とはいったい、どのようなものでしょうか。今回のレポは若松に向かうため、折尾から乗車したディーゼル列車の車内から始まります。

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今回は出発式の直前に、若松に到着するような行程を取りました。

折尾から乗車したのはキハ31とキハ47形の2両編成。この列車は翌20日以降、819系が充当されるようになっています。つまりこのスジで気動車を使用するのは、基本的にこれで最後ということです。若松到着後は、819系に車両交換するかたちになります。

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折尾から15分、終点の若松駅に到着しました。

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向かい側のホームにはすでに819系がスタンバイしています。ホーム上にはJR九州の青柳社長や北橋北九州市長など、多くの主要関係者が軒を連ねるほか、「1日駅長」として北九州市のマスコット「ていたん」「ブラックていたん」の2体も参加しました。

しめしめ、ここでマスコットを見られるとはラッキーです。何といっても今月は「2016年10月・ご当地キャラ追跡プロジェクト」の実行期間なのですから。

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▲交流架線式蓄電池電車「DENCHA」出発式の会場全景

ていたん・ブラックていたん、1日駅長になる


式典は無事終わり、819系一番列車は折尾目指して出発しました。「ていたん」と「ブラックていたん」の2体は仕事を終え、これから若松駅の事務所へと戻っていきます。

2体ともパフォーマンスに慣れているようで、カメラを向けるとすぐに反応してくれます。


「ていたん」はイベント等で何度も見たことがあります。一方、「ブラックていたん」の方は今回が初見です。メタボ気味な前者に比べ、「ブラック~」の方は幾分かスマートなんですね。

「ブラック~」のように、ご当地キャラ界隈には特定のマスコットの分身でかつ、悪の心を持つといった設定のマスコットが存在します。例を挙げるならば「みきゃん」に対する「ダークみきゃん」、「はばタン」に対する「わるタン」、「やなな」(引退済)に対する「ダークやなな」が代表的な例といえましょう。

私はこれを「邪悪分身」と呼ぶことにしています。


▲若松駅コンコースを歩く「ていたん」「ブラックていたん」


改札口の前で再度、「ていたん」が立ち止まって手を振ってくれました。優しいです!

819系「DENCHA」に乗る

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819系一番列車を見送り、しばし若松駅で時間を潰すことに。次に819系が来るのは12時37分と、約1時間後です。さてどうしようか。駅前で朽ち果てた19633を見てから、若松市街地を少しだけ散策することにしました。


12時30分、再び若松駅構内に戻ってきました。式典会場はすべて撤収され、ホーム上には平穏な空気が流れています。数名の撮影者と一緒に819系の入線を見守ることに。

819系の車内は305系とほぼ変わらず、その姿を簡単にいうならば「見た目は817系、中身は305系」といったところでしょう。ドアチャイムも305系と同じく、JR東日本通勤型と同音色のものが採用されているほか、ドアボタンもあります。

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若松から15分、折尾駅に到着しました。走行時の雰囲気は817系と変わらず、走行音も817系と同様です。あたかも電化区間を走っているかのような感覚を覚えました。

また、ドアボタンの周知がいまだ進んでいないため、車内には常時職員が待機していました。

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▲折尾駅に停車中の819系

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▲819系乗降口周辺
車体は817系とほぼ変わらない一方で、一部塗装に青を取り入れるなどして差別化を図っています。

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同じく蓄電池電車が走るJR東日本の烏山線とは異なり、終点の若松駅には充電設備がありません。819系は折尾駅に到着後、パンタグラフを上げて充電に入ります。

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▲これから折尾駅の引き上げ線に向かう819系
819系は多くの撮影者に囲まれ、折尾駅の留置線へと引き上げていきました。同系列は若松線で4往復の運転を予定しています。

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819系に続いてホームに入ってきたのは、若松線の主力キハ40系です。やがて819系化の波が押し寄せることで、筑豊本線を支えてきた気動車は大半の区間から撤退することになります。私も篠栗線の非電化時代、よく博多駅で見ました。残る時間は僅かですが、気動車最後の活躍にも注目したいところです。

撮影日:2016年10月19日
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  コメント
キハ31と47、併結することもあるんですね。。

さて、819系、見た目は、正面形状や、「CT」のロゴ等、817系そっくりですね。
走行音も電車と同じというのは驚いています。
東日本のように、列車番号の頭が「M」になるかと思いきや、「D」のままのようで、興味深いです。
3扉の近郊型「電車」で、若松線らしからぬ雰囲気には、複雑な思いもあります。(仮にロングシートなら閉口しますが・・・)

若松の駅前のこのマンションは、ハッキリと覚えています。
嘗て側線が沢山あった場所なんでしょうが、一抹の寂しさも禁じ得ません。

(台湾の合興駅、帯広の幸福駅と友好提携しますね。
明日、記念式典ということで、関係者は既に台湾入りしているようです。)

https://twitter.com/webtokachi/status/789414563905056769

https://twitter.com/webtokachi/status/789415512409186305
レラティー #rcEo15nI [ 編集 ]    2016年10月21日(金) 22:40
レラティーさん
> 東日本のように、列車番号の頭が「M」になるかと思いきや、「D」のままのようで、興味深いです。

え、そうなんですか!M表示になると思っていましたが、相変わらずD表示で残されるんですね。


> 3扉の近郊型「電車」で、若松線らしからぬ雰囲気には、複雑な思いもあります。(仮にロングシートなら閉口しますが・・・)

残念ながらロングシートですが、817系と違って座席モケットは厚めです。レイアウトはまんま305系ですよ。


> 若松の駅前のこのマンションは、ハッキリと覚えています。
> 嘗て側線が沢山あった場所なんでしょうが、一抹の寂しさも禁じ得ません。

若松駅と志布志駅は似ていますよね。いずれも広い構内や機関区を有していたものの、今では小さなホームがあるだけ。昔を知らない身としては、まるで昔の様子が信じられないものです。
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2016年10月22日(土) 18:16

>え、そうなんですか!M表示になると思っていましたが、相変わらずD表示で残されるんですね。

すみません。
私の見落としでした。
日中だけの走行だと仰るので、日中の時刻表も見たら!Mがあるじゃないですか!

http://www.ekikara.jp/newdata/line/4001081/down1_2.htm


ロングシートが増えているのは残念です・・・
経費節減もあるのでしょうが。
札幌圏でも、普通列車はほぼロングシートとなりました。。。

若松は複線区間で2線あり、志布志は3線の分岐点だったのに尚寂しい1線なのは(また当時の位置より東側に追いやられた)のは、寂しく見えました。
(都城→)西都城→志布志は、代替バスで移動しましたが(今は無いはず)、鉄路の跡は感じませんでした・・・
レラティー #rcEo15nI [ 編集 ]    2016年10月24日(月) 01:35
レラティーさん
> すみません。
> 私の見落としでした。
> 日中だけの走行だと仰るので、日中の時刻表も見たら!Mがあるじゃないですか!

なるほど、そうだったんですか。補足ありがとうございます。


> ロングシートが増えているのは残念です・・・
> 経費節減もあるのでしょうが。
> 札幌圏でも、普通列車はほぼロングシートとなりました。。。

711系の頃からだいぶ変わったんですね、北海道の方は。クロスシート車が721系から依然としてバージョンアップされていない点は、JR九州と対照的だと思います。まあ、813系も結構長い間製造されていますけれどね。


> 若松は複線区間で2線あり、志布志は3線の分岐点だったのに尚寂しい1線なのは(また当時の位置より東側に追いやられた)のは、寂しく見えました。
> (都城→)西都城→志布志は、代替バスで移動しましたが(今は無いはず)、鉄路の跡は感じませんでした・・・

あの寂しさは尋常じゃないですよね。広い構内を転用した公園から辛うじて、当時の様子が見えてくる程度で、つくづく鉄道の衰退っぷりを感じるものです。
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2016年10月24日(月) 21:18
>711系の頃からだいぶ変わったんですね、北海道の方は。クロスシート車が721系から依然としてバージョンアップされていない点は、JR九州と対照的だと思います。まあ、813系も結構長い間製造されていますけれどね。

はい、721系の頃はバブル経済の真っ最中でしたが、民営化後混雑するようになって混雑緩和の必要性や、コスト削減もあってか(731系登場時朝の本数が減りました)、ロングシートが主体です・・・

九州も、西鉄というライバルがある都合上か(西鉄はロングシートが殆どになりましたね?)、クロスシート主体とはいえ、415系のラッシュ時の収容力は必要、という雑誌記事は読みました。
じっさい817系のロングシートもあるようですね?


>あの寂しさは尋常じゃないですよね。広い構内を転用した公園から辛うじて、当時の様子が見えてくる程度で、つくづく鉄道の衰退っぷりを感じるものです。

特に地方での衰退は酷く、上場を機に、更なる合理化が考えられますね。
この若松でさえ無人化が検討されていると今朝のニュースで言っていたのは驚きました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161025/k10010742941000.html?utm_int=nsearch_contents_search-items_001
レラティー #rcEo15nI [ 編集 ]    2016年10月25日(火) 07:19
レラティーさん
> 九州も、西鉄というライバルがある都合上か(西鉄はロングシートが殆どになりましたね?)、クロスシート主体とはいえ、415系のラッシュ時の収容力は必要、という雑誌記事は読みました。
> じっさい817系のロングシートもあるようですね?

今大活躍中の305系や819系は、いわば817系ロング車の派生形といったところです。817系ロング車は座席が固すぎて、長時間乗車していると辛いんですよ。


> この若松でさえ無人化が検討されていると今朝のニュースで言っていたのは驚きました。

今の体力で上場して大丈夫なのかと心配しているこの頃です。若松駅の無人化には私もビックリしました。
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2016年10月25日(火) 20:02
長年活躍してきたキハ40もそろそろ引退という感じですね。
中高校生時代あちこち乗鉄&撮鉄していた時によく乗った形式が消えていくのはさびしいですね。
こーたろー #- [ 編集 ]    2016年10月27日(木) 18:15
こーたろーさん
間もなく民営化から30年、国鉄末期に製造された世代も置き換えが進んでいますね。あれだけ沢山走っていたキハ40も淘汰が始まると、キハ58や485系のごとく、あっという間に少数派になるのでしょう。
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2016年10月27日(木) 21:49
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