韓国南部の都市・釜山は大都市にして、交通の要所でもあります。鉄道の玄関口は何といっても釜山駅ですが、釜山にはターミナル駅がもう一つ存在します。それが、今回お届けする東海線の釜田(ふでん)駅です。

釜田駅は釜山駅よりも数キロ北の、釜山鎮区にあります。近くには釜山の繁華街・西面があります。釜山駅と同じく、比較的アクセスしやすい場所にあるといえます。

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▲釜田駅駅舎
真新しい橋上駅舎を有しています。発着本数が多くないせいか、釜山駅よりも物静かなのが気になります。ただし、物静かなのはあくまでも駅舎近辺だけで、駅前通りは相変わらず露天商で賑わっていました。

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▲釜田駅コンコースから浦項方面の線路を眺めて
改めて後述しますが、釜田駅を発着する列車は決して多くありません。駅構内はたいへん広く、ターミナル駅の風格を有しているだけに、尋常ではない寂しさを感じます。ただし、その寂しさも今のうちでしょう。なぜならば、近いうちに通勤電車が通るのですから。

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▲釜田駅窓口を眺めて

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▲釜田駅待合室を眺めて
2016年12月現在、釜田駅を発着する列車はすべてムグンファ号だけです。少し前まではセマウルも走っていたようですが、だいぶ寂しくなりましたね。運転本数はおよそ毎時1本といったところです。

さて、ここで釜田駅を発着する列車の運行系統について簡単にご紹介します。まず、釜田から東(慶州・浦項)方面に向かう列車は、釜田~東大邱間のムグンファが大半です。釜田から浦項に直通する列車は殆どありません。次に、西方面に向かう列車は、その大半が慶全線方面に直通しています。

ここまで釜田と釜山の「両ターミナル駅」を結ぶ列車について言及してきませんでした。そもそも、両駅間を結ぶ列車は存在しません。その代わりに、都市鉄道1号線が釜田と釜山を結ぶ役割を担っています。

なお、釜田駅から東海線・中央線を経由して清涼里まで直通する夜行列車や、中央線・嶺東線を経由して日本海沿いの正東津(~江陵)まで直通する長距離列車も設定されています。

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有名無実の改札口をスルーして、ホームに向かおうとしたその時。ここで第一マスコット発見です!
どうやらKTXをモチーフにした、熊のキャラクターのようですね。青い方は「アロ」、ピンクの方は「キロ」といいます。

そういえばKORAILには以前、「チポチポ君」なるマスコットもいましたが、今や全く見なくなりました。これはもしや・・・捨てられましたね。かっわいそう!

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▲釜田駅コンコースに鎮座する、「アロ」「キロ」の顔出しパネル
韓国にもちゃ~んと、顔出しパネルがあります。うん、これは「ゴロリ」だね(ワクワクさん)。

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おふざけはこれまでにして、ここからは釜田駅構内の様子を見ていきます。改札口をスルーすると、工事中の自動改札機が見えてきました。これは2016年12月末に開業予定の広域電鉄で使用されるものです。

広域電鉄東海線(釜田~太和江)は元々、秋ごろに開業する予定でしたが、労働組合のストライキが行われたことにより、開業が1か月以上も遅れることになりました。広域電鉄が開業することにより、従来1時間に1本しかなかった列車は、大幅に本数を増やすことになりそうです。

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満鉄規格の低いホームに降りると、ちょうど9501系気動車がエンジンを鳴らしながら停車していました。この列車はこれから、東大邱行きムグンファ1796列車として出発します。

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▲9501系気動車の中間車(カフェカー)
現在のセマウル・ムグンファ号向け車両には、「カフェカー」なる多目的車両が連結されています。内部にはビュッフェ形式の売店のほか、ゲーム・パソコンブースや、おまけにカラオケボックスまで置かれています。パソコンが置かれている辺りはさすが、インターネットが盛んな韓国ならではといえましょう。

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▲ムグンファ号サボ(釜田~東大邱)
この列車は釜田駅から東海線を北上し、途中の慶州駅で中央線に入り、永川から大邱線に入って東大邱を目指す行程をとります。一見すると複雑にみえますが、韓国にはこれ以上に複雑な経路をとる列車が多数存在します。

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それにしても、見事な魔改造ぶりです。この9501系気動車は元々、トンイル号向けに製造された2扉・セミクロスシートの「近郊車両」ですが、今や1扉・リクライニングシートの特別仕様になっています。

近郊車両を優等列車用に改造するという点において、JR九州のキハ40系「はやとの風」などに通じる所がある車両です。

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▲釜田駅に停泊するムグンファ号向け客車

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▲開業を待つ電鉄線ホーム
電鉄線ホームはソウル近郊の電鉄線と同じく高床式です。ホーム奥の留置線には、同線で使用される381000系の姿もありました。

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▲電鉄線の釜田駅駅名標

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東大邱行きのムグンファ号を見送り、後ろを振り返るとそこには、塗装の剥げたムグンファ客車が佇んでいました。

以上、広域電鉄開業直前期の釜田駅について見てきました。運転本数が毎時1本と非常に少ないため、駅ホームは列車出発の直前でも物寂しい雰囲気に包まれていました。

しかし、広域電鉄が開業することにより、短距離客の需要が見込まれます。これからは一変して賑やかな釜田駅になることでしょう。そう信じたいものです。

撮影日:2016年12月5日
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  コメント
魔改造
元が何かを知らないから、何がどうなったのか見当がつきません。


なにせ、韓国の鉄道自体、目にした事がありませんし。子供の頃、図鑑で目にしたのはドイツやフランスの車両でしたから。


韓国にも、水戸岡氏みたいな方がいるんでしょうかね…。
焼きそば #t50BOgd. [ 編集 ]    2016年12月27日(火) 01:30
焼きそばさん
> 元が何かを知らないから、何がどうなったのか見当がつきません。

オリジナルの姿はwikipediaで見ることができますよ~
以下のリンクをご参照ください。

https://ja.wikipedia.org/wiki/韓国鉄道9501系気動車


> なにせ、韓国の鉄道自体、目にした事がありませんし。子供の頃、図鑑で目にしたのはドイツやフランスの車両でしたから。

今や世界屈指の鉄道車両生産国となった韓国ですが、そもそもアジアの小さな国ですからね、昔はあまり紹介されることも少なかったでしょう。現在でも嫌韓が浸透しているので、このんで知ろうという方は絶対に少ないでしょうし・・・


> 韓国にも、水戸岡氏みたいな方がいるんでしょうかね…。

う~ん・・・どうなんでしょうねぇ。「ヘラン」のような豪華寝台列車を運行させるぐらいなので、デザインには気合を入れているのかもしれません。
wra #9MBBB9Tg [ 編集 ]    2016年12月27日(火) 22:51
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