現在温泉地として知られる東台湾瑞穂(花蓮県瑞穂郷)には日本統治時代、タバコ栽培を目的とする移民村が置かれていました。その移民村の鎮守として鎮座していたのが、今回ご紹介する瑞穂祠です。

瑞穂祠の跡地は戦後破壊されたのち、参道の一部は虎頭山歩道として整備され、社殿のあった場所は放置され続けてきました。ここでは現状がどうなっているか、入口から社殿跡にかけて順に調べていきます。

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▲旧瑞穂祠(虎頭山歩道)入口
神社参道は入口から途中まで歩道に転用されています。入口は祥北路二段沿いに位置し、目立たない場所にあるものの、ちゃんと案内標識が用意されているため迷わないと思います。

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▲旧瑞穂祠(虎頭山歩道)入口
オリジナルの参道はスロープ状もしくは石段だったようで、現在では随分と崩れ落ちています。おまけに傾斜が随分ときついため、木造の階段を新たに設置され、それがオリジナル参道の上を覆っています。

余談になりますが、わが地元宗像市の大穂(おおぶ)町にある貴船神社も、参道石段が随分と登りづらい形をしています。傾斜が異常にきついだけでなく、石段が崩れかけているせいで、登るときは相当な恐怖を覚えるのです。

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入口を抜け、しばらく木造階段できつい傾斜を上っていきます。下から上を見上げると、まるでケーブルカーに乗っているかのような気分になります。

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きつい傾斜が終わると、遊歩道は木造階段から石段へと移り変わります。さらに石段を進むと、やがて右側に小さな広場が見えてきました。こちらにはかつて、神社の付属施設として土俵があったといわれています。

またまた余談になりますが、自由時報によると台湾北部の旧大渓神社(桃園市大渓区)にあった土俵が復元されたとのことです(自由時報「日治「大溪相撲場」重現江湖! 爭辦世界級相撲賽」)。近年の台湾ではこのように、神社跡地でその付属施設が再建・復元されるというケースが増えています。

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土俵跡を横目に石段をさらに進むと、途中で道が不自然に曲がっている個所に行きつきました。石段をさらに進むと、虎頭山の頂に至ります。今回は神社跡の調査が目的なので、山頂は目指しません。向かう先は旧神社入口から一直線上の「茂みの中」です。

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石段が不自然に曲がっている箇所から茂みを眺めると、奥にコンクリート造の構造物がありました。この構造物こそが瑞穂祠に残る数少ない以降の一つ「社殿跡」です。破却から70年以上が経ち、土台には苔がむして小さな木も生えています。

神社がこの地から消滅して、一体どれ程の年月が過ぎたのか、改めて思い知ることになった調査になりました。

撮影日:2017年4月2日
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