
守衛室で記名をすませ、機関庫に入っていきます。すでに午後3時過ぎと遅い時間帯ですが、それでも訪問者の数は多く、さすがは彰化屈指の観光地だと感じました。

ターンテーブルの横には、入換用のS318(S300形)が置かれていました。この車両はS300形の数少ない残存車で、かつ車籍を有する最後の1両です。

ここで改めてS318を間近で眺めてみましょう。入換機関車ということで、運転台が一方に偏っています。前後で異なる顔になっているのが特徴です。

機関庫内にはディーゼル機関車が数量と、SLが1両格納されていました。前回(2015年1月)来たときはCK101でしたが、今回鎮座していたのはDT668(D51-18号機)でした。

このDT668も動態保存車で、ときおり内湾線などのローカル線を中心に走っています。現在ではCT273(C57-3号機)とともに、台鐵の顔としてイベント列車で引っ張りだこです。
そんなSLに牽引される客車には、SPK32700を冷房改造したSPK2300を塗装変更したうえで、使用する機会が増えてきました。長らく休車状態にあったので、「SL用に整備すれば良かろうに」と思っていましたが、まさか本当にそうなろうとは。

やがて、彰化駅を莒光号が出発しました。屋根の形状からして、どうやら手動扉のようです。一通り車番に目を通しましたが、すべて10000番台でした。古い車両ですが、なんやかんやで頑張っています。

ボロボロのR71(R20形)は、ずっと同じ場所に置かれているようです。たしか、前回もこの場所にあったような気が・・・。動かしているのでしょうか?

展望台に上がると、TEMU2000形「プユマ号」が彰化駅の方から近づいてきました。どうやら折り返し作業らしく、目の前で停車しました。

TEMU2000形はしばし、停車したまま発着列車をやり過ごします。

停車すること10分、TEMU2000形は再び彰化駅に戻っていきました。列車はこの後、彰化始発の「プユマ号」として花蓮方面に向かいます。

展望台からの眺めもまた格別のものです。とりわけDT668が強い存在感を放っていました。黒光りする動態保存機は、何度見ても飽きることはありません。それを無料で、かつ間近で見られるのですから、まさに台鐵様様です。

場所は変わって、扇形庫の北側に広がる宿舎街へとやってきました。こちらは台湾総督府鉄道の職員宿舎で、建物自体は戦後も使用され続けました。
やがて都市計画に伴い、この宿舎街は更地になる運命でしたが、歴史的価値を見出した市民によって保存運動が行われました。その結果、取り壊しは延期されて現在も残っています。

前回来たときは奥に入れず、入口付近から見るにとどめました。今回は敷地内でイベントが行われており、立入り可能な範囲が広がっています。そのおかげで、宿舎街の奥にようやく立ち入ることができました。
宿舎の状態は良いものから倒壊寸前のものまで、場所によって様々です。状態の良い宿舎は、おそらく最近まで人が住んでいたのでしょう。屋根や壁もしっかりとしています。

今回、宿舎一帯では物品の展示や販売が行われていました。見物者の数も多く、路地に人の談笑する声が響き渡ります。こうして宿舎街を活用することで、建物の保存活用につなげようというのが、このイベントのねらいかもしれません。
廃墟にほんのひと時だけ、人の賑わいが蘇ったさまを目に焼き付け、午後の彰化を後にしました。
撮影日:2018年12月29日
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