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樺太・千島奪還の必須条件は「冷笑・敗北主義からの脱却」

また憂鬱な時期がやってきました。1945年8月、旧ソ連(ロシア)は日ソ中立条約を一方的に破棄し、北方領土に侵攻のすえ、多くの日本人を虐殺・強制連行しました。あれから70年以上がたち、ロシア人はウクライナで同じ過ちを繰り返しています。宇侵攻から1年半がたつ今、国際社会は「ロシア敗北後」を想定した、新たな国際秩序への模索を始めています。一方の日本社会はどうかというと、相も変わらずです。他人事ではないというのに...

斉召南『水道提綱』巻二十四「大長島」を読む(2=完)―樺太東海岸編

中国文献から樺太地理を読み取るべく、斉召南『水道提綱』巻二十四「大長島」にあたる箇所を読んできました。今回は樺太東海岸の記述について、地名抽出や解説を入れたいと思います。青枠内は白文、赤枠内は書き下し文です。また、白文地名にはピンインも併記しています。東海岸の地勢について(郭多和以北)▲樺太東海岸・郭多和以北の地図(入力地名は推定箇所を指したもの)東流入海者有九。自白和必河源而東隔山為郭多和(Guo-d...

2022年のまとめ(対ロシア問題について)

年末が刻々と迫っています。毎年恒例、一年総まとめの時間がやってきました。タイトルを見て「あれ?」と思ったあなた、するどい勘の持ち主ですね。それと、毎年見てくださっていることに厚く御礼申し上げます。これまでの総まとめでは、中国の歴史書でいう「編年体」形式でお届けしてきましたが、あまりにも「よくない出来事」が多すぎたので、今回は記事を問題ごとに分けたいと思います。目次1 想定内だったロシアの暴走2 国益...

岡本監輔の樺太旅行記 『窮北日誌』を読む会(第34回目)【8/1槵生間~23大泊(完)】

樺太北部をフィールドワークした岡本監輔の旅行記『窮北日誌』を読む会。34回目となる今回は、岡本一行が槵生間(久春内)から輪荒を経由して、大泊に帰還するまでの行程を読み進めていきます。今年2月、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、樺太問題を再認識しようという狙いのもと、熟読を開始しました。あれから半年以上が経ち、様々な地理情報を掲載する中で、日本人があまりにも北樺太に対して無頓着なのに気づきました。歴...

岡本監輔の樺太旅行記 『窮北日誌』を読む会(第33回目)【7/27鵜城~30槵生間】

樺太北部をフィールドワークした岡本監輔の旅行記『窮北日誌』を読む会。33回目となる今回は、岡本一行が鵜城を出発するシーンから読み進めていきます。▲今回の巡検ルート(矢印が読み進める行程)7/27 鵜城~突岨:やまない大しけ二十七日、北風に乗りて発す。土人の男女の送る者、甚だ衆し。連日風雨あるも、此に至り始めて霽る。四顧すれば洗ふがごときなるも、波面未だ静かならず。行ゆく突岨を過ぐ。風勁きに会ひ、俄かに舟を...

岡本監輔の樺太旅行記 『窮北日誌』を読む会(第32回目)【7/23南安~26鵜城】

樺太北部をフィールドワークした岡本監輔の旅行記『窮北日誌』を読む会。32回目となる今回は、岡本一行が南安(北名好)を出発するシーンから読み進めていきます。▲今回の巡検ルート(矢印が読み進める行程)7/23:南安~牛苫内(7/24~26:鵜城)二十三日、天陰にして南風あり。払暁に即ち発す。三岬を過ぎて鵜城(ウショロ)に達す。此の際の山脉、海を距ること稍や遠し。一望すれば樹木蒼然たり。午牌、石鳥(イシトリ)を過ぐ...

岡本監輔の樺太旅行記 『窮北日誌』を読む会(第31回目)【7/20~22 南安】

樺太北部をフィールドワークした岡本監輔の旅行記『窮北日誌』を読む会。31回目となる今回は、岡本一行が南安に滞在するシーンから読み進めていきます。南安はのちに北名好と呼ばれる場所で、樺太庁の行政区分でいうところの恵須取支庁名好町にあたります。▲今回の滞在地7/20:ロシアとの共存を望む男に会う二十日、南風ありて波高し。散歩して夷戸に過る。往年、邪智去夫の掠せる所の蝦夷三家、一は則ち鵜城(ウショロ)に帰る。...

岡本監輔の樺太旅行記 『窮北日誌』を読む会(第30回目)【7/18幌子谷~19南安】

樺太北部をフィールドワークした岡本監輔の旅行記『窮北日誌』を読む会。29回目となる今回は、岡本一行が幌子谷の海岸を出発するシーンから読み進めていきます。▲今回の巡検ルート(矢印が読み進める行程)7/17 幌子谷~北緯50度南方十八日、将に発せんとするも、夷戸に過ぐ。土人多く寿女連夷の状を為せり、しかれども其の言は則ち蝦夷なり。蓋し此の際の蝦夷にして寿女連を娶る者、此のごときならんと云。一婦有りて鵜城の産なり...

岡本監輔の樺太旅行記 『窮北日誌』を読む会(第29回目)【7/17近涸~幌子谷】

樺太北部をフィールドワークした岡本監輔の旅行記『窮北日誌』を読む会。29回目となる今回は、岡本一行が近涸の海岸を出発するシーンから読み進めていきます。▲今回の巡検ルート(矢印が読み進める行程)7/17 近涸~幌子谷十七日、南風ふきて波有り。直に南すること半里、乃ち亜多華(アタゲ)に達す。一河有り、落石に比すれば稍や小なり。河傍に土人の五家あるも、皆な鷺毛隖に往漁せば一人を見ず。顧みて過ぐこと里余、地勢 巳...

岡本監輔の樺太旅行記 『窮北日誌』を読む会(第28回目)【7/16荒子井~近涸】

樺太北部をフィールドワークした岡本監輔の旅行記『窮北日誌』を読む会。28回目となる今回は、岡本一行が荒子井を出発するシーンから読み進めていきます。荒子井から先もスメレングル多勢の地域ながら、アイヌ語地名を散見できました。現代日本人が全く無頓着な地域だけに、どの地名も興味深い研究対象になり得ます。▲今回の巡検ルート(矢印が読み進める行程)7/16 荒子井~近涸十六日、天色清澄にして海水 鑑むべし。鱒の水底を...