土佐藩西砲台跡(高知県須崎市)―漁村に突如現れた堅牢な石垣

漁村風景が広がる高知県須崎市で、やけに堅牢そうな石垣を発見しました。これ・・・どこからどう見ても、史跡ですよね?足を止めて見渡すと、看板や石碑が置かれていました。これで僕の予想は確信に変わりました。加えて、この須崎という街自体、そう滅多に行くような場所ではありません。気になった場所はしっかりと目にしておきましょう。土佐藩砲台跡(西砲台)看板設置:平成31年4月30日 須崎ロータリークラブ幕末、日本近海へ外...

栗林公園(香川県高松市)―四国きっての素晴らしい日本庭園

初の香川県で「基本のき」を知っておこうと、栗林公園にやってきました。ここを触れずして、高松については語れないと思ったのです。琴電栗林公園駅から歩くこと10分。やがて正面に青々とした緑地が見えてきました。これこそが、今から散策する栗林公園です。まずは窓口で入場券を購入しましょう。▲いざ栗林公園へ!入場料:大人410円、子供170円栗林公園の門を抜けると、さっそく雰囲気が一変しました。都会の喧騒から離れ、これ...

金刀比羅宮(香川県琴平町)―階段地獄に要注意!こんぴらさんの頂上にあるものとは

古くから「こんぴらさん」で親しまれている金刀比羅宮に参拝するため、香川県琴平町にやってきました。今回は琴電琴平駅を起点に、こんぴらさんの参道をひたすら登り、本殿を目指したいと思います。▲琴電琴平駅を出発!駅からしばらくの間、土産物店が密集するエリアを進んでいきます。進んでも進んでも、あるのは土産物店と旅館ばかり!それだけ、古くから観光で栄えた場所だということです。昭和期はとくに、修学旅行定番の目的...

大連神社(山口県下関市)―租借地から引き揚げた御神体を祀る

失地・旧外地の神社は終戦直後、その多くが自主的な昇魂式を経ての解体か、もしくは占領者による破壊・占有を経ての廃社により、続々と姿を消しました。その中でも例外的に、ご神体が「引き揚げ」たパターンも存在します。それが今回ご紹介する大連神社です。その名の通り、中国遼寧省(現在)の大連にあった神社です。大連が日本の租借地になって以降、関東州大連の鎮守として親しまれてきました。大連神社(初代:1907~1945)大...

旅行リハビリ始めました 目的地:関門海峡(4)―EF81の残骸に遭遇する

大連神社を見終えたら、今回の下関滞在は完了です。これからバスに乗って下関駅に移動したいと思います。最寄りのバス停に行くと、バス到着は10分後とのこと。これなら隣までバスに乗った方が、旅らしくて面白いかもしれない。ということで、国道9号線の歩道を歩くことに。やがて、右手に大きな神社が見えてきました。以前訪れたことのある大歳神社かと思いましたが、にしては下関駅から遠すぎる。扁額を見ると「亀山宮」と刻まれ...

旅行リハビリ始めました 目的地:関門海峡(3)―下関に息づく関東州大連

関門人道トンネルを通って山口県下関に来た僕は、一路赤間神宮を目指し歩き出しました。これから向かうのは境内にある「大連神社」です。道の広い国道9号線を進むと、赤鳥居のお稲荷さんが見えてきました。立石稲荷大明神です。ちょうど関門橋のたもとに鎮座し、頭上には太い橋脚がそびえたっています。この通りには神社が多く、このお稲荷さんや赤間神宮、亀山八幡宮、大歳神社が鎮座しています。本数の多いサンデンバスに乗って...

尾道で一番?有名な廃墟「尾道城」に行ってみた

坂の町として有名な広島県尾道市にやってきました。あれは2019年末のことでした。青春18きっぷの旅も終わりに近づき、まもなく九州というところでしたが、せっかく時間があるならと尾道での途中下車を思いつきました。JR尾道駅に降り立ち、ひとまず駅裏側の観光地に向かおうと思います。改札を出た時点から、とにかく驚きの連続でした。もうなんというか・・・あまりにもキレイすぎて!それだけ観光客の受け入れに躍起になっているん...

【オーバーツーリズム】JR倉敷駅から美観地区を目指す(岡山県倉敷市)

時間に余裕があったからこそできた途中下車でした。青春18きっぷの旅を続けていた2019年末、ふと倉敷に立ち寄りました。倉敷といえば、日本屈指の観光地「美観地区」があることで知られています。実はまだ行ったことが無かったんですよ。数年前に家族が行ったというので、写真を見せてもらったところ、なんとも美しい風景じゃないですか!観光客が多すぎてオーバーツーリズム云々と言われていますが、現地がどうなっているのか、実...

路線復活の夢かない・・・移築された河戸駅上屋(広島県広島市安佐北区)

2003年のJR可部線部分廃止(可部~三段峡)後、可部~河戸駅付近の線路は、そのままの状態で残されていました。河戸までの路線復活を夢見て、施設の大半が撤去されることなく、温存されていたのです。時は流れて2017年春。ついに可部線の一部区間が、延伸という形で復活を遂げました。この復活に伴い、河戸帆待川・あき亀山の二駅が設置され、旧河戸駅は復活することなく撤去されました。はたして、旧河戸駅の遺構はどこに行ったの...

山陽自動車道上り線 真夜中の福山SA(広島県福山市)

車内にトイレのない夜行バスを利用していると、途中で乗務員休憩を兼ねたトイレ休憩が用意されています。停車時間は15分ほど用意されるため、気分転換に外へ出ることもできます。今回は夜行バスでの移動中、福山SAに立ち寄ったので早速外に出てみたいと思います。真夜中の2時頃ではありますが、夜間利用者のため食堂など幾つかの店で営業が行われています。さすがは広島県のSAなだけあって、広島カープのリーグ優勝を祝う掲示が至...

滞在時間30分!夕暮れ時の安芸宮島ををめぐる

今回は西日本屈指の観光地として海外にも知られる広島県・宮島にやってきました。本土と宮島を結ぶフェリー航路が「青春18きっぷ」で利用できるということで、早速この切符を利用してフェリーに乗り込みます。今回は「みせん丸」に乗船して移動します。宮島口側の乗船場では切符の確認はなく、道なりに進んで自動車搬入口から船内に入っていきます。乗船客にはヨーロッパ系の外国人が多く、世界中に名の知られる観光地に向かってい...

山間の小京都「津和野」にノスタルジーを感じる(島根県津和野町)

島根県西部の山間にある津和野は、その趣ある町並みから「西の小京都」として親しまれています。山深い谷間に石州瓦の家屋が広がり、都会の喧騒を感じさせない風情が人々の心を掴んで離しません。そんな津和野がどんなに美しい街なのか、JR津和野駅を起点に散策しながら探ってみます。津和野駅からまずは弥栄神社方面を目指して南下していきます。道の横には清らかな水が流れる水路が通り、錦鯉が泳いでいる場所もあります。ふと水...

鯉のぼりゆれる季節の秋芳洞(山口県美祢市)

鯉のぼりが揺れる5月初頭、山口県美祢市にある秋芳洞へとやってきました。カルスト台地で有名な「秋吉台」の麓にあるこの鍾乳洞には、面白い形の鍾乳石が沢山あるんだそうです。私も幼いころに訪れた記憶がありますが、なにせ20年以上も前のことですから、どんな場所か殆ど覚えていません。まずは鍾乳洞入口に広がる商店街を散策しながら、少しずつ過去の記憶を掘り起こしてみました。さすがは山口県西部を代表する観光地です。洞...

別府弁天池―カルスト台地が育んだコバルトブルーの湧水池(山口県美祢市)

別府弁天池は山口県西部、美祢市にある湧水池(環境省『名水百選』選定地)です。カルスト台地として知られる秋吉台のすぐ北側にある同池は、カルスト地形が育んだ純度の高い湧き水のために、コバルトブルーの美しい水面を形作っています。まさに秋吉台が生み出した副産物と言えましょう。今回はそんな別府弁天池周辺をめぐります。▲別府弁天池のある美祢市別府地区別府地区は山間にあるのんびりとした農村です。集落に入ると茶色い...

いつの間にかオシャレになった秋吉台(山口県美祢市)

山口県西部美祢市にあるカルスト台地「秋吉台」にやってきました。北九州市にある平尾台とともに、九州・山口を代表するカルスト地形として知られています。相変わらず週末になると多くの訪問者で賑わう秋吉台。その広々とした草原に佇むと、あたたかく澄んだ初夏の風が出迎えてくれます。およそ15年ぶりにやってきましたが、あれから何ら変わっているところはありません・・・カルスト台地に関しては。(変わっていたら逆に怖いで...

船の時間まで8時間もある!松山・道後温泉で長い午後を過ごす

旅先で自由な時間ができたとき、皆さんはどう過ごしますか?体力に自信があれば観光地巡りをするでしょうし、あまり動きたくない場合は、カフェでコーヒーを伴に時間を潰すのもアリでしょう。今回は愛媛県松山市で8時間、私がどう過ごしたかについてお送りします。こんな例もあるんだなと、軽く聞き流す程度でご覧ください。昼飯を求めて歩きすぎる今回はとある用で松山を訪れました。船で松山入りして、やはり同じ船で福岡に戻る...

宇部にもあった「三線道路」 常盤通りを行く(山口県宇部市)

「三線道路」と聞いて、一帯どんな道路を思い浮かべますか。三車線の道路?それとも三線という場所にある道路でしょうか?なんとも聞きなれない単語ですが、知らなくても決して不思議ではありません。そんな形の道路なんて、そもそも数が多くないからです。さらにこの単語自体、現在ではほぼ死語も同然なのですから。この「三線道路」とは元々、日本統治時代の台湾台北にあった道路を指す名称です。旧台北城の城壁を解体した跡に敷...

大木森住吉宮―山陽道・船木宿の海神さま(山口県宇部市楠町)

今回お届けする「大木森住吉宮」は、山口県宇部市旧楠町にあります。同神社が鎮座する船木地区は、かつての山陽道船木宿にルーツを持つ地域で、現在でも古い町並みが残されています。そんな船木を守る存在として、古から今に至るまで大切に扱われてきました。▲大木森住吉宮 全景由緒書きによれば、同神社の祭神は表筒男命・中筒男命・底筒男命の3柱。いずれも海路安全をつかさどる神として知られています。そのため、大木森住吉宮...

中津瀬神社 ―焦土から甦った「水神様」(山口県宇部市)

今回お届けする中津瀬神社は山口県西部、宇部市の中心部にあります。宇部市役所から近い新天町商店街を歩くと、中津瀬神社の大きな境内が横に見えてきます。▲中津瀬神社入口(新天町側)由緒書によると、同神社は19世紀初頭の江戸後期に創建されたと伝えられています。江戸中期までの境内近辺は度重なる水害を受け、凶作に苦しむ地域でした。水害を解決せんため、ときの毛利家家老・福原房純による指揮の元、新川の掘削が始められ、1...

旧山陽道船木宿―失われた繁栄を尋ねて(山口県宇部市楠町)

「山陽鉄道が通っていれば、こんな風景は残っていなかったろう・・・」船木宿に足を踏み入れた瞬間、そんな言葉がふと頭をよぎりました。高いコンクリート建築はほんの数件にとどまり、家屋の殆どが二階建て以下です。配色も茶色系が中心で、和の雰囲気を感じます。中心部の道路に至っては一車線が専らで、二車線路は船木鉄道の線路跡か、町はずれにある国道2号線ぐらいです。つまり、町割りが昔からあまり変わらないということで...

グリーンモール商店街―「関釜航路」の記憶残る街(山口県下関市)

今回の訪問地「グリーンモール商店街」は異国情緒打溢れる場所でした。商店街に一歩足を踏み入れると、そこには韓国料理や韓国雑貨を扱う店が軒を連ねているのです。大阪生野ほどの大規模ではありませんが、まさに朝鮮部落です。その背景には、「グリーンモール商店街」を抱える山口県下関市の歴史が深く関わってきます。20世紀初頭に朝鮮を併合した日本は、内地と朝鮮とを結ぶ交通路を開拓してきました。その中で、内地下関港と朝...

大歳神社―屋上のような場所に建つ神社(山口県下関市)

今回お届けする大歳神社は山口県西部、下関市の中心部にあります。同神社はJR下関駅のすぐ東側に立地しており、韓国釜山に向かうフェリーが発着する「下関港国際ターミナル」もこの付近です。下関市で一番利便性の良い場所にある神社といえます。▲大歳神社 一の鳥居入口に高くそびえ立つ一の鳥居は、高杉晋作によって結成された「奇兵隊」と縁深い、白石正一郎によって奉納されたものです。幕末の動乱期に活躍したこの奇兵隊は、...

旧船木鉄道 船木町駅―廃止から半世紀、駅舎残る(山口県宇部市楠町)

今回は山口県宇部市、旧楠町にある鉄道廃線跡に触れてみます。楠町の中心部・船木地区は山陽道の宿場町として、古くから栄えてきました。同地区には鉄道も通っており、船木鉄道(宇部~船木町~万倉~吉部)による運営が行われました。やがて、第二次大戦期に万倉~吉部駅間はレール供出のため役割を終え、ついで1961(昭和36)年には全線廃止を迎えます。そんな船木鉄道の船木町駅跡には、廃止から半世紀を経た今も駅舎が残っているそ...

ピカチュウそっくり「エコハちゃん」も健在!宇部ど真ん中・新天町を行く(山口県宇部市)

今回は山口県宇部市にある、新天町商店街を歩いてみましょう。同商店街はJR宇部線琴芝駅から400メートルほど離れた、いわば宇部市の中心部にあります。宇部市役所・井筒屋・宇部郵便局はここから歩いてすぐです。さすがは山口県下3番目の大都市(2010年現在)、市街地には2つもアーケード街があります。そのうち、宇部新川駅前に広がる「中央銀天街」はシャッター街状態となり、だいぶ寂しい雰囲気を放っていますが、新天町はどうに...

「国引き」レリーフ・出雲阿国像(島根県出雲市)

一畑電車出雲大社前駅から少し南側に行くと、道の駅「大社ご縁広場」があります。その近くにレリーフと出雲阿国像があるので、近くに寄ってみることにしました。写真上は、「国引き」の様子を刻んだレリーフです。「国引き」神話は出雲独自の神話としてつたえられたもので、八束水臣津野命が小さい出雲の国を大きくしようと、手綱で遠くから土地を曳き、その結果島根半島が出来上がった、と伝えられています。同神話名は列車の愛称...

旧JR大社駅(島根県出雲市)

一畑電車出雲大社前駅の南側にはかつて、JR大社線大社駅がありました。大社線は1990(平成2)年に廃止となりましたが、現在でも大社駅の駅舎・構内が当時と変わらない姿で残されています。出雲大社前駅から旧大社駅までは結構離れており、歩いて10分ほどかかりました。間にはコンクリート造りの大鳥居が聳え立っています。▲旧大社駅の概要駅舎内部は資料館となっており、廃止前に使用されていた備品等が展示されています。▲旧窓口・...

出雲大社(島根県出雲市)

出雲大社は中国地方北部、島根県の出雲市(旧:大社町)にある官幣大社クラスの神社です。出雲神話ゆかりの場所であり、地理に詳しくなくても大抵の方がご存知かと思います。あまりに有名な場所なので、基本的な解説は最小限にとどめておきます。▲出雲大社入口・木の鳥居一畑電車出雲大社前駅を出ると、すぐ目の前が参道になっています。参道沿いには土産物店や食事処が軒を連ねており、観光客が絶えることはありません。出雲蕎麦を...

松山から小倉行きのフェリーに乗る方法(松山市駅~高浜駅~松山観光港)

九州と四国を結ぶ旅客フェリーには二つあります。一つは新門司港と東京を結び、徳島に寄港するオーシャン東九フェリー。もう一つは小倉と松山観光港を結ぶフェリーさんふらわあ(現在は松山・小倉フェリー)です。今回はそのうち、後者にスポットライトを当てたいと思います。松山市街地から松山観光港に行く場合、リムジンバスで行くパターンと、電車を乗り継いで行くパターンが存在します。料金・所要時間を考慮すると、バス利用...

【愛媛県松山市】道後温泉エリアをめぐる(商店街~温泉本館~道後温泉駅)

道後温泉を挙げずして、松山の観光事情を語ることはできません。古い建築や町並みが残り、松山定番の宿泊先にもなっています。今回はそんな道後温泉を徒歩散策したいと思います。伊予鉄道市内電車の道後温泉を起点に、まずは道後温泉商店街のアーケード街を目指しました。入口には「湯之街大神輿」が展示されていました。詳しいことは存じませんが、どうやら、松山市内で催される秋祭りで使われている神輿のようです。昼に比べると...

【にゃんよ】愛媛県宇和島市の中心部をめぐる(宇和島駅~宇和島城~商店街~道の駅)

今回は「えひめ南予いやし博」なるイベントが開催中という、愛媛県南予地方の中心都市・宇和島にやってきました。JR宇和島駅を起点に、港町風情あふれた市中心部を散策したいと思います。さて、この南予いやし博といえば、「にゃんよ」というマスコットが用意されているのを忘れてはいけません。街中でどのように活用されているのか、それもしっかりと見ておきましょう。途中、資金調達のため立ち寄った郵便局前で、「にゃんよ」(...