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祇園宮(福岡県福津市勝浦・松原集落)

今回は福岡県北部、福津市の勝浦地区に鎮座する祇園宮をめぐります。その位置は海岸沿いの松原集落にあたり、その名の通り、神社背後には多くの松が植えられています。弧を描くように砂浜が伸びているものの、その全体が松に覆われているため、高台に行かないと海は見えません。▲神社入口を正面から話を神社に戻します。全体的に小さな境内で、鳥居は一基しかありません。末社も本殿横に一つあるだけでした。また、入口横には宗像...

直方がんだびっくり市フードコートで名物「石焼ビビンバ」を実食!

週末だけ開く「直方がんだびっくり市」(福岡県直方市)にはよく買い物に行きますが、そこで毎回楽しみにしているのがフードコート「びっくり食堂」の石焼ビビンバです。これが結構安くて、スープ・卵付きで500円台というオトクなメニューです。おかげでこれを注文する人が圧倒的に多く、時間帯によっては20分待ちもしばしば。それでも定期的に食べたくなる、びっくり食堂の名物メニューなのです。この日も多くの来店客で賑わって...

JR宮田線磯光駅が手つかずで残っていたころ【2001年】

特定地方交通線の跡地転用がまだ進んでおらず、鉄道時代の痕跡が多く残っていた2000年代初頭、JR宮田線(1989年廃止)の磯光駅跡を訪ねました。この駅は線内唯一の中間駅で、かつては石炭輸送用の支線も分岐していたそうです。廃止から12年がたち、駅跡はすっかり廃墟然としていました。しかし、跡地転用はまだ進んでおらず、ホームと路盤は手つかずで残っていました。▲磯光駅ホーム(奥は筑前宮田方面)線路跡には草が生い茂り、...

まだ手つかずの場所も...JR上山田線の廃線跡をたどる【2001年】

小学生にしてはやくも「廃線鉄」に目覚めた僕にとって、1988年に廃止されたJR上山田線(飯塚~豊前川崎)は興味深い研究対象でした。廃止から10年以上たってもなお、手つかずで残っている区間が多いのだから、そりゃもう関心を持つわけですよ。ところが2010年代に入ると、廃線跡の整備が一気に進んだことで、嘉穂信号場や旧真崎駅の風景は一変しました。2000年代のうちに、おもな遺構を記録に残せたのは幸運でした。廃止からまだ13...

古賀神社(福岡県古賀市)―街を一つにまとめた鎮守

今回は福岡県北部、古賀市に鎮座する「古賀神社」をめぐります。須賀神社・貴船神社など複数神社の祭神を祀っており、そこからも分かるように、複数神社の合併により誕生した神社です。元の名を浦口神社といいましたが、1952年の大規模な合祀に際して改称され、今日に至ります。古賀神社一、祭神大日孁神素戔嗚神埴安神高龗神闇龗神大山咋神一、由緒当古賀村内には東に氏神浦口神社あり、西には氏神皇石神社あり。各々崇敬厚く自ら...

諏訪神社(福岡県宮若市竹原)―装飾古墳そばの小鎮守

今回は福岡県北部、宮若市竹原地区に鎮座する「諏訪神社」をめぐります。ここでは神社として紹介しますが、この場所は装飾古墳「竹原古墳」を有する史跡と見なされがちです。事実、神社入口には竹原古墳の管理施設があります。古くから、古墳には神社や墓地が置かれる傾向にありますが、ここもその例に当てはまります。▲神社側面部にたつ鳥居鳥居は参道上になく、境内側面部に鎮座しています。参道入口が古墳管理施設の駐車場にな...

岡城址(福岡県岡垣町吉木西)―小丘陵に残る中世城郭

今回は福岡県北部、岡垣町吉木西1丁目にある「岡城址」をめぐります。この地はかつて遠賀川西岸一帯を支配していた、宇都宮流麻生氏の城郭に用いられました。説明看板によると、なんでも岡垣町では唯一といってもいい中世城郭とのこと。岡垣町指定文化財「岡城」のことここは岡垣町で唯一、中世城郭の跡をとどめる岡城跡です。岡城は、まだ戦国時代たけなわの文明年間(一四六九~一四八七年)の終わり頃に、この地の領主だった麻...

頓々の滝(福岡県岡垣町吉木)―砂丘に湧いて砂丘に消える「幻の川」

「どんどんのたき」その名を聞いたとき、おもわず一般的な滝を連想しましたが、その場所はなんと岡垣町の海岸線でした。しかも山とは無縁の三里松原!驚いたのは言うまでもありません。しかし、どうして「滝」が付くのでしょうか。そんな不思議だらけの迷物件「頓々の滝」をもとめ、岡垣町三里松原を訪ねました。目次1 元松原集落から疫神社まで2 疫神社から頓々の滝まで3 「三里松原のオアシス」頓々の滝4 倒木放置で「ヘドロ...

熊野神社(福岡県岡垣町吉木西)―拝殿が二つある鎮守

今回は福岡県北部、岡垣町に鎮座する熊野神社をめぐります。当神社がある吉木西は町中心部に近く、近隣には吉木小学校・岡垣サンリーアイがあります。かつては吉木地区の一部でしたが、宅地化の進行にともない、人口密集地に住居表示制度が実施された結果、ここ吉木西地区が成立しました。こうして大字吉木から分離した熊野神社も、元は吉木一帯の鎮守でした。広い境内や社殿建築に、かつての繁栄ぶりが残されています。▲参道全景...

大原神社(福岡県岡垣町原)―大イチョウが出迎える鎮守

今回は福岡県北部、岡垣町に鎮座する大原神社をめぐります。原地区は宗像市との境界に近い、響灘に面した地域で、集落は本村(原集落)一つのみ。地区内を県道300号線が通っています。道や集落がそれほど入り組んでいるわけではないですから、ここの地勢を把握するのは容易です。当神社は300号線沿いに鎮座しており、見つけるのは決して難しくありません。参道・社殿ともに整備されていますし、気軽に訪問できるありがたい鎮守です...