C12-280号機&オハフ50-272 小松島ステーションパーク(徳島県小松島市)

今回ご紹介する保存車両は、徳島県小松島市の小松島ステーションパークにあるC12-280号機とオハフ50-272の2両です。蒸気機関車単体の保存例はよくありますが、これに客車が組み合わさった物件は、逆に少数派です。▲C12-280号機を公式側から眺めて所在地の小松島ステーションパークは、1985(昭和60)年に廃止された小松島駅(国鉄小松島線)の跡地を開発した公園です。小松島らしい金長狸はもちろんのこと、鉄道関連のモニュメント...

D51-745号機 JR水上駅前(群馬県みなかみ町)―転車台横の「もう一台のデゴイチ」

D51-498号機が牽引する「SL奥利根号」の走行日になると、上越線沿線は多くの撮影者で賑わうそうです。この列車は高崎を出発して、群馬県内を利根川に沿って北上し、水上まで運行しています。SLの方向転換をするため、終点の水上駅には転車台が設けられています。実際に機関車が回転する様子は、多くの人を釘付けにして、今や水上駅の名物として親しまれているそうです。今回は498号機ではなく、転車台の横に静態保存されている、D5...

D51-222号機 与儀公園(沖縄県那覇市)―鉄道がない県に贈られたデゴイチ

1945年の敗戦から2002年のゆいレール開業まで、沖縄県は長らく鉄道空白地帯でした。そんな中、同県の本土復帰からまもない1973(昭和48)年に一両の蒸気機関車がやってきました。それが今回ご紹介する、D51-222号機です。晩年は南延岡に在籍したカマで、新製配置から廃車まで九州を出ることはありませんでした。D51-222号機は公園の北側に、ひっそりと保存されています。国道330号線沿いからも、その姿をはっきりと目にすることが...

D51-402号機 消防団第一分団前(長野県飯田市)

長野県南部、飯田市内に保存されているSL「D51-402号機」の現在についてお届けします。同機は消防団第一分団前に保存されており、すぐ近くには飯田市立動物園があります。場所自体は飯田市の中心部といえ、一帯の人通り・交通量は多い方だと思いました。▲D51-402公式側雨ざらしになっているせいか、状態は良くありません。遠くから見ても、荒廃していることが分かる程です。すぐ横には説明板も置かれています。どうやら保存開始時...

勝盛公園のD60-46に再塗装が施される(福岡県飯塚市)

福岡県飯塚市の勝盛公園で保存されている、蒸気機関車D60-46号機が再塗装されました。長期にわたって塗装されず、外板が荒れてボロボロになっていましたが、奇麗な状態になっています。さっそく勝盛公園にやってきました。車体が奇麗になっているのは、遠目でもすぐに分かりました。ナンバープレートや前照灯は従来のままですが、車体に新たな塗装が施され、黒光りしています。なお、同機はD50形の数少ない生き残りでもあります。...

高千穂鉄道TR-300形&8620形48647号機 トンネルの駅(宮崎県高千穂町)

2000年8月、私は本来下車するはずだった延岡駅を通り過ぎました。高千穂鉄道のホームには、乗車する予定だった「たかちほ号」高千穂行きが停車しています。本来ならば、TR-300形の大きな窓から、五ヶ瀬川の景色を満喫する予定でした。しかし時間がありません。急遽予定が変わり、泣く泣く「たかちほ号」を諦めました。その6年後、台風の被害を受けた高千穂鉄道は、復旧を諦め廃止届を提出しました。結局高千穂鉄道に乗ることは、一...

東亜大学富民キャンパスのアメリカ製釜山市電 (釜山広域市西区)

今回は韓国・釜山広域市西区に保存されている釜山市電をたずねて、東亜大学富民キャンパスにやってきました。地下鉄1号線土城駅から歩いて3分という、比較的利便性の良い場所にあります。地下鉄出口から道を進むと、古びた路面電車が見えてきました。キャンパスの奥に保存されているわけではないので、これなら簡単に見つけられますね。電車の横には何やらレリーフが置かれていますね。何でしょうか・・・チョット気になったので近づい...

豊後森扇形機関庫・9600形29612号機(大分県玖珠町)

ながらく廃墟として寒々しい姿をさらしていた豊後森扇形機関庫ですが、近年になって史跡公園として整備を受けました。同時に志免町で保存されていた機関車が搬入され、機関庫前の広場で展示保存されています。機関庫自体は倉庫のようになっていましたが、整備にともない、中に置かれていたものが片付けられました。機関庫の状態は以前と変わらず、といったところです。機関庫前には9600形の29612号機が鎮座しています。この機関車...

D51-194号機 JR津和野駅前(島根県津和野町)

島根県津和野町は「SLやまぐち号」の終点であり、西の小京都としてもよく知られています。そんな津和野には一台の蒸気機関車が静態保存されています。それが今回お届けするD51-194号機です。D51-194号機は当初東北・関東地方で使用されていましたが、やがて山口線に活躍の場を移し、1973年に現役を退きました。山口線を走った最後の蒸気機関車の一両にあたります(説明板より)。保存当初は青野山荘に展示されており、山荘の閉鎖後は...

植木鉢になった機関車19633号機、崩れ落ちる悲哀

JR九州初の蓄電池電車・819系の運転開始で賑わう若松駅横には、一台の蒸気機関車が保存されています。その名も19633号機といい、大正時代を代表する貨物機・9600形の一員にして、九州の9600形保存機の中でも最若番にあたります。そんな同機は長らく修復されないまま、潮風に吹かれ続けてきました。そのせいで車体は朽ち果て、一部部品は悲しくも崩れ落ちています。その姿は現存しない、唐津市の69608号機を彷彿とさせます。今回は...

9600形29612号機(福岡県志免町・移転修復前)

2012年秋、私は志免町中の坪公園に保存されていた、古い蒸気機関車のもとを訪れました。現在、大分県玖珠町の旧豊後森機関区で保存されているその機関車―9600形29612は当時、放置に近い状態で保存されており、ボロボロに朽ち果てようとしていました。筑豊地区で長編成貨物を牽いたのも今は昔。塗装は剥げ、灯火類は修復されないまま錆だらけになっていました。▲9600形29612を公式側からデフレクタは門鉄タイプではなく、標準型に点...

余生は駅の中で 糸魚川駅赤レンガ倉庫のキハ52-156

北陸新幹線の延伸により新幹線が止まる駅になった糸魚川ですが、新幹線延伸にあたって大規模なリニューアル工事が行われました。新幹線ホームのある駅南側には大きな駅前広場が整備されただけでなく、かつて大糸線を走ったキハ52形を保存するスペースも設けられてました。それでは今回は、糸魚川駅の中で余生を送るキハ52-156の姿を見ていきましょう。▲糸魚川駅南口(アルプス口)駅前には大糸線の気動車を収容していた赤レンガ倉庫...

C12-88号機 糸魚川小学校(新潟県糸魚川市)

今回は新潟県西部糸魚川市、糸魚川小学校横に保存されているC12-88号機の様子をお届けします。同小学校は糸魚川市中心部にあり、糸魚川駅南口から歩いて5分ほどの場所に位置しています。同機は主に大糸線(糸魚川~松本)で使用されており、現役時代は小柄な車体をいかしてせっせと働いていたのでしょう。今では北陸新幹線の高架を見渡せる場所で余生を送っています。▲C12-88号機説明板雪の多い場所で活躍してきたことを示す、前頭部...

D51-244号機 桃園公園(福岡県北九州市八幡東区)

北九州市八幡東区にある桃園公園に蒸気機関車、D51-244号機が保存されています。同公園はJR黒崎駅と八幡駅のちょうど中間地点にあり、国道3号線の少し南側に位置しています。機関車自体は若干荒廃気味で、前照灯・プレート類・キャブ内の計器類はありません。表面には雨垂れと錆びが浮かんでいます。ナンバープレートはレプリカで、書体がカクカクしているので若干不恰好にみえます。機関車の背後には土木工事用の車両が2台展示さ...

一畑電車デハニ50形52(出雲大社前駅)

出雲大社前駅では、一畑電車で活躍してきたデハニ52(デハニ50形)が保存されています。車内も公開されており、改札外から入ることができるようになっています。2009年に運行終了となってからは、このように出雲大社前駅の側線を利用するかたちで大切に保管されています。また、同型式のデハニ53も雲州平田駅に保存されています。▲出雲大社前駅で保存されているデハニ52クモハ42形とほぼ同世代ということで、車内には木材がふんだん...

C12-259号機 和霊公園(愛媛県宇和島市)

宇和島駅の北側に和霊公園があり、そこにC12-259号機が保存されています。木々に囲まれた中でひっそりと余生を過ごしている様子をご覧ください。同公園は宇和島駅からそれほど遠くない場所にあるので、駅から歩いて訪れることができます。▲C12-259全景▲機関車前面・記念碑機関車のすぐそばには宇和島駅の駅名標が再現されていますが、何故か次の駅が江川崎と高松になっています。松山ではなく高松・・・キャブは吹きさらしで窓ガラ...

ED76-91+オロネ15+スハネフ14 日田天領水の里(大分県日田市)

大分県日田市の天領水の里では、ED76-91と14系客車2両(オロネ15-3005+スハネフ14-5)が保存されています。オロネ15の方はもとオロネ25-0であり、その狭さゆえ「独居房」と揶揄された24系の初代A寝台個室車そのものです。ED76の方は富士のヘッドマークが付けられており、併設されている展示館にも富士関連の品々が展示されています。車内が開放されているのは先頭の機関車のみですが、それだけでも見ごたえ抜群でした。後ろ側の乗務員...

美しく整備されたナハネフ22(福岡市貝塚公園)

先日、貝塚公園に保存されているナハネフ22が整備されたとの情報を得たので、早速公園足を運んでみました。▲9600形49627号機いつも通り、キューロクが出迎えてくれました。後ろの20系はというと・・・現役時代を彷彿とさせる姿でたたずんでいるではありませんか!塗装も青20号のような明るめの色から、青15号と思しき色に変更されています。その他、傷だらけだった窓の交換や腐食部分の補修も行われたようです。幕は「急行」幕に変え...

EF30-1/オハフ33-488 関門海峡めかり駅前(福岡県北九州市門司区)

EF30の試作車1号機とオハフ33-488が平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線(北九州銀行ライン)関門海峡めかり駅で保存されています。「かんもん号」ことオハフ33の方は車内が改装されており、喫茶店「海峡カフェ『オハフ33』」として使用されていますが、休憩のみの利用も可能となっています。以前は2台とも北九州市小倉北区にある勝山公園にて保存されていましたが、門司港レトロ観光線の開業にともない2009年に当地へ移設されました。▲E...

D51-1142号機 佐世保市交通公園(長崎県佐世保市)

長崎県佐世保市交通公園に保存されている、D51 1142号機の様子です。●経歴製造:1944年7月31日 川崎車輌新製配置:熊本転属:1948年11月 人吉転属:1950年9月 南延岡廃車:1971年12月24日 南延岡大きな地図で見る船底型テンダーを装備した戦時型ですが、ドームは丸型となっています。▲機関車を斜め前から▲プレート類▲ボイラー前方筆者のほかにも、撮影者が数人いらっしゃいました。▲船底型のテンダーテンダーの一部に穴が開いています。...

C56-92号機 出水駅前(鹿児島県出水市)

JR九州・肥薩おれんじ鉄道出水駅前に保存されている、C56 92号機の様子です。写真は筆者が撮影したものではなく、身内からのもらいものです。元々出水市総合運動公園に保存されていましたが、2008年に当所へ移設されました。現役時代は主に山野線で使用され、お召し列車牽引の実績もあるエリート機でした。●経歴製造:1937年2月27日 日立製作所新製配置:1937年3月8日 麻里布(現:岩国)転属:1939年2月25日 吉松廃車:1972年8月31日 吉...

C12-222号機 小倉総合車両センター(福岡県北九州市小倉北区)

小倉工場こと、JR九州小倉総合車両センター(福岡県北九州市)に保存されている、C12-222号機の様子をお送りします。●経歴製造:1939年8月30日 日本車両この間、鳥栖~東唐津~西戸崎~吉塚~熊本に配置廃車:1972年8月2日 熊本福岡市立和白小学校に保存され、和白小時代の末期になると非常に荒廃していたようですが、2003年に小倉工場へと移設され、修復も行われました。普段は近くで見ることができませんが、鉄道の日記念イベント「工...

9600形19636動輪 門司港駅(福岡県北九州市門司区)

門司港駅(福岡県北九州市)の横に展示されている、9600形19636号機動輪の様子です。●経歴製造:1917年11月23日 川崎造船所廃車:1976年10月 後藤寺廃車後解体されましたが、動輪だけが保存されることになりました。門司港駅構内で大切に保管されている28627の動輪とは対照的で、錆びだらけとなっています。余談ですが写真上、右側に半分だけ写っている811系はトップナンバーのP1編成です。撮影日:2009年3月...

C12-241号機 高森駅前(熊本県高森町)

南阿蘇鉄道の高森駅前(熊本県高森町)で保存されている、C12 241号機の様子をお送りします。●経歴製造:1940年7月22日 日立製作所この間、鹿児島~熊本に配置廃車:1974年8月 熊本晩年は南阿蘇鉄道の前身、国鉄高森線で活躍していました。ナンバープレートは熊本機関区名物の緑地です。他のC12と同じく、元々デフレクタは付いていませんでしたが、保存時にC57-65号機の門鉄デフが取り付けられたようです。保存状態は良いと思います。...

D51-51号機 トロッコ嵯峨駅前(京都府京都市右京区) ※解体済

嵯峨野観光鉄道トロッコ嵯峨駅前(京都府京都市右京区)に保存されている、D51-51号機の様子をお送りします。●経歴製造:1937年7月22日 川崎車輌新製配置:吹田この間、福知山・姫路・吹田第一に配置廃車:1971年10月1日▲D51-51全景所謂半流線型の「ナメクジ」です。撮影日:2010年8月...

9600形9628号機 富山城址公園(富山県富山市)

富山城址公園に保存されている、9600形の若番機9628号機の様子をお送りします。●経歴製造:1914年10月27日 川崎造船所兵庫工場新製配置:直江津転属:1934年11月 高山転属:1950年3月 富山廃車:1970年8月6日▲9600形9628全景前照灯は完全に残っていますが、前面・側面プレートはなし、煙突は延長改造されていない化粧煙突です。▲連結器まわり▲ボイラー前部▲動輪ランボードは2段です。残念ながら汽笛はありません。盗難でしょうか?キャ...

C11-260号機 垣生公園(福岡県中間市)

垣生公園(福岡県中間市)に保存されているC11-260号機の様子をお送りします。●経歴製造:1944年3月29日 日本車両名古屋工場この間、佐々・佐賀・熊本・行橋に配置廃車:1974年8月20日 行橋周囲には踏切警報機・腕木信号機・転轍機や遊具もあります。小さな森の中にぽつんと置かれており、子どもたちの遊び場にもなっています。門デフ(K-7)を装着、蒸気ドームは丸みを帯びた形ですが、砂箱は戦時設計タイプ(角形)です。▲保存されている...

100系新幹線 168-3009 ~2階建て食堂車~

今回は新幹線ふれあいデーの際撮影した、100系新幹線の2階建て食堂車の様子をお送りします。車番は168-3009で、かつてはグランドひかりの食堂車として利用されていました。当時は16両編成で活躍していましたが、現在の短編成化された姿からは想像できません。 保存から数年たっているだけに、若干保存車両らしさが出てきましたが状態は良いです。WIN350の見学を待つ列は1時間待ちであるにもかかわらず、お隣の168はすんなりと入る...

C55 46号機《53になった46》 若草公園(大分県大分市)

大分市若草公園に保存されている、C55形の様子をお送りします。プレートにはC55 53とありますが、実際には46号機。どちらも晩年は若松機関区に在籍し、筑豊本線を快走しました。冷水峠越えのC55は有名です。53がすでに解体されていたため、代わりに46が53のプレートを付けて保存されたという経緯があります。保存後、長い間雨ざらしとなっていましたが、公園の再開発に合わせ大修繕が行われました。 他の門デフと比べ、像の耳のよ...

9600形19633号機 若松駅前(福岡県北九州市若松区)

JR若松駅の脇には機関区があり、その跡地は開発され現在は団地になっています。機関区があったことを後世に伝えるため、保存されているのが9600の19633号機です。1973年の廃車後は白山一丁目公園に保存されていましたが、すぐに若松駅前へと移されることになりました。若松駅は海に近く、潮風が年々車体を蝕んできています。今回は、3年前に撮影した19633の様子をご紹介します。●経歴製造:1917年12月20日 川崎造船その後、中津川~...