【非冷房2等寝台・下段利用】タイ国鉄急行52列車 乗車記(チェンマイ~フアランポーン)
タイ国鉄には長距離夜行列車が数多く設定されています。これらは首都バンコクを起点に、国内主要都市へと放射状に運行されているのが特徴です。今回はチェンマイを15時半に出発する急行52列車を利用し、一晩かけてバンコクに移動しました。目次1 昼下がりのチェンマイ駅ホームで客車ウォッチ!2 寝台車でシャワーを浴びる3 車販のおばちゃんからガパオライスを買う4 列車内で18時を迎えても直立不動にならなくていい5 大量の...
【冷房2等寝台・上段利用】タイ国鉄特急13列車 乗車記(フアランポーン~チェンマイ)
この時が訪れるのを、かれこれ10年も待っていました。2019年夏、僕はタイ国鉄の寝台列車を利用して、首都バンコクから北の小京都・チェンマイに移動しました。すっかり全廃した日本のブルートレインとは対照的に、タイでは寝台列車が大活躍を続けています。夜行列車好きというからには、ぜひとも乗っておきたい存在でした。今回はフアランポーンを19時台に出発して、終点チェンマイには9時前に到着する特急13列車を利用しました。...
【鉄道博物館になった廃駅】旧打狗駅故事館(旧高雄港駅)の保存車両群
高雄市鼓山区にある、旧高雄港駅を活用した「哈瑪星鉄道文化園区」の保存車両を見て回ります。こちらの特徴は何といってもその広さ!貨物駅の広い敷地を活かして、古い鉄道車両が数両保存されています。じつは、数年前にもここに来て、ブログ用の写真を撮ったことがあります。残念ながら、SDカードの故障で全て消去と相成り、結局ブログに上げることなく終わりました。今回は大丈夫!新しいSDXCカードで記録しているので、無事に全...
【施設紹介】台鐵縦貫線 林鳳営駅(台南市六甲区)―牛乳のふるさとに残る木造駅舎
統一の牛乳ブランドで有名な「林鳳営」には、のどかな農村風景が広がっていました。今回は台南市六甲区にある台鐵林鳳営駅をめぐります。所属路線は縦貫線。優等列車の停車はなく、各駅に停車する区間車のみ停車します。こちらには、日本統治時代の1933(昭和8)年に建設された木造駅舎が残っています。長く改修されていないせいか、だいぶ草臥れていますが、それはそれで趣があって良いものです。自動改札機はなく、改札口にはIC...
【施設紹介】台鐵縦貫線 南靖駅(嘉義県水上郷)―糖廠のお膝元に残るモダン駅舎
砂糖工場に抱かれた小村にあったのは、モダンなレトロ駅舎でした。今回は嘉義県水上郷にある南靖駅をめぐります。所属路線は台鐵縦貫線。こちらは嘉義県最南端の駅にあたり、駅前には台糖南靖糖廠(砂糖工場)があります。南靖駅の歴史は古く、1911(明治44)年に水窟頭駅が移転する形で開業しました。1920(大正9)年に台湾全域で行われた大規模な地名改称にともない、水上駅に改称されたのち、1949(昭和24)年に現在の駅名にな...
【施設紹介】KTM西海岸線 スンガイ・ブロー駅(Selangor州)―KL郊外の準主要駅
高速道路がすぐ横にあるせいか、車の音でちょっと騒がしい駅でした。今回はクアラルンプール郊外、セランゴール州にあるスンガイ・ブロー駅をめぐります。所属路線はKTMウエストコースト(西海岸)線。あわせて、ラピドKLスンガイブロー・カジャン線の同駅に関しても若干述べたいと思います。スンガイ・ブロー駅は首都クアラルンプールの北方に位置しています。周囲は小高い丘に抱かれた住宅地で、駅のすぐ横を高速道路が通ってい...
【施設紹介】KTM西海岸線 タンピン/プラウ・スバン駅(Melaka州)―近郊電車の終点
簡単に言うと、平成の大合併前の西鉄柳川駅・JR小城駅のような場所でした。今回はムラカ州プラウ・スバンにある、KTMタンピン駅をめぐります。所属路線は西海岸(ウエストコースト)線。KTMコミューターセレンバン線の南端に当たり、クアラルンプールからの通勤電車はここまでやってきます。駅舎は近代的な橋上式になっています。駅前ロータリーも奇麗に整備されており、日本の駅に通じるところがあります。じつはこのタンピン駅に...
【施設紹介】KTM西海岸線 クアラルンプール駅(クアラルンプール首都特別市)&KTM本社
まさに首都の風格にふさわしい駅舎でした。今回お届けするクアラルンプール駅は、マレーシアの首都クアラルンプール中心部にあります。所属路線はKTM西海岸線。同駅にはKTMコミューターのほか、特急電車「ETS」も停車します。1886年の開業以来、2001年にKLセントラル駅が開業するまでは、同駅がクアラルンプールの玄関口でした。クアラルンプール駅駅舎は西側に面しています。英植民地時代の1910年に建設された駅舎は、イギリスの...
【施設紹介】KTMバトゥ・ケーブス支線 Batu Caves駅(Selangor州Gombak郡)
KLを代表する観光地への玄関口は、まるで大手私鉄を思わせる佇まいの駅でした。今回はKTMバトゥ・ケーブス支線の終点駅、バトゥ・ケーブス駅をめぐっていきます。所在地はスランゴール州ゴンバッ郡。このバトゥ・ケーブス支線はKTMコミューターの一系統「セレンバン線」に組み込まれており、同駅を発着する列車はプトラから西海岸線に入って、セレンバンやタンピンまで直通しています。日本でいう、高崎線に乗り入れる湘南新宿ライ...
【施設紹介】KTM/Rapid KL/KLIA Express KLセントラル駅(Kuala Lumpur首都特別市)
まさに、マレーシアの首都クアラルンプールの玄関口にふさわしい風格を持っていました。今回はそんなKLセントラル駅をめぐっていきます。KTM(マレー鉄道)、KLIAエクスプレス、ラピドKLの3つが入居しているターミナル駅です。クアラルンプールの玄関口は元々、北側にあるクアラルンプール駅が担っていましたが、2002年にKLセントラル駅が開業したことで状況は一変しました。KLセントラル駅は高層ビルに囲まれており、駅舎自体を撮...