田崎神社(糸島市板持・田崎集落)―公民館横に鎮座する小祠
今回は糸島市板持の田崎集落に鎮座する「田崎神社」をめぐります。鎮座地の田崎集落は板持地区の最西端にあたり、糸島富士こと可也山に抱かれた田園地帯のど真ん中に位置しています。かなり小さな集落です。田崎から北に目をやると、山の中腹に九州大学伊都キャンパスの建物が見えます。実際にはだいぶ離れていますが、至近距離にみえてしまうのがなんとも不思議です。昔、このあたりに住んでいた関係で、板持・高田・志登・潤の地...
JR筑肥線303系の前面展望にかじりつく(姪浜~波多江)
2000年に糸島を離れて以来、JR筑肥線を利用する機会は減りました。それでも年に1~2回は利用することがあり、そのたびに変わりゆく車窓風景をじっくり観察しています。今回は姪浜から波多江までの前面展望を撮ってみようと、西唐津行きの303系K02編成に乗車しました。地下鉄乗り入れ用の機器がある関係で、展望スペースはごく限られますが、展望性には何ら問題ありません。ちなみに波多江という中途半端な一で撮影を終えたのは、こ...
川崎宮(宗像市久原)―参道入口が分かりにくいので要注意!
今回は宗像市久原・川崎集落に鎮座する「川崎宮」をめぐります。やはり久原地内に鎮座する「六之神社」よりも、当神社の方が若干低地にあります。参道が分かりにく場所に開口しているため、周囲を何度も往復しながら、ようやく到達できました。『宗像郡誌』には以下のように記されています。東郷村大字久原字寺辻にあり。〔神社帳〕一、祭神 伊弉諾命 伊弉冊命一、由緒 不詳。例祭陰暦九月十九日一、境内神社一社福地神社 祭神...
貴船神社(宗像市大穂)―せまい谷間の苔むした鎮守
今回は宗像市大穂に鎮座する「貴船神社」をめぐります。大穂は「おおぶ」と読む難読地名で、宗像市西部にあります。近くには旧唐津街道沿いの大穂町という集落もあり、こちらもやはり「おおぶ」と読ませます。▲鳥居は計2基扁額を持つのは一の鳥居のみ▲左:一の鳥居扁額 右:二の鳥居扁額一の鳥居は昭和36(1961)年1月建立。二の鳥居は旧暦寛延2(1749)年建立。▲狛犬▲境内から鳥居を眺めて▲拝殿▲本殿拝殿と本殿は老朽化を防ぐためか、上屋...
九州鉄道海老津赤レンガアーチ橋(岡垣町海老津)―城山峠旧線の貴重な生き証人
今回は岡垣町海老津にある、「九州鉄道赤レンガアーチ橋」をめぐります。下のYouTube動画と併せてご覧ください。このアーチ橋は九州鉄道の鉄道橋として、明治23(1890)年にドイツ人技師によってイギリス積み工法で建設されました。当時はまだ海老津駅(教育大前駅は民営化後に開業)が開業しておらず、遠賀川~赤間間は現在とは異なるルートを通っていました。宗像郡と遠賀郡の境目に聳える城山峠にはまだトンネルがなく、当時の赤...
八劔神社(遠賀町今古賀)―日当たりのいい平坦地の鎮守
今回は遠賀町今古賀にある「八劔(やつるぎ)神社」をめぐります。当神社は旧3号こと県道299号(岡垣遠賀線)沿いに鎮座しており、神社境内を遮る木々の類は殆どありませんから、周辺の地理に不慣れな僕でも見つけやすかったです。また、境内のすぐ東側にはかつて国鉄芦屋線が通っていました。遠賀川駅周辺が区画整理された中でも、カーブを描く廃線跡が一部、道路として残っています。▲神社入口鳥居は一基、神橋あり。▲神橋▲手水...
歩行者に朗報!JR東郷駅前の歩道が拡張整備される
2012年の末頃から、JR東郷駅前通り(県道513号東郷停車場線)の歩道拡張工事が行われてきました。長期間続いた工事もようやく終りを迎えようとしています。工事の内容を大まかに挙げると、(1)歩道の拡張(2)車道の再舗装・2車線から1.5車線化(一部)の二つを挙げることができます。従来の歩道はかなり狭く、場所によっては、歩行者同士のすれ違いが困難な状況でした。この場合、一方は車道に降りざるを得ないのですが、いかん...
今泉神社(遠賀町別府)―お地蔵さんがズラリと並んだ境内
今回は遠賀町別府に鎮座する「今泉神社」をめぐります。この神社は駐車場が拝殿前に設けられており、車を降りるとすぐ目の前に拝殿があります。そのため、参道の階段を登ることなく参拝できるようになっています。▲鳥居は計2基。一の鳥居は昭和12(1937)年10月建立、二の鳥居は刻銘が判読できず建立年不明。扁額は順に「今泉神社」「今泉社」。▲拝殿▲本殿▲水盤▲分解された石燈籠旧暦嘉永7(1854)年8月の建立。▲形状も様々な末社境内には...
九州鉄道眼鏡橋跡(宗像市赤間)―JR教育大前駅に残るレンガ橋の残骸
宗像市東部にあるJR教育大前駅までやってきました。こちらは福岡教育大学と唐津街道赤間宿の最寄り駅です。改札口前の陸橋「舞鶴橋」は元々煉瓦アーチ橋でしたが、1961年の鹿児島本線電化に伴い、コンクリート橋に掛け替えられています。現在でもコンクリート積みの一部が残っており、道端から見ることができるほか、説明碑も設置されており、橋の歴史を知ることができるようになっています。▲九州鉄道眼鏡橋跡九州鉄道眼鏡橋は、...
矢房神社(宗像市日の里3丁目)―鳥居が連なるさまは圧巻だ
今回は宗像市日の里にある「矢房神社」をめぐります。神社自体はどうやら応仁2(1468)年頃に成立したようです。周囲は住宅地「日の里」として開発されており、新興住宅地に囲まれる形で立地しています。日の里は宗像市を代表する住宅街ですが、それと同時に多くの遺跡が発見されており、同地区内には4世紀後半に築造された東郷高塚古墳(前方後円墳)もあります(地図上の「日の里第12号公園がそれに該当)。北西部には田熊石畑遺跡があ...