桃園メトロ(機場捷運) 2000形「直達車」に乗って林口へ、その目的は・・・

2017年3月、桃園メトロ空港線(桃園機場捷運/桃園空港MRT)が開業を迎えました。桃園国際空港と台北が鉄道で結ばれたことにより、空港へのアクセスが一層よくなりました。それだけでなく、従来鉄道空白地帯だった林口・大園地区の住民にとっては待望の鉄道路線となります。今回は台北駅から空港線に乗り、鉄道空白地帯から脱した林口を目指して移動します。なお、乗車・訪問時間帯は夜です。桃園メトロ空港線の台北駅は台鉄・台北メ...

旧蘇澳金刀比羅社 (宜蘭県蘇澳鎮) ―道が消えた神社跡

今回お届けする旧蘇澳金刀比羅社は台湾北東部、蘇澳の小高い山の上にあります。かつて「臨海道路」と呼ばれた蘇花公路から参道が分かれ、砲台山の頂上まで続いていました。終戦から70年以上を経た現在でも、金刀比羅社の名残りが随所に残っています。今回はそんな砲台山を巡ってみようというのです。蘇澳金刀比羅社の参道は先述のように、蘇花公路から分岐していました。ところが戦後道路拡幅のために、参道の入口付近が大幅に削り...

和室もある東台湾の名湯「瑞穂温泉山荘」(内装・温泉編)

台湾東海岸を代表する温泉地・瑞穂温泉には、日本統治時代に建てられた古い温泉旅館が存在します。それが「瑞穂紅葉温泉旅社」と、今回お届けする「瑞穂温泉山荘」(みずほ温泉リゾート)です。前者は警察招待所として建設されたもので、万栄郷の山奥にあります。一方、瑞穂温泉山荘は瑞穂郷にあり、交通の便は後者の方が良好です。とはいえ、圧倒的に有名なのは「瑞穂紅葉温泉旅社」の方でして、瑞穂温泉山荘の存在はその陰に隠れが...

和室もある東台湾の名湯「瑞穂温泉山荘」(外観編)

台湾に行くと各地に温泉が点在しています。これらの多くは日本統治時代に整備されたもので、場所によっては当時の雰囲気を残している場所もあります。今回は東台湾の花蓮県にある瑞穂温泉へとやってきました。こちらは県南部の瑞穂郷・万栄郷に跨る温泉地で、紅葉渓と虎頭山に挟まれた場所にあります。今でこそ一帯には複数もの温泉宿が存在しますが、日本統治時代には1軒の湯治場があるだけでした。今回は日本統治時代の湯治場が...

蘇澳の朝食店「亜米早餐房」のベーコン蛋餅・豆漿

台湾東部・宜蘭県蘇澳(すおう)で一泊した翌朝のこと。朝食を求めて蘇澳の街を歩いていると、営業中の朝食店をいくつか見つけました。朝食ときたらやっぱり、モッチリとしたクレープの蛋餅に、甘くて冷たい豆乳を合わせるのが一番でしょう。朝食店をいくつか見比べた結果、今回は「亜米早餐房」に入ることにしました。どうやらチェーン店ではなく、個人経営のお店のようです。メニューはパン類や蛋餅など、台湾の朝食店によくある品...

【2017年4月】リニューアル後の台鐵鳳林駅(花蓮県鳳林鎮)

台湾東海岸を通る台鉄台東線の各駅では、電化に際して駅のリニューアル工事が行われてきました。今回訪れた鳳林駅もその一つで、骨組みは以前のものを流用しつつ、まるで新築のような外観に仕上げられました。その変貌ぶりはあたかも某リフォーム番組を彷彿とさせます。2013年夏に鳳林駅を訪れた際、外壁をはぎ取られて生々しい姿をさらしていました。次いで翌年夏に訪れると、駅舎は美しい姿に生まれ変わっていましたが、この時は...

台東市街地に残る日本家屋(台東県台東市)

台湾各地の都市には規模の大小にかかわらず、多くの日本家屋が現存しています。これは言うまでもなく、日本統治時代の名残りです。なかでも、花蓮県・台東県を中心とする東海岸には日本人によって計画・建設された都市・街が多く、ゆえに現存する日本家屋の数は島内屈指といえます。今回は台東県の中心地・台東市に残る日本家屋を調査していきます。雨天のため、調査範囲は旧台東駅前と台東観光夜市周辺に限定しましたが、それでも...

2017年春・台北寧夏夜市で腹を満たす―フランクフルト・魯肉飯・ステーキ店

台湾食べ歩きに欠かせない存在、それはなんといっても夜市でしょう。一か所に多種多様な出店が並び、簡単な軽食から本格的な食事まで、安価で満喫することができます。そんな夜市は台湾の各地にあり、もちろん台北市内にも沢山あります。観光客には市街地北部にある士林夜市が有名ですが、今回は台北駅から歩いて10分ほどの場所にある寧夏夜市についてお届けします。この夜市は台北の下町大稲埕地区にあり、昼間も賑やかな場所です...

温泉に行くならぜひ!台北メトロ淡水信義線「新北投支線」に乗る

台北メトロ(台北捷運)の中で最も地上区間の長い淡水信義線には、一本の短い支線が存在します。それが今回登場する、北投と新北投を結ぶ「新北投支線」です。この支線は北投駅から北投温泉の最寄り新北投までを結んでおり、わずか1駅間を1本の電車がピストン輸送しています。そのルーツは日本統治時代に遡り、当初は台湾総督府鉄道淡水線の支線でした。新北投駅にはモダンな木造駅舎が建てられ、80年以上も前から観光路線として機能...

東台湾・旧瑞穂村「宮の里」集落のベーハ小屋(花蓮県瑞穂郷)

東台湾の花蓮港庁・台東庁、つまり現在の花蓮・台東両県では、日本統治時代に大規模な内地人による移民が行われました。吉野・豊田・林田村に代表される官設移民村や、鹿野・旭村といった企業による私設移民村は、現代日本人の間でもよく知られています。その一方で、「自由移民村」はあまりよく知られていません。自由移民がどこに集落をなし、その集落がどんな地名であったのか、戦前の諸史料に詳しく記載されているものの、それ...