軽便与那原駅舎(沖縄県与那原町)―県営鉄道「ケービン」最大の遺構は今
長らく沖縄県営鉄道(ケービン)最大の遺構として残っていた、旧与那原駅舎が解体されたと知ったときは、大きな衝撃を受けました。なんたって、旧与那原駅舎はケービンだけでなく、沖縄戦にも深く関係する遺構だったのですから。これまで残存してきた駅舎は、2代目与那原駅舎として建築された、鉄筋コンクリート造の平屋建てでした。沖縄戦で破壊され、見るも無残な姿になりましたが、さいわい解体されることなく、焼け残った柱や...
栗林公園(香川県高松市)―西国きっての素晴らしい日本庭園
初の香川県で「基本のき」を知っておこうと、栗林公園にやってきました。ここを触れずして、高松については語れないと思ったのです。琴電栗林公園駅から歩くこと10分。やがて正面に青々とした緑地が見えてきました。これこそが、今から散策する栗林公園です。まずは窓口で入場券を購入しましょう。▲いざ栗林公園へ!入場料:大人410円、子供170円栗林公園の門を抜けると、さっそく雰囲気が一変しました。都会の喧騒から離れ、これ...
【施設紹介】JR奥羽本線/弘南鉄道 弘前駅(青森県弘前市)―りんごだらけの駅
2021年8月17日:写真を追加しました。今回は青森県西部の弘前市にある、弘前駅をめぐります。所属路線はJR奥羽本線・弘南鉄道弘南線。その名の通り、青森県津軽地方の中心地・弘前市の代表駅で、県内屈指の交通の要地となっています。▲弘前駅中央口地方中心都市らしく、駅ビル「アプリーズ」を構えた立派な駅です。とはいうものの、駅前広場から見える建物のうち、駅本体が占める割合は2~3割程度しかありません。▲りんごポスト(2...
ケラマブルーを見よう!渡嘉敷島のリゾート「阿波連ビーチ」をぶらり散策
2020年9月。3度目の沖縄にして、ようやく本島以外の場所を訪れました。今回は那覇からフェリーで1時間の場所にある、渡嘉敷島(沖縄県渡嘉敷村)に来ています。なかでも島の南側にあるという、阿波連ビーチは「ケラマブルー」と呼ばれる絶景で有名なのだそうです。これは行くしかありませんね!ということで、渡嘉敷港からバスで阿波連ビーチにやってきました。ちなみに、渡嘉敷港周辺は村の中心地ですが、観光地化はされていない...
【施設紹介】JR土讃線 須崎駅(高知県須崎市)―のどかな漁村の主要駅
今回は高知県須崎市にある、須崎駅をめぐります。所属路線はJR土讃線、駅番号はK19。その名の通り、須崎市の中心部にある同市の代表駅です。観光列車「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」をのぞく、すべての特急が停車するほか、同駅で折り返す普通列車も多く設定されています。まさに、土讃線屈指の主要駅なのです。▲須崎駅の周囲に高層建築がないため空が広いとはいえ、駅舎は思ったよりもこじんまりとしています。国鉄時代の...
制限時間40分!関ヶ原の古戦場をどれだけ散策できるか(岐阜県関ケ原町)
青春18きっぷ旅の最中、ふと思い付きで関ヶ原に立ち寄りました。米原から名古屋方面に行くため、止まっていた大垣行きに乗りました。ところが、大垣で接続するのが「後続の米原発」ということを知り、関ヶ原下車を思いついたのです。関ヶ原といえば「天下分け目の決戦」でおなじみ、日本を代表する古戦場です。前々から来てみたい場所でしたが、なかなか降り立つ機会がないまま今日に至ります。しかし、制約が一つだけあって・・・な...
【撮影記録】沖縄には青空が似合う!那覇市内でゆいレールを激写
前回の沖縄(2020年6月)では終始、梅雨末期の悪天候に悩まされました。最高のコンディションでゆいレールを撮影することはついにできず、新たな課題を残す形で福岡に戻りました。それから3か月後。再び沖縄に足を下ろしたところで、今回の話はスタートします。▲那覇空港にて(1119Fかりゆし水族館)天気は曇りでしたが、前回よりも悪くありません。那覇空港について早々、駅ホームで撮影しました。やってきたのは「DMMかりゆし水...
【撮影記録】高松港でフェリーを激写!散歩気分で船撮りできる(香川県高松市)
四国第一の玄関口といえば、なんといってもここでしょう!香川県の県庁所在地、高松市です。通称「瀬戸大橋」が開通するまでの間、本州と四国を結ぶ主な輸送手段は、フェリーや貨物船といった海運でした。中でも宇野と高松を結ぶ「宇高航路」は、国鉄・JR四国による鉄道連絡船として親しまれ、ホバークラフトも走っていたそうです。今回はかつての玄関口、高松港の今日を知るため、フェリー撮影をかねて散策してみました。▲真新し...
【施設紹介】IGRいわて銀河鉄道/JR花輪線 好摩駅(岩手県盛岡市)―啄木も使った駅
今回は岩手県盛岡市にある、好摩駅をめぐります。所属路線はIGRいわて銀河鉄道(JR東北本線から経営移管)、JR花輪線。今でこそ盛岡市内に含まれている駅ですが、平成の大合併(2006年)までは岩手郡玉山村の代表駅でした。▲好摩駅は小さめの橋上駅舎だ駅舎は数年間に建て替えられたらしく、真新しい橋上駅舎になっていました。駅前広場はそれほど広くありません。▲石川啄木の筆跡で「こうま」と書かれている駅舎には近隣の旧渋民...
波上宮(沖縄県那覇市)―じつは崖っぷち!琉球国一の宮
今回は沖縄県那覇市若狭1丁目にある、波上宮をめぐります。琉球の土着信仰といえば、ノロ・ユタと呼ばれる巫女や「御嶽」が有名ですが、その一方で、王国時代から本土式の神道も導入されていました。その代表的な例が「琉球八社」であり、波上宮はその「一の宮」に列せられています。沖縄総鎮守旧官幣小社 波上宮祭神主神 伊弉冊尊 速玉男尊 事解男尊相殿神 産土神(鎮守神) 少彦名神(薬祖神)境内仮鎮座浮島神社(天照大...