岡本監輔の樺太旅行記 『窮北日誌』を読む会(第19回目)【6/10~16 弁連戸】
樺太北部をフィールドワークした岡本監輔の旅行記『窮北日誌』を読む会。19回目となる今回は、岡本一行が弁連戸を出発するシーンから読み進めていきます。▲今回の巡検ルート(矢印が読み進める行程)6/10 満洲の食器を見る十日、夷戸を過ぐ。貧窶・臭穢なり。蓋し蝦夷は皆な席(むしろ)有るも、肉分・小六子は則ち之無し。肉分夷の室に居するに、板上に水豹の皮、もしくは大皮裘を鋪きて臥したり。器物も亦た、甚だ備はらず。鍋・...
大井神社(静岡県島田市)―大河の畔にたつ東海道・島田宿の鎮守
今回は静岡県中部、島田市にある大井神社をめぐります。大井川川越をひかえた東海道の要所・島田宿に隣接しており、宿場町の氏神として崇敬を集めてきました。目次1 大井神社とは?2 大井神社参道・社殿類3 末社4 その他構造物大井神社とは?勅宣 正一位大井神社御由緒御祭神:彌都波能賣神、波邇夜須比賣神、天照大神例祭日:十月十三日、十四日、十五日大井神社は、貞観七年授駿河国正六位上大井神と三代実録に記載の見える...
いつまで続けんの?新型コロナに束縛された日本社会を憂う
福岡県庁がまたやっちゃいましたよ。コロナ警戒警報ですって。一応、行動制限はしないと明言していますが、コロナ騒動を終わらせる気が毛頭ないことを、県民に知らしめてくれました。もっとも、その県民自体も相変わらず「コロナ怖い」に染まったきり、炎天下でマスクを付けてぶっ倒れまくっているのですが。ごく一部の県を除いて、日本社会では依然として「新型コロナへの過剰な恐怖」が幅を利かせています。度重なる変異で弱毒化...
宗生寺に残る名島城搦手門をたずねて(宗像市大穂)
宗像市内に名島城の遺構が移築されていると聞いて、さっそく見に行きました。市南西部、大穂地区にある「宗生寺」に現存しているそうです。大穂ってけっこう山奥じゃない...。目次1 宗生寺とは?2 総門として移築された名島城搦手門3 宗生寺境内をぶらり散策4 ご開帳は33年に2度だけ!馬頭観音堂宗生寺とは?宗生寺は禅宗(曹洞宗)に属しており、文明十五年(一四八三)に許斐城主の多賀出雲守隆忠の亡父の菩提を弔うために建...
岡本監輔の樺太旅行記 『窮北日誌』を読む会(第18回目)【6/8茶江~9弁連戸】
樺太北部をフィールドワークした岡本監輔の旅行記『窮北日誌』を読む会。18回目となる今回は、岡本一行が茶江を出発するシーンから読み進めていきます。▲今回の巡検ルート(矢印が読み進める行程)6/8 茶江~鰭持歯八日、潮を候して行く。潮未だ満たざるも、舟を盪して前(すす)む。湖の東西、相ひ距ること一里ばかり。西北の平山際無く、樹木蒼然たり。唯だ見るは、天外に一、二の峯尖を露はすのみ。湖西の山に倚りて、小六子夷...
日光東照宮(栃木県日光市)―天下人・徳川家康を祀る豪華絢爛な社殿
栃木県が日本に誇る観光地・日光東照宮にやってきました。江戸幕府を開いた徳川家康の墓所として、古くから定番の観光地として親しまれています。今回は豪華絢爛な装飾品の数々を見るべく、参道入口から奥宮拝殿までを順に巡りました。目次1 日光山輪王寺2 参道を通って五重塔へ3 神庫エリア(三猿がある場所!)4 御本社5 奥宮拝殿6 総括日光山輪王寺東照宮へのアクセス路は複数用意されています。今回はその中から、昔なが...
別府観光港でフェリーさんふらわあ「さんふらわあ あいぼり」を撮る
大分県別府市にある別府観光港には、四国・関西方面に向かうフェリー航路のターミナルが置かれています。今回はその中から、大阪南港行きの夜行便「フェリーさんふらわあ」を撮りに行きました。まずは高崎山付近の海岸線から別府観光港を遠望します。あいにく、宇和島運輸(別府~八幡浜)の桟橋は空っぽでした。一応、社名に「宇和島」を冠していますが、宇和島発着便は2000年に廃止されています。その横には大阪行きの「さんふら...
【博多祇園山笠2022】博多&福岡の飾り山めぐり(2=完)
博多に夏の訪れを告げる博多祇園山笠が、3年ぶりに帰ってきました。今回は市内各所に展示されている飾り山をお届けします。前回お届けできなかった分のうち、撮り漏らした中洲流以外の7カ所分を収録しています。目次1 四番山笠:東流2 十番山笠:天神一丁目3 十三番山笠:福岡ドーム4 十四番山笠:博多駅商店連合会5 十五番山笠:キャナルシティ博多6 十六番山笠:ソラリア7 十七番山笠:新天町四番山笠:東流山笠のスピー...
【博多祇園山笠2022】7月13日集団山見せ 呉服町交差点で舁き出しを見届ける
新型コロナウイルス対策による過剰自粛と同調圧力を乗り越え、3年ぶりに開催された博多祇園山笠。7月10日から15日までの6日間、執り行われる巡行の中でもとくに異色なのが、13日に行われる「集団山見せ」です。この日だけは博多区を出て、舁き山が福岡市役所まで顔を出します。今回は自転車を利用せず、普通に電車を使って博多入りしたのち、集団山見せスタート地点・呉服町交差点で舁き出しを見届けました。さすがに猛暑が続くこ...
岡本監輔の樺太旅行記 『窮北日誌』を読む会(第17回目)【6/6縫江~7茶江】
樺太北部をフィールドワークした岡本監輔の旅行記『窮北日誌』を読む会。17回目となる今回は、岡本一行が縫江を出発するシーンから読み進めていきます。▲今回の巡検ルート(矢印が読み進める行程)6/6 縫江~徳女津六日、晴れて風無し。弁連戸(ベレント)の肉分夷の爾都刀牙(ニツトゲ)と云ふ者に命じ、嚮導と為し、湖に泛(うか)びて行くこと一里ばかり。右顧すれば肉分夷の七家有り。即ち吾苧隖(アオー)なり。稍や北して三...