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【台湾のつりかけ特急】臨時列車で復活!台鐵EMU100形「英國婆」乗車記(1)

「英国婆」という愛称名で知られる台鐵EMU100形は、数年前に定期運用から退きました。そんな中、基隆港でのラバーダック展示に合わせて、2013年冬から臨時列車に動員されています。

まさかの復活運行に現地ファンは喜び、駅や沿線は連日大勢のファンで賑わっているとのこと。このような運行が今後もあるという保証はありません。大学の卒業旅行を兼ねて、EMU100形の走りを満喫しました。

今回は板橋駅から乗車して、終点の基隆に向かいます。列車自体は樹林~基隆間の運転で、座席指定のない「非対号」の自強号として運行されました。

台鐵EMU100型臨時自強號停靠板橋站
▲板橋駅に到着するEMU100形自強号

EMU100形の臨時自強号は予定通り、重厚な雰囲気を漂させながら地下ホームに入ってきました。

定期運用につく自強号向けの車両は、すでに全車両が自動扉化されていますが、定期運用を持たないEMU100形に関しては、従来通りの手動扉を維持しています。さっそく折り戸を開いて車内に入りました。


▲台鐵EMU100形車内(化粧板白タイプ)

客室内に入ると、古めかしい青モケットのリクライニングシートが並んでいます。化粧板は編成によって異なり、白と木目調の2種類がありました。日本の国鉄特急型に共通する雰囲気を感じます。


▲EMU100形車内(化粧板木目調タイプ)

列車は重厚なつりかけサウンドにあわせ、板橋駅を出発しました。走行音が長い地下トンネルに響きます。台北、松山、南港と地下の主要駅に停まり、汐科の手前で地上区間に入りました。

台鐵EMU100型英國婆座椅
▲EMU100形座席


▲ドリンクホルダー

さすがに臨時列車の宿命か、なかなか速度が上がりません。つりかけ駆動の重低音を車内に響かせながら、運行密度の高い区間を進んでいきます。

日治時期汐止神社遺址
▲汐止神社の赤鳥居が見える

基隆火車站號誌樓
▲基隆駅構内の信号施設跡

やがて基隆市の中心部が見えてきました。まもなく終点・基隆駅に到着です。駅の改良工事が行われているらしく、整地されている場所が所々にあります。板橋駅から乗ってきた臨時自強号は、基隆駅の長いホームに停車しました。

台鐵EMU100型電聯車在基隆站
▲基隆駅でファンや観光客の出迎えを受けるEMU100形自強号

列車の先頭部にはたちまち、レイルファンや観光客が集まってきました。さっそくホーム端に向かうと、すでに人で大混雑しています。トラブルが起きる気配は一切なく、「撮影会」は平和のうちに進行しました。

ホームがある程度落ち着きを取り戻したところで、EMU100形をじっくり撮影したいと思います。



▲今回収録した動画です。
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撮影日:2014年1月12日

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鉄道台湾神社基隆市

COMMENT

Cisalpino

1. 電車だったんですか?

こんにちは。

見かけからして、てっきり気動車かと思ってました。
客室内の設備、見事ですね。
シートはリクライニングでしょうか?
1等車を思わせますね♪

2014年01月26日(日)21:14

TSURAYUKI

2. Cisalpinoさん

はい、リクライニングしますよ。車内はまるで485系のようでした。
乗車して本当に良かったと思っています。

2014年01月27日(月)22:48