【台湾のつりかけ特急】臨時列車で復活!台鐵EMU100形「英國婆」乗車記(2=完)
休車状態からの復活に、多くのレイルファンが撮影のため、基隆駅に集結しています。彼らと一緒に写真や動画を撮りながら、EMU100形の雄姿を目に焼き付けました。

▲レイルファンでにぎわう基隆駅と台鐵EMU100形
列車を降りたその足でホーム端に移動すると、一帯は人で混雑していました。あまりに多くの人であふれかえっていますが、譲り合いの精神が行きわたっているのか、一人の撮影者が場所を独占するようなことはなく、あっさりと撮影できます。

▲基隆港の埠頭に続く線路
ここで振り返って線路終端部を見ると、線路が奥へと続いていました。これを辿っていくと、基隆港の埠頭にたどり着きます。この線路を通して、新車の搬入も行われているようです(基隆駅の移設工事前まで)。

▲基隆駅に停車中の台鐵EMU100形(基隆側先頭車)
再び被写体をEMU100形に戻して、今度は逆方向の先頭車を目指しホームを移動します。先頭車だけでなく、中間車両にもEMU100らしさがあるはず!

▲丸みをおびたヨーロピアンスタイルの台鐵EMU100形

▲EMU100形の手動扉と種別幕
ホームを歩きながら連結面に目をやると、一般的な車両よりも丸みを帯びていることに気づきました。裾絞りが極端に大きくなっています。イギリス製ということもあり、台鐵ではメジャーな日本製との相違点が、車体随所に見え隠れしています。
方向幕・種別幕自体は同世代のSP32850系客車(莒光号客車)に近く、車体下部に丸みを帯びたデザインのものが設置されていました。「英國婆」にまさかの、元祖ブルートレイン・20系客車のDNAが混入しています。

▲台鐵EMU100形EP101号の側面部

▲頭端式ホームに停車中の台鐵EMU700形
しばらく進むと、頭端式ホームが見えてきました。ちょうどEMU700形が停車しています。門司港駅のようなレトロ駅舎が似合いそうな風景ですが、この駅に鎮座しているのは無機質なコンクリ駅舎です。
とあるウェブサイトで、台湾人ファンが「基隆站」をもじって「基隆棺」と評していたのが忘れられません。
(現在の基隆駅は半地下式の新駅舎で営業中)

▲基隆駅ホームの高雄側先端部にて
さすがは縦貫線のターミナル駅らしい、長いホームでした。最後に高雄側の先頭車を撮影してから、いったん基隆駅を出ることにします。

▲基隆駅に停車中の台鐵EMU100形(高雄側先頭車)
振り返ると、「前パン」スタイルのEMU100形が佇んでいました。先頭車前頭部にパンタグラフが載っている分、逆側よりも重厚さを感じます。全面形状のせいか、どこか大手私鉄の電車を思わせるものがありました。
今回は板橋駅からEMU100形の臨時列車に乗車して、終点の基隆駅ではゆっくり時間をかけて、車体外観を撮影・収録しました。二度と乗ることはないと思っていただけに、まさかの乗車機会に恵まれ、一生忘れることがなかろうと思います。
▲今回収録した動画です。
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撮影日:2014年1月12日
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