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日本家屋を探せ!夕暮れの花蓮市内をぶらり散策

日本統治時代の台湾をよく知るうえで、花蓮市の存在は欠かせません。日本時代に建設された町割りの中に、今も多くの日本家屋が眠っています。その中には史跡登録され、資料館として活用されているものもあれば、今も現役の民家として使われている物件もあります。

今回は旧花蓮港神社(花蓮県忠烈祠)を起点に、市内を散策しながら、台鐵花蓮駅まで歩いてみました。今回の散策を通して、台湾に根付く「日本」を知ることが一番の目標です。

台湾花蓮の日本家屋

旧花蓮港神社から美崙渓を渡り、まずは市中心部に向かいます。

花蓮市街地を歩いていると、至る所にあるのが日本家屋です。写真上のように、小さな路地に入っても多数残存しています。

台湾花蓮の猫

おや、小さなが横になっていますよ。

台湾花蓮の猫

声をかけると振り向いてくれました。模様はどうやらサバ白らしく、舌を出して「あかんべ!」をしているように見えます。

台湾花蓮の日本家屋

写真上の日本家屋は、2014年正月に確認したばかりの物件です。かなり荒廃していますが、相変わらず残っていました。規模からして、お偉いさんか大商人が住んでいたのでしょう。

花蓮市中心部

やがて、初代花蓮駅周辺に出てきました。線路跡は遊歩道になり、周囲には飲食店が多数立ち並んでいます。このあたりが、現在の花蓮で一番栄えている地区ではないでしょうか。

やはり日本統治時代の花蓮港も、この辺りが一番の商業地域でした。

旧花蓮駅跡周辺の遊歩道
▲遊歩道になった台東線旧線を歩く

台湾花蓮の猫
▲遊歩道で見つけた黒白

台湾の工事現場

花蓮駅に戻るため旧黒金通りを歩いていると、徐々に暗くなってきました。

写真上、工事現場に誘導員ならぬマネキンが立っていました。しかもヘルメットや作業着まで被せられています。夜なので、昼間よりもいっそう不気味です。

台湾花蓮の日本家屋

旧黒金通り沿いにも日本家屋がありました。日本統治時代の面影を感じつつ、花蓮駅に戻ったところで今回の散策は完了です。

撮影日:2014年7月7日
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COMMENT

*yoshimin*

No title

こんばんは。
コメントありがとうございました!

台湾の研究をされておられるのですね。
私は行ったことがないのですが、日本統治の影響か、日本と似てますね。
いじらずにそのまま保存されてる感じでしょうか。

2014年09月03日(水)19:24

wra

*yoshimin*さん

コメントありがとうございます。

たいていの街には、日本統治時代の建物が何らかの形で残っており、見て回っていると楽しいですよ。

とくに東台湾は日本人移民が多く渡った場所なので、日本家屋がたくさんあります。
かなり変形された建物も少なくないですが、近年になって復元された例が数えきれないほどありますよ。三合院といい日本家屋といい、台湾人は古民家活用のしかたが上手いです。

2014年09月03日(水)19:54

うるふ

No title

マネキンが一昔前の腕だけ動くものかと勘違いしそうですね。
日本の文化と中国の文化が混ざる台湾、台北市でなくともいつか、行ってみたいと思いました。

2014年09月04日(木)00:01

wra

うるふさん

件のマネキンを最初見たとき、なんじゃこりゃ!?と一瞬不思議な気分になりましたよ。凝視するまでは作業員が立っているものだと思っていました。
きっと、案山子のような役割を担っているのでしょうね。

2014年09月04日(木)00:15

シンザ

No title

こんにちは。
まるで日本にいるようですね。

しかし、大陸の圧力が窺えますね。

2014年11月01日(土)15:26

wra

シンザさん

コメントありがとうございます。花蓮市街地には小さな路地に入っても日本家屋があるので、訪れるたびに新たな物件を見つけることができますよ。

2014年11月01日(土)17:22