七尾線に乗って和倉温泉に行こう!オンボロ415系が能登半島を爆走
金沢~羽咋 津端駅がいくつもあるんだけど

今回の旅の起点はJR金沢駅、こちらから七尾線の普通列車に乗り込んで約2時間の旅が始まります。乗車する列車は113系を交直流化改造した415系800番台で、近年の単色化によりワインレッド色に塗装されました。
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▲留置線に憩う485系特急「北越」編成
列車は振動とともに金沢駅を出発しました。車両が非常に古いということもあり、高速で走ると車体が震えたり、時おり車体が軋むような音がしてきます。津幡までは北陸本線の東に進んでいきます。

▲東金沢駅に到着
津幡から七尾線に入ります。出発後、富山方面に向かう北陸本線に別れを告げたのち、暫く惰性走行を続けます。ここで交流電化から直流電化区間に移るため、デッドセクションを通過します。七尾線は直流電化区間になっており、交流電化がメジャーな北陸地方では異色の直流電化路線として知られています。
津幡から「津幡」が付く駅にいくつか止まり、能登半島の付け根を快走していきます。車体が古いので、ジョイントを通過するたびに大きな音を立てながら、単線区間を豪快に走ります。
羽咋~七尾 良川駅で683系特急と交換
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七尾線のちょうど中間地点にあたる羽咋駅を出ると、北陸鉄道能登線の廃線跡を転用したサイクリングロードと暫し併走します。鉄道橋を転用したガーダー橋も車窓から眺めることができます。

能登部駅停車中、一風変わった看板の存在に気が付きました。看板には「中能登町 おにぎりの里」と書かれてあります。「何故におにぎり?」と気になり、とりあえず看板を収めてから帰宅後、中能登町について調べてみました。すると、どうやら町内にある杉谷チャノバタケ遺跡で炭化した「おにぎりの化石」が発掘されていたとのことで、ようやく合点がいきました。
中能登町では、この「おにぎりの化石」が発掘されたことに伴い、「日本最古のおにぎり」発見の地と銘打って、おにぎり関連の町おこしが行われています。現地に足を運んでみないと分からないことって多いですね。

良川駅で特急「しらさぎ」と交換を行います。離合の様子を前面展望で収めてみることにしましょう。
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▲良川駅に到着する683系特急「しらさぎ」

▲良川駅駅名標

▲徳田駅駅名標
「徳田」と聞いて暴れん坊将軍を思い浮かべた方は、きっと私だけでないはず・・・
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車内はボックスシートになっており、座席は改造の際に交換されました。この形状の座席は下関近郊で走っていた115系550番台によく似ています。
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車窓右手から七尾港線の一部を転用した留置線が近づいてくると、間もなく終点の七尾駅に到着です。
七尾でご当地キャラの奥深さを知る
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運よく、七尾駅で「わくたま号」に遭遇しました。この編成には七尾からの帰り道で乗車することになっているので、その時に改めてゆっくり収めることにしましょう。
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▲「ようこそ七尾へ!」
(左から)「のとドン」(ほっと石川観光キャンペーン実行委員会)、「とうはくん」(石川県七尾市)、「わくたまくん」(和倉温泉旅館協同組合)があしらわれた、手作りポスターが設置されています。
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ホームには「とうはくん」の置物もありますよ!
七尾~和倉温泉(のと鉄道車両)

目的地の和倉温泉駅は七尾駅から、さらに一駅先にあります。和倉温泉まではJRの管轄下にあるので、「18きっぷ」利用者は のと鉄道改札口で切符を提示すればよいです。

七尾から一区間だけ乗車するのは、のと鉄道NT200形ディーゼルカーの2両編成です。先頭には「のとりあーな」ラッピング車が、後部には「花咲くいろは」ラッピング車が連結されています。後部車両は貸し切りのため客扱いは先頭のみで、実質一両編成です。

▲のと鉄道NT200形「花咲くいろは」ラッピング車
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車内に入ると、ロングシート部に「ひな人形」が飾りつけされていました。こういった粋な計らいがあるのは、町おこしに積極的なローカル鉄道の良いところです。
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七尾から架線の下を走ること数分、ついに目的地の和倉温泉駅に到着しました。七尾線という路線自体はここから先、さらに穴水へと続いていますが、JRの管轄区間はここまでです。和倉温泉から先はのと鉄道をご利用ください。
撮影日:2015年3月6日
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