発電所跡が残る、沈堕の滝(大分県豊後大野市)

阿蘇山の外輪山に隣接する大分県南西部は、湧水が多く出ることで知られています。また、阿蘇山噴火の影響により雄大な渓谷や滝が形成され、一帯は九州を代表する「水の里」として知られています。

水が多く湧き出るし、水遊びに適した場所が沢山あるということで、夏になると大分県内陸部は多くのレジャー客でにぎわい、日によっては主要道路に渋滞ができるほどです。今回は比較的静かな環境下にあり、静寂を求める方にぜひおすすめしたいスポットとして「沈堕の滝」をお届けします。


▲沈堕の滝 全景
滝見学用の駐車場から離れた場所ですが、県道26号線沿いに滝を一望できる展望台が用意されています。右側に見える石積みの廃墟は水力発電所の跡地です。発電所についてはまた後ほど、説明を加えたいと思います。


▲沈堕発電所跡を遠くから眺めて
屋根が消え、蔦が適度に茂っているのが良い。しかも近くまで行けるとのことなので、早速足を運んでみましょう。県道26号線から脇道に入り、小さな駐車場に車を止めて滝を見物することに。


駐車場から滝へ行くには鳥居をくぐって階段を下り、遊歩道を進んでいきます。沈堕神社の近くには神社「杵築社」もあるのです。参道の一部が遊歩道にもなっているんですよ。


▲「沈堕の滝」の近くにある神社「杵築社」


▲杵築社横の地蔵堂?


沈堕の滝はかつて、水力発電用に供されていました。発電所が設置されたのは20世紀初頭のことで、滝上部に堰が設けられ、そこから滝下部にある発電所に水流を送る形で発電されていました。滝の崩落を防ぐため、水流は本来の滝に流れないようになり、長年枯れ滝になっていましたが、1990年代に滝の修復工事が行われ、本来の滝の役割を取り戻しています。


沈堕発電所跡の近くにまでやって来ました。夏場は雑草が生い茂るので、通路が草まみれです。草いきれがムンムンと漂ってきて苦しくなったので、すぐに引き返してきました。


駐車場前には、沈堕発電所とは別の施設で用いられたものですが、水力発電で使用されていた部品が展示されています。


発電機部品の横には・・・休憩用と思しきソファーが置かれています。雨ざらしになっているのでボロボロですが、果たして座る人はいるのでしょうか。これと同じようなものがバス停の待合小屋に置かれているのをよく目にします。さすがに、私は座る勇気が出ないですね。

撮影日:2015年8月3日
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Comment

レラティー

No title

文章が無ければ、いつも掲載されている台灣の雰囲気かと思ってしまいます・・・

日本の南で近いから、文化でも共通する部分があるのでしょうか。

2015年08月10日(月)20:35

wra

レラティーさん

おやおや、今やすっかり拙ブログ=台湾というイメージが数ミリながら定着しつつあるようですね。頑張って現地に足を運び、材料を集めてきた甲斐がありました。

そういえば台湾内陸部に行くと至る所にダムがあるんですよね。大きな川が多いせいか、規模の大きなダムが多いです。

2015年08月10日(月)21:57

ふぐにさん。

No title

こんばんは。

沈堕発電所跡が気になり、色いろ調べてしまいました。
美しい廃墟ですね。
是非とも行ってみたい。

あ、私もソファーには座らないと思います。

2015年08月11日(火)00:26

レラティー

No title

貴ブログ=台湾と史跡と自然のブログ、という印象で見ています。。

台湾のカキ氷、以前仰っていたかとは思いますが、相当巨大ですね!
https://twitter.com/AOKI__TAICHI/status/631074924166164480

2015年08月11日(火)21:17

wra

ふぐにさん。さん

はるか山奥に眠る廃墟には前々から一種のあこがれを抱いていたので、実物を目にできて楽しかったです。九州中央部には比較的不便な場所が多かったのですが、地域高規格道路が整備されてきたおかげで訪れやすくなったのを実感します。阿蘇へのメインルート57号線も片側2車線区間が増えて走りやすくなっていました。

ソファーが水を含んでいると、座った時にお尻がぐっしょりする可能性があるので、雨ざらしのソファーには厳重警戒しているんですよ(笑)

2015年08月13日(木)00:01