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【2016年2月】名門大洋フェリー「きたきゅうしゅうⅡ」乗船記(1)【大阪南港⇔新門司】

「名門大洋フェリー」では昨年秋、新造船「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」がデビューしました。今回は就航を記念して、同船を利用して新門司~大阪南港~新門司と、とんぼ返りの旅をしてみます。



新門司港フェリーターミナル


新門司港のフェリー乗り場は2015年12月、新造船就航にともない、新しい建物に生まれ変わりました。旧ターミナルは現ターミナルの左側にありましたが、現在では跡形もなく更地になっています。

新門司港に停泊中の名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」名門大洋フェリー新門司港ターミナル
▲新門司港ターミナルに入る

名門大洋フェリー新門司港ターミナル
▲新門司港ターミナル2階、待合室部分を眺めて

ターミナル内部は木目調の落ち着いたデザインになっており、今どきのビジネスホテルのようです。

名門大洋フェリー新門司港ターミナル
▲新門司港ターミナル2階、カフェ全景

ターミナル併設のカフェは、旧ターミナルから引き継がれています。以前と違う点は、待合室と完全に区切られていない、というところです。

私の場合、送迎バスで出港30分前に到着しますので、カフェを利用する機会はありません。出港1時間以上も前に到着した場合、とくにマイカー・バイク利用者の方がおもに利用するのでしょうか。

エントランス


名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」エントランス

ここから「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」の船内を見ていきます。2015年末デビューの同船は白と茶色を基調とした、これまでにない洗練された内装になっています。

名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」エントランス
▲エントランス全景

エントランスは6階に、客室は6・7・8各階にあります。基本的なレイアウトは、従来のフェリーと変わりありません。

名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」案内所・売店
▲左から、案内所、売店

名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」船内マップ
▲フェリーきたきゅうしゅうⅡの船内図

名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」エントランス

名門大洋フェリーではカモメをマスコットにしているようですが、今回の新造船から若干デザインが変わっています。

名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」エントランス
▲記念撮影用の船長服

名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」エントランス
▲航行地図
ここでは、現在どこを航行しているかだけでなく、現在の速力も見ることができます。


名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」エレベータ
▲エレベータと喫煙室

プロムナード(6階)


名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」プロムナード

6階のプロムナードは案内所から見て右前方にあり、すべてカウンター状の座席配置になっています。

名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」公衆電話
▲公衆電話・携帯充電器

TVラウンジ(6階)


名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」テレビラウンジ

名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」ミーティングルーム

「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」には、TVラウンジが6階と7階にそれぞれ1か所ずつ、計2か所に設置されています。6階のTVラウンジ後方にはミーティングルームが置かれていますが、通常使用されないので、締め切り扱いとされています。

ゲームコーナー


名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」ゲームコーナー

キッズルーム


名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」キッズルーム

子供連れの利用者のために、キッズルームが設置されました。子供向けのビデオ放映もされています。

コインロッカー


名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」ロッカー

洗面所・トイレ


名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」トイレ

従来のフェリーのトイレといえば「配管が多くて無機質」というイメージでしたが、本船のそれは、従来のイメージを払しょくするものになっています。今どきのオシャレなトイレそのものです。

名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」小便器名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」トイレ
▲各便器

客室廊下


ここから客室内に入ります。

名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」客室廊下

ツーリスト(2等洋室)


名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」ツーリスト洋室

ツーリストは寝台列車でいうところの開放寝台です。運賃は6130円(インターネット割引)とお得で、カーペット時期のエコノミーと1100円しか変わりません。

一人利用の場合は、向かい側が壁になっている一番端の区画がおすすめです。ベッド横の通路を独り占めでき、向かい側の客に気を使う必要がないので、物を置く際に何かと便利です。

ハンガー・手すりが設置されており、上着をかけるのに不便しませんし、風呂上がりにタオルをかけて乾かすことができます。船の中は非常に乾燥しているので、1晩もすればカラカラに乾きますよ。

名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」ツーリスト洋室
▲1部屋あたり4区画しかない、一番端の1人区画
特に窓際の2区画は、付近を通る客が殆どないこともあり、個室気分で利用することができます。


名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」ツーリスト洋室
▲ツーリストの寝台部分

布団が完備されているので、カーペット敷きのエコノミーよりも快適です。ただし熱がこもって熱くなるので、耳元にある換気口をご活用ください。寝台内部には読書灯・網棚・ジュースホルダー・コンセントが設置されています。

吹き抜け


再度、パブリックスペースに戻ります。

名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」エントランス

夜景の壁紙とカラフルな風船が、オシャレな都会のホテルっぽさを醸し出しています。

TVラウンジ(7階)


名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」テレビラウンジ

6階よりも座席数は少ないですが、7階客向けに小ぶりなTVラウンジが置かれています。

シャワールーム


名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」シャワールーム

シャワールームは深夜帯でも使用できます。こちらもトイレと同様、シンプルながらも無機質感を感じさせない造りです。

名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」シャワールーム
▲シャワールーム内部

シャンプー・ボディーソープ完備です。

プロムナード(7階・展望ラウンジ)


名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」展望ラウンジ

7階のプロムナードにはソファー・テーブルが置かれ、6階よりもゆったりした造りになっています。美しい夜景を愉しむため、夜間帯には一部照明が消されています。

名門大洋フェリー「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」甲板出入口

深夜帯は凍結の恐れがあるとのことで、甲板には出ないよう張り紙が出されていました。

本項では、新造船「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」の船内を見てきました。次項(2)では、レストランでの楽しい食事の様子、そして1日目の乗船記をお届けします。



▲今回収録した動画です。
高評価&チャンネル登録お待ちしております!


撮影日:2016年2月17日


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COMMENT

中林20系

ツーリスト!

全体的に驚嘆なフェリーですが、特にこの部屋は素晴らしいですね。しかも価格も新幹線の約半額ですし、騒音源なかたがいなければ…いや、いたとしても距離があるから何とかなりそうですね。

夜行便ですし、上手く取れれば18きっぷと組み合わせで、下関の実家での滞在時間も増やせそうですし…あ、でもこれだけ快適そうだと、シーズンによっては(=よらなくても?)チケット争奪戦になってしまいそうですね(笑)。

続きも楽しみにしてます。

2016年02月25日(木)19:35

都会の蜜蜂

海路も素敵ですね。

はじめまして。
長距離フェリーというのに乗ったことがなく、どのようなものかと思って覗かせていただきました。
船内はとても綺麗で、新門司港については待合も大変綺麗でビックリいたしました。

今後の旅の参考にしたいと思います。

2016年02月25日(木)21:57

焼きそば

おお!

なんだかいい雰囲気ですね。トイレが綺麗なのがいい。


喫煙所は、やはり最近の事情を反映して、どこでも吸える訳じゃあなさそうで…掃除も大変だし。


続きが楽しみですね、これは。

2016年02月25日(木)22:23

wra

都会の蜜蜂さん

都会の蜜蜂様、こちらこそはじめまして。wraでございます。

> 長距離フェリーというのに乗ったことがなく、どのようなものかと思って覗かせていただきました。
> 船内はとても綺麗で、新門司港については待合も大変綺麗でビックリいたしました。

寝台列車なき今、夜行フェリーは夜汽車のしみじみとした情緒を持つ貴重な存在といえます。しかも最近のフェリーはホテル並の内装を持つようになり、その魅力をぜひ知ってもらおうと、乗船記を公開しているところです。

魅力を知ってもらえ、大変うれしく思います。


> 今後の旅の参考にしたいと思います。

拙い記事ばかりですが、船・鉄道・飛行機それぞれの良い所を文章にしたためています。もしよろしければ、ご覧になってください。

2016年02月26日(金)15:12

wra

中林20系さん

> 全体的に驚嘆なフェリーですが、特にこの部屋は素晴らしいですね。しかも価格も新幹線の約半額ですし、騒音源なかたがいなければ…いや、いたとしても距離があるから何とかなりそうですね。

実は今回、「騒音源」な方が数人いらしたようなんですが、もろに聞こえてくるカーペット敷きとは異なり、全くと言って良いほど気になりませんでした。嬉しいことに、防音対策は徹底されているようです。


> 夜行便ですし、上手く取れれば18きっぷと組み合わせで、下関の実家での滞在時間も増やせそうですし…あ、でもこれだけ快適そうだと、シーズンによっては(=よらなくても?)チケット争奪戦になってしまいそうですね(笑)。

18きっぷとの組み合わせは、私からもお勧めします。昨年、18きっぷで北陸に行ったとき、怠惰な山陽線区間を嫌って名門大洋を利用しました。安いし、寝ている間に移動するので、旅行者には大助かりな存在です。

2016年02月26日(金)15:23

wra

焼きそばさん

> なんだかいい雰囲気ですね。トイレが綺麗なのがいい。

新造船なので、便座のがたつきがなく、しかも冷え冷えじゃないのでお尻に優しいトイレでした。フェリーファン歴の浅い私が言うのも憚られますが、ここ数年でフェリーもだいぶ進化しましたよ。


> 喫煙所は、やはり最近の事情を反映して、どこでも吸える訳じゃあなさそうで…掃除も大変だし。

喫煙スペースは世代が変わるにつれ、少なくなっている状態です。私は吸わないので大歓迎ですが、喫煙者はますます肩身が狭くなっていることでしょう。15年前、電車に喫煙者があったころが懐かしいです。

2016年02月26日(金)15:32

レラティー

門司港のフェリーターミナルが新門司港になったと仰っていますが、従来の薄暗いFTからは信じがたい、キレイさですね。

豪華客船、1度は乗船したいものです。
苫小牧-大洗航路とは大違いです。


ところで、人物の写真を加工されていますが、どのようにすれば出来るのでしょうか?

(つい先程まで、「ラジオ深夜便」で、宗像市の沖ノ島の朗読(世界遺産候補「宗像・沖ノ島」を読む▼漫画「海の民 宗像~玄界灘の守り神」より)が良かったです。
やはり、相当神聖な島なんですね。)

2016年02月27日(土)01:57

wra

レラティーさん

フェリーが新しくなるにつれ、建物と同じ居住性になっているのを感じます。部屋の写真だけを投稿したら、きっと「都会のホテルだ!」と思う方が出てくるでしょう。それだけグレードが向上しているんです。


>ところで、人物の写真を加工されていますが、どのようにすれば出来るのでしょうか?

以前はペイントの機能を使ってモザイクをかけていましたが、時間がかかる+画質が粗くなるので、今はPhotoScapeをインストールして使用しています。これだとモザイクだけでなく、クレジット表記も簡単に入れることができて便利ですよ。

2016年02月27日(土)21:19

レラティー

PhotoScape、ダウンロードしてみました。
すぐには使い方に慣れないことでしょうが、使い方を覚えていきたいです。

なお、ペイントのモザイク機能は、どのメニューから使えるのでしょうか?

(板付の空港、やはり軍事的なものだったようですね?)
https://twitter.com/FurusyoKusuo/status/703790655470829568

2016年02月28日(日)15:08

wra

レラティーさん

「画像編集」の欄を開くと、右上に画像プレビューが、右下に編集ボタンが表示されています。モザイク機能は、編集ボタンの「ツール」をクリックした後、「効果ブラシ」の機能を表示すると現れます。個人的には、モザイクよりも「ぼかし」の方が使い勝手に優れていると思います。

いずれも自由自在に変形でき、しかもぼかしの度合いを強めたり弱めたり、さらには重ねたりできるので便利です。効果ブラシを活用すれば、画像の明るさを微調整できます。

もう一つ、お勧めの機能として「シャープ」をご紹介します。この機能は「ホーム」ボタンをクリックすると出てきます。若干ピンボケした画像に「シャープ」編集を施せば、画質はやや粗くなりますが、編集前よりも美しい仕上がりになります。

ぜひお試しください。

2016年02月28日(日)20:33

まみち

大変参考になりました!有難うございました!

2016年07月09日(土)15:04

wra

まみちさん

コメントありがとうございます。

2016年07月10日(日)22:10