【2016年2月】名門大洋フェリー「きたきゅうしゅうⅡ」に乗る(新門司⇒大阪南港、2)
名門大洋フェリー「きたきゅうしゅうⅡ」に乗る (新門司~大阪南港、1)
名門大洋フェリー「きたきゅうしゅうⅡ」に乗る (新門司~大阪南港、2)
名門大洋フェリー「きたきゅうしゅうⅡ」に乗る (新門司~大阪南港、3)
名門大洋フェリー「きたきゅうしゅうⅡ」に乗る (大阪南港~新門司)
前項では、「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」船内の様子を、写真を交えながら見てきました。続いて、今回は乗船記と楽しい食事の様子をお届けします。
今回のフェリー旅も小倉駅から始まります。今回乗船する「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」は2便ということで、18時40分発の送迎バスを利用して新門司港を目指します。
バスが来る5分前、駅北口に来ると、そこにはアベック1組、男性一人がいるだけでした。今回はさぞかし利用者は少なかろうと思っていたのもつかの間、すぐにゾロゾロと大学生グループが30~40人ほどなだれ込んできました。
送迎バスは計2台やってきました。あまりの学生グループの多さに、バスはあっという間に満員御礼状態になりました。学生の賑やかな話し声が飛び交う中、小倉駅を出発。
バスは30分かけて新門司港に到着しました。2015年末頃から予約システムが変わっており、予約した場合、事前にコンビニで乗船料を支払うようになっていました。ターミナルでの手続き簡略化も理由の一つかもしれませんが、なんといっても空予約を防ぐためでしょう。
今回は事前にプリントしておいた、バーコード入り用紙を持参しているので、ターミナルでの手続きはありません。到着後、2階に上がって係員に用紙を見せ、バーコードを読み取ってもらい、早速乗船です。
ところで、いつの間にかターミナルビルが新しくなっているじゃないですか。なんでも2015年末に、新造船就航開始にともない、ターミナルを改築したそうで、真新しい建物の香りが漂っていました。
これから乗船する「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」も、ターミナルに負けじと新品の香りと雰囲気を漂わせています。
エントランスをくぐると、そこには真っ白で爽やかな世界が広がっています。まるで都会の駅前にある、今ドキのおしゃれなビジネスホテルのようです。鉄骨や配管がむき出しの、一昔前の「無機質な内装」のフェリーとは明らかに異なっています。
今回はカーペット敷きの「エコノミー」よりも一つグレードの高い、「ツーリスト」を予約してあります。「エコノミー」よりも居住性はよく、プライベートスペースもある程度用意されています。余計な荷物を置きに、さっそく指定された寝台に行きましょう。
これまたホテルのような通路を進み、今回の寝床がある個室に入ります。「ツーリスト」には2タイプあり、窓のある部屋と、船内中心部にあって窓のない部屋があります。今回は前者を選びました。
小倉駅出発から40分、ようやく寝床に到着しました。今回は一人客に優しい、向かい側が壁になっている区画を指定しています。このタイプの区画は一部屋につき、4区画しかありません。けっこう人気があるので、当該区画を希望する場合は、早めに予約しておいたほうが良いです。
貴重品を小さなバッグに詰め替え、タオルを持った私は続いて、ひとっ風呂浴びに浴場に向かいます。その前に、もうすぐ出航するとのことなので、甲板に出向いてその瞬間に立ち会います。

2月の夜はまだ寒く、おまけに海風が吹きつける新門司港は、尋常ではない寒さに包まれています。しかし、見上げてみると空は雲一つなく、月の光が船のファンデリアを照らしています。その様子は、得も言われぬ美しさです。
出航後、冬の海風で冷えた体を温めるため、急ぎ足で浴場に向かいます。さすがは新造船、湯船につかってもエンジンの振動を感じません。
先代の「フェリーきたきゅうしゅう」は、残念ながらエンジンの振動を直接感じ、息苦しくなって長く湯船につかることができませんでした。それだけに、この進歩は風呂好きにとって嬉しいものといえます。
風呂上がり、自分の寝床ですこし休憩した後は、ついにお待ちかね・夕食の時間といきましょう。
今回、レストランで夕食を愉しむにあたって、一つ楽しみにしていたことがありました。それが、先代「フェリーきたきゅうしゅう」で出されていた冬限定の「白玉ぜんざい」です。
「白玉ぜんざい」は非常に美味で、トロトロに煮込まれた白玉と、甘さ控えめな汁粉の組み合わせが絶妙な一品でした。はたして、この品が「Ⅱ」でも引き継がれているか、待ち遠しく思っていましたが・・・


▲レストラン内部(テーブル席)

▲レストラン内部(カウンター席)
レストランは「ホテルの屋上レストラン」を想起させる内装で、エントランス・客室と雰囲気を合わせているようです。

▲カレー・スープ・ベビーカステラ
このベビーカステラ、中にメープルシロップやチョコクリームが入っており美味です。かなり人気のようで、また食べようと思っていたら、いつの間にか無くなっていました。

▲パンとトースター

▲サラダバー

▲惣菜レーン

▲惣菜類(揚げ物系)

▲惣菜類(刺身)

▲惣菜類(ドリア・グラタン・混ぜご飯)

▲デザート・フルーツ・チョコレートフォンデュ
残念、本船に「白玉ぜんざい」は搭載されていませんでした。もしかして、あれって期間限定だったのかしら?

▲盛り付け例(1)
カレー・味噌汁・スープ・揚げ物・肉類・シチュー・肉じゃが・中華焼きそば・麻婆豆腐・チップス等です。シチューがクリーミーで美味しく、お勧めです。
レストランに入る際、入口のレジで座席使用札を渡されるのですが、国の名前で座席を識別するようになっています。今回渡された札には、「アラブ首長国連邦」と書かれていました。

▲盛り付け例(2)
ちらし寿司・水餃子・刺身・お浸し等です。

▲盛り付け例(3)
混ぜご飯・サラダ各種・冷奴です。

▲盛り付け例(4)
タコ焼き・パン類です。

▲盛り付け例(5)
こちらはデザート。チョコレートフォンデュ・ベビーカステラ・黒糖寒天・レイシ・グレープフルーツ・求肥餅です。黒糖寒天は弾力性があって、不思議な食感が楽しい一品です。

▲盛り付け例(6)
イカそうめん・こんにゃく・大豆の煮ものです。
食事を終えた私は、少しだけ船内を散策したのち、もう何もすることがなくなったので、寝床に戻りました。この時点で時計を見ると、まだ22時。寝るには早い時間かもしれませんが、明日のためにぐっすり眠っておこうと、布団に潜り込みます。
ところが、あまりの暑さと乾燥に眠ってられません。水分補給しながら、寝返りを打ちながら、ずっと布団で横になってもなかなか寝付けません。
結局眠りに付けたのは、寝床入りしてから3時間後の、深夜1時ごろのことでした。
次の「名門大洋フェリー「きたきゅうしゅうⅡ」乗船記録 (新門司~大阪南港、3)」では、明朝~大阪南港入港までの乗船記をお届けします。朝のフェリー旅も中々いいもんですよ。
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