【渡船しおかぜに乗船】宗像市の無人島「勝島」が気になりすぎる
「春の大島は菜の花が綺麗」という話を聞いた私は、急きょ大島行きを決意しました。訪問を躊躇っていると、次大島に行くのはいつになるか分かりません。行ける日があればパッと行けるのが、地元住民の特権というものです。
船に乗るついでに、神湊沖に浮かぶ無人島「勝島」の姿を間近で収めてみました。大荒れの中、揺れに揺れる船で撮影しましたから、なかなか大変な道中でしたよ。

神湊港の渡船ターミナルに着いたのは、大島行き旅客船「しおかぜ」の出港10分前。券売機で切符を購入し、乗り場で係員にそれを回収してもらい乗船すると、思っていた程船は混雑していませんでした。
この時期は暖かいので、ウォーキングがてら島を訪問される方が多くなります。そのため、船内は結構混んでいるだろうなと思っていましたが、意外にもあっさり着席できました。

出港時間になり、小さな「しおかぜ」は身軽そうな足取りで動き出しました。

防波堤を越えると、やがて右手には「さつき松原」と鐘崎の漁師町が見えてきます。

神湊港が遠ざかるにつれ、徐々に船が大きく揺れ始めます。どうやら海の具合がよくないようで、波を一つ越すたびに、身体がバウンドするような心地です。
どうにか客室から2階のデッキに上がると、そこには自撮り棒で撮影に興じる学生グループと、数人の観光客らしき姿がありました。凄まじい風に寒気を覚えながら、向かって左側に目をやると、すでに今回の主役「勝島」の姿が見えています。

▲草崎の裏側から姿を表した無人島「勝島」

▲宗像市最大の無人島「勝島」
説明文に「最大」と記しましたが、そもそも宗像市の無人島で、島と呼べるような大きさを持つのは「勝島」ぐらいです。1960年頃まで有人島でした。
地形を見る限りだと、かつての集落は島の南東部にあったようで、今でも砂浜や簡単な岸壁等が残っています。

▲宗像市の無人島「勝島」の集落跡を眺めて
低木・雑草が生い茂る、砂浜背後のわずかな低地一帯が集落跡と推定します。
機会があればぜひとも、集落跡をフィールドワークしたいです。上陸してみればきっと、島の歴史を紐解く「新たな手掛かり」が見つかるのではないでしょうか。
本土が遠ざかるにつれ、波が高くなってきました。上下動は激しく、まるでジェットコースターに乗っているかのような錯覚を覚えることもあります。

右手に見える地島(宗像市地島地内)を撮ろうと、カメラを取り出すも、はげしい上下動のせいで思ったような構図になりません。吹き上がる潮しぶきに、しけっぷりを見て取ることができます。
普段は船酔いとは無縁の私でも、今回ばかりは胃袋に若干の違和感を覚えました。船の中でかき回されたわが内臓は、あまりの凄まじい道中に面をしかめているようです。

ジェットコースター状態が続くこと15分、目的地の大島に到着です。港には、神湊~大島航路で使用されている「フェリーおおしま」の姿があります。
撮影日:2016年3月23日
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