【施設紹介】JR久大本線 筑後大石駅(福岡県うきは市)
交換設備を撤去された寂しい無人駅ですが、駅前には筑後大石駅に活気のあったころを伝える、古い建築物や構造物を目にすることができます。また、駅付近の田地には菜の花が植えられ、春になると野を覆う黄色い絨毯が見られます。

▲筑後大石駅 駅舎
待合室とトイレ併設のシンプルな駅舎に建て替えられています。周囲の景観に考慮してか、和風のデザインが取り入れられています。

筑後大石駅発の乗車券は、駅前商店で販売されています。

▲駅前広場にある庭園・藤棚

駅前には、短い駅前通りがまっすぐに伸びています。この通りは県道732号線・筑後大石停車場線に指定されています。

駅前商店だけでなく、古い木造倉庫も現存します。地域の物資集積地として駅が重要視され、駅前に多くの人々・物資が集まっていた頃の面影が、随所に見られます。

▲ひっくり返った防火用水
駅前通りの隅に、四角い構造物が裏返っているのに気が付き、近づいてみるとそれは防火用水でした。「防火用水」の文字が、右から左へ刻まれているところから察するに、これは戦前に造られたものかもしれません。

▲筑後大石駅待合室 内部
駅舎は近年建て替えられたもので、無人駅として使用することが前提とされているため、窓口は存在しません。待合室には、動線を挟んで左右に長椅子が置かれています。
近隣住民による清掃・整備が行き届いており、植物や生け花が置かれています。なんて幸せに包まれた待合室なんでしょう。どんなに小さくて寂しい無人駅でも、綺麗に整備されていれば、そこに温もりを感じることができます。
近隣には温泉・直売所・風光明媚な田園風景など、見どころが沢山あります。徒歩散策の拠点として、同駅を利用する価値は十分にあるのではないでしょうか。

▲筑後大石駅構内(久留米方面を眺めて)

▲筑後大石駅構内(大分方面を眺めて)
交換設備は撤去されていますが、旧発着ホームの場所には保線用の線路が1本残されています。保線用の線路は、久留米方面の線路とだけ繋がっており、その終端部(日田側)には保線車両用の車庫があります。
春になるとホームから見える、菜の花畑の黄色い絨毯は圧巻です。
撮影日:2016年4月10日
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