123系だらけ!15年ぶりのJR小野田線乗車記

今回の訪問地・JR小野田線は、小野田駅(山口県小野田市)~居能駅(同宇部市)を結ぶ本線と、雀田~長門本山駅(いずれも小野田市)を結ぶ支線からなる短い路線です。山陽小野田市沿岸部の工業地帯を縫うように通り、駅と駅との間は非常に短いのが特徴といえます。

旧型国電が活躍する最後の路線として知られていましたが、現在では荷物車を改造したクモハ123形が行きかうのみです。今回は最後の旧型国電42系電車に乗車した2001年以来、約15年ぶりとなる小野田線乗車記をお届けします。

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今回の起点は宇部市中心部に近い宇部新川駅。小野田線の電車は4番乗り場から出発します。

小野田線の本数は決して多いとはいえず、日中は1時間に1本もないことだってあります。今回は生憎、1時間以上も電車のない時間帯に当たってしまい、1時間近く電車の中で出発を待つ羽目になりました。

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▲今回乗車するクモハ123-6は、阪和線羽衣支線・宇野線を経て現在の地に落ち着いた

15年前、宇部新川発長門本山行きのクモハ42形に乗車したのも、この4番乗り場でした。冬の薄暗い早朝、真っ暗なホームで前照灯を照らしながら佇んでいたあの姿は、今でも鮮明に覚えています。今では濃黄色に塗装されたクモハ123形が、小野田線全線で「ヌシ」として君臨しています。

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▲本数の少ない小野田線
6時39分発長門本山行きは本山支線向けの送り込み列車だ。これこそ、クモハ42形が本山支線外を走る唯一の定期スジであった。


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▲クモハ123-6運転台
車内で待つこと1時間、ようやく小野田行き列車は動き出しました。居能から小野田線に入ると、とにかくレールのきしむ音が止むことなく続きます。カーブが多いために、列車の速度は自ずと上がることはありません。

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小野田までの30分近い旅が終わり、終点小野田駅に到着。寝台列車が通らなくなった山陽筋の衰退ぶりは凄まじく、駅はがらんどうとしてレールには草が顔をのぞかせています。

広島地区では227系の導入が進み、急速に近代化が進んでいると聞いていますが、下関口は依然として国鉄色濃い状況です。自動改札機すら置かれていないのです。ただ例外を挙げるならば、下関に九州方式の自動改札機が置かれているという点でしょうか。

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▲宇部新川から乗ってきたクモハ123形



撮影日:2016年7月24日
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Comment

こーたろー

クモハ123は何となく旧国の雰囲気を醸し出しているような気がします。

2016年08月03日(水)19:21

くんざん

ようこそ小野田においでくださいました、山陽線添なのに本当に寂しくなりました。

2016年08月03日(水)21:33

wra

こーたろーさん

クモハ42にしても123形にしても、単行で使用できるという特性があるからこそ、利用客の少ない小野田線でその特性を活かしていけるのでしょうね。今や同系列活躍の地は下関近辺に限られているので、走っているうちにしっかり記録に収めたいと思います。

2016年08月03日(水)21:46

wra

くんざんさん

くんざん様、コメントありがとうございます。

山陽筋はとくに新幹線開通後、一気に寂れていったものと思われますが、寝台列車が走らなくなってからはもう目を覆いたくなるような惨状です。山陰線もなかなかの寂れっぷりで、山口県内のJR線の今後が心配になってきます。

2016年08月03日(水)21:48

ふぐにさん。

こんばんは。

123系!懐かしいですね。
確かに阪和線の支線で走っていました。
いつの間にか103系に置き換わっていましたけど。
そう言えば、あれも今後どうなるんだろう・・・

123系は国鉄〜JRの移行期に数奇な運命を
たどった孤高の車両、というのは大げさでしょうか。

そう言えば、123系が登場した頃、
宇野線で似たようなコンセプトの旧型国電が登場しましたね。
クモハ84型だったか。
旧型国電の最後の新形式だった、様な気がします。

2016年08月03日(水)23:56

レラティー

123系、1度は乗車してみたいと思いつつ、中央本線(小野)では撤退、宇野線でも恐らく撤退、叶わぬ夢かと思っていたら、小野田線で残っているんですね。

発車1時間前から車内で待てるJR西日本は親切ですね。

クモハ42にも乗車したかったですが・・・長門本山は、もう最低限の本数で、鉄道の特性が生かせない現状ですね・・・
美祢線の大嶺支線のようになるのか、懸念しております。


広島支社管内全体が、見捨てられているように感じます。
やっと227系が導入されましたが・・・

2016年08月04日(木)08:34

wra

ふぐにさん。さん

ふぐにさん。様、こんにちは。

> 123系!懐かしいですね。
> 確かに阪和線の支線で走っていました。
> いつの間にか103系に置き換わっていましたけど。
> そう言えば、あれも今後どうなるんだろう・・・

今回の乗車した6番はまさに、羽衣支線で走っていた車両なんですよ。いよいよ近畿の103系も先が見えてきただけでなく、205系の置き換えも噂されているようで、写真を撮る方の姿を見るようになってきました。


> 123系は国鉄〜JRの移行期に数奇な運命を
> たどった孤高の車両、というのは大げさでしょうか。

この車両は本当に珍車といえる存在ですよね。最後の活躍の地が地元に近い場所で、見やすくて良かったです。しかしながら、例の濃黄色はいただけません。


> そう言えば、123系が登場した頃、
> 宇野線で似たようなコンセプトの旧型国電が登場しましたね。
> クモハ84型だったか。
> 旧型国電の最後の新形式だった、様な気がします。

かなりぶっ飛ばしていたそうなので、ぜひ走行音を聞いてみたかったです

2016年08月04日(木)20:06

wra

レラティーさん

> 123系、1度は乗車してみたいと思いつつ、中央本線(小野)では撤退、宇野線でも恐らく撤退、叶わぬ夢かと思っていたら、小野田線で残っているんですね。

この車両、もう下関地区でしか走っていないんですよ。115系・105系だらけの中で、ひときわ異彩を放つ存在です。


> 広島支社管内全体が、見捨てられているように感じます。
> やっと227系が導入されましたが・・・

広島から一番遠い下関近辺が、「国鉄広島」最後の牙城といえるでしょう。スマートな外観の117系100番台もいなくなってしまいました。227系はようやく徳山に顔を出す所まできていますが、下関に来るのはまだ先になりそうです。

宇部新川での1時間、長かったですよ~

2016年08月04日(木)20:12