団体列車「サロンカーあかつき」、夜明け前の北九州を通過・南下中
同列車が宗像を早朝5時台に通過すると聞き、「客車が通過するならぜひ」とばかりに早起きして、少し撮影に行ってみました。今回は「サロンカーあかつき」の撮影記録を中心にお届けします。
まだ人家に灯もない早朝、真っ暗闇のJR鹿児島本線沿いにやって来ました。11月の4時50分というのは日の出からほど遠い時間帯で、まだ太陽の光は全く見えません。空には満天の星と月が出ています。当日は雲一つない良好な天気で、これが日の出頃だったらさぞかし美しかったことでしょう。
到着後、5分ほどして警報機が鳴りました。間もなくお目当ての列車がやって来ます。ところで、今回撮影地に選んだ場所についてですが、以前「はやぶさ」(2009年3月)と「ドリームにちりん」(2011年3月11日)の最終列車を見送った場所です。真っ暗闇で光源に乏しい場所ですが、個人的には決して嫌いな場所ではありません。
やがてDE10の轟音が鳴り響いてきます。合理化の流れを受けてか、JR九州も今や電機を持たない時代。数年前ならED76-66やらEF81-410やらを動員したところでしょうが、今ではそうもいきません。
午前5時9分、「サロンカーあかつき」が目の前を通過。良し良し・・・
しかしながら、やっぱりDE10は赤鬼色に限ります。
ところで、末期の「あかつき」にはレガートシートなる指定座席車が連結されていましたね。強引な改造で生じたオハ14の"のっぺり"とした表情は、あまりにもインパクトが強くて鮮明に覚えています。幼少期の私にとって、あの姿はまさに食パンそのものでした。
「サロンカーなにわ」編成はレガートシート車と同じ、14系座席車を種車としています。つまり今回運転された列車は、さしずめ全車レガートシートといったところでしょうか。
「サロンカーなにわ」の最後尾が通過したところで、今回の撮影は終了です。まさかこの時間帯に再び、この場所に来ようとは思ってもいませんでした。
通過していった列車は鹿児島本線を南下し、鳥栖から長崎本線に入って一路長崎を目指します。これから先、沿線では多くのレイルファンが待ち構えているに違いありません。旅路は続きます。
撮影日:2016年11月26日
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