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玄関口に相応しく、新北投駅舎が元の場所に「再移築」(台北市北投区)

2017年4月1日、台北市北部にある温泉地・北投にレトロ駅舎が里帰りしました。この駅舎は日本統治時代に台湾総督府鉄道新北投駅として建設されたもので、台北メトロ(MRT)建設に伴い"台湾民俗村"(彰化県花壇鄕)に移築されていました。

長らく故郷から遠く離れた地で保管されていましたが、やがて新北投駅舎を里帰りさせるための運動が行われ、ついに元の場所に再移築されることになりました。駅舎は再び北投の地で組み立てが行われ、里帰り・お披露目を迎えたというわけです。

今回、お披露目から数日後の4月5日に北投を訪れました。そこで早速、再移築された新北投駅舎の様子に着目してみます。

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▲旧新北投駅舎を正面側から眺めて
再移築された旧北投駅舎は、台北メトロ新北投駅のすぐ真横にある七星公園内に鎮座しています。再移築されるまでは白く塗装されていましたが、修復に際して木材の美しさを引き立たせた、落ち着いた色合いに仕上げられました。

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▲旧新北投駅舎を側面から眺めて
いかにも観光地の玄関口にふさわしい、細かな装飾が取り入れられています。

北投温泉には現在も日本色の濃い温泉街が広がっていますが、メトロ新北投駅は中華風のデザインです。駅の真ん前には巨大な牌楼が建っています。そんな中、新北投駅に美しい"和の風"が舞い戻ってきました。

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▲旧新北投駅舎を改札側から眺めて
お披露目直後ということで、旧駅舎を見るために多くの来場者が駆けつけていました。余りの来場者の多さに、建物内部への入場規制がかけられていた程です。それだけ今回の里帰りが注目を集めていたということなのでしょう。

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▲新北投駅横の緑地(七星公園)ではイベントの真っ最中
七星公園では旧駅舎の里帰りにあわせてか、賑やかなイベントが催されていました。公園内にはテントのブースが置かれ、フリーマーケットや月琴の演奏実演等が行われていました。

こういうイベントですから、「ご当地キャラをグリーティングに出したら面白かろうに」と思いましたが、さて北投区や台北市政府にマスコットはいたでしょうか・・・

撮影日:2017年4月5日
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