初瀬街道垣内宿(三重県津市) ―青山峠をあおぐ谷間の宿場町

今回は大和と伊勢を結ぶ初瀬街道の宿場町・垣内宿へとやってきました。垣内と書いて「かいと」と読む難読地名の一つで、伊賀と伊勢を分かつ青山峠の東麓にあります。

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旧垣内宿は垣内川に沿うかたちで東西に延びています。周囲は高い山々に囲まれており、一帯は谷状の地形になっています。今回は国道沿いの東側から垣内宿に入り、青山峠のある方向を目指して散策していきます。

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そこまで観光地化された場所ではありませんが、垣内宿の入口には来訪者向けの駐車場やトイレ、さらには説明板も設置されています。親切ですね。また、説明板には当時の町割りや屋号を示す地図もあり、垣内宿の歴史を簡単に学ぶこともできます。

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▲垣内宿入口にある公衆トイレ

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▲垣内宿入口付近にある祠

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垣内宿に入ると、狭い道路の両脇に古い家屋が連なっているのが見えます。もちろん、近代以降の建物が多数を占めますが、なかには如何にも古そうな建物も残っています。

伊賀から青山峠を越えてきた古の旅人たちは、垣内の街並みを見てホッと安心したことでしょう。

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いくら交通量の少ない道路だからって、決して油断はできません。安易に飛び出しばかりしていると、車に轢かれて大けがしてしまいます。ここでは真っ二つになった「飛び出しくん(もどき)」が、体を張って飛び出し注意を伝えていました。

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▲入道山乗渓寺(天台宗)
垣内宿にある乗渓寺は、薬師如来を本尊とする古い寺院です。16世紀に丹後入道によって中興されたことから、入道山と称されています。(『白山道しるべの会』)

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やがて建物が少なくなってきました。建物が途絶えると鬱蒼とした山林に入っていきますが、昔はさらに西側にも建物があったようです。今でも苔むした石垣に、当時の名残が残されています。

垣内宿の西端部まで来たところで、今回の散策は終了です。このまま進めば、古の青山峠や旧東青山駅に抜けることができますよ。山歩きの好きな方は、青山峠を越えてみると良いでしょう。

撮影日:2018年2月
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