海老津炭鉱 運炭線(エンドレス)跡をたどる (福岡県岡垣町)

福岡県遠賀郡一帯は、かつて採炭地として多くの炭鉱を抱えていました。遠賀郡最西端に位置する岡垣町も例外ではなく、海老津炭鉱が戸切地区で操業していたそうです。

閉山から60年近くたった今、海老津炭鉱の面影がどこかに残っていないか、調べてみました。今回は海老津駅から炭鉱まで伸びていたという、石炭運搬鉄道の跡地をたどっていきます。

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軌道跡めぐりは海老津駅の南東部から始まります。やはり、九州鉄道の廃線跡を転用した道路を進むと、斜め右に分岐する坂道が見えてきました。この坂道を上がると、運搬鉄道に合流します。

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運搬鉄道は海老津駅よりも一段高い場所を通っていたようです。いわゆるエンドレス軌道で、循環式のロープによって動かされていました。

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廃線跡はしばらく平坦な場所を通りますが、途中で急坂にぶつかります。鉄道にしてはやけに険しい坂ですね。古い航空写真を見る限りだと、この部分は切通し・トンネルになっていたようです。

廃線から半世紀以上が経っており、トンネルの面影はどこにも残っていません。

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小高い丘を越えて、再び軌道跡に合流します。この辺りから戸切地区に入り、のどかな里山の中を通っていきます。若干高い場所を通っているため、時折眺めの良い場所を通りますよ。

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小さな谷間は築堤で難なく通過・・・と行きたいところですが、ここでいったん寄り道します。

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築堤の脇にある田舎道を下り、谷の底へ。

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谷底に降りるとレンガ積みのアーチ橋が残っていました。

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アーチ橋の内部は御覧の通りになっています(写真上)。

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軌道跡に戻って森の中を進むと、やがて周囲が開けてきます。急坂を下り、戸切地区の田地に出てきました。この部分は廃線後、築堤を崩して坂道に直したようです。

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廃線跡は未舗装の農道として炭鉱方面に続いています。実際どうだったかは分かりませんが、この部分もかつては築堤だったのかもしれません。

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農道と化したエンドレス軌道を進むと、県道87号線の築堤に行く手を阻まれました。この道路を挟んで向かい側が、かつての海老津炭鉱でした。軌道跡は炭鉱の奥へと続いていたようです。

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▲県道87号線からエンドレス軌道跡を見下ろして
この辺りまでくると、海老津炭鉱跡は目と鼻の先です。これ以上進んでも痕跡が見当たらず、ここで今回の軌道跡めぐりは終了とします。

撮影日:2018年8月
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