お知らせ

1月1日:新年あけましておめでとうございます。
 

この時が訪れるのを、かれこれ十年も待っていました。

フアランポーン駅6番乗り場に向かうと、今晩過ごす特急13列車が停車していました。この列車で夜のタイを縦断して、北部最大都市のチェンマイを目指します。

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特急13列車は19時35分にフアランポーンを出発して、翌朝8時半にチェンマイに到着します。列車自体は出発1時間前には入線していて、余裕をもって乗車することができます。今回は出発40分前に乗り込み、そのまま出発までの時間を過ごしました。

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▲特急13列車のサボ(8号車)

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今晩乗車するのは8号車の冷房二等寝台の上段。本来ならば下段に乗るべきところですが、あいにく上段しか空いていなかったのです。8号車のANS1035に乗り込み、指定された寝台に向かいます。

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車内に入ると、下段は座席の状態で、上段は引き下ろされた状態でした。乗務員が運ばれてきたシーツを上段にまとめて置き、再び収納しています。どうやら寝台のセット自体は、出発してから行うようです。

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▲座席状態の下段寝台と引き下ろされた上段寝台

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▲上段用の網棚を見上げて

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出発が近づくにつれ、乗客が徐々に乗り込んできました。全体的に欧米系の利用者、いわゆるファランの割合が多く、通路を挟んで私の向かい側には、台湾人
(話し方で分かりました)の3人家族が乗り込んできました。LINEの電話機能で、子供が自宅の祖父と会話を楽しんでいます。

19時35分、列車は定刻で動き出しました。暗闇に包まれたフアランポーンの側線を、ゆっくりと伝いながら構内を離れていきます。結局、件の台湾人一家は30分近くも通話していました。



フアランポーンを出た時点で、私の向かい側(下段)には誰もいない状態でしたが、次のサムセンで学生と思しき青年が乗ってきました。しばらく読書して時間を潰していると、乗務員が寝台をセットしにやってきました。列車はバンスーを出発して、順調にバンコク郊外を北上しています。

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セットされた寝台に上がり、荷物を置いて横になります。

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マットレスの上には清潔なシーツが敷かれ、枕にもカバーがかけられているため、衛生的には問題なしです。かけ布団はありませんが、袋にタオルケットが入っています。さっそく袋を破いてタオルケットを足元に掛けると、まだ暖かいことに気が付きました。乾燥したてのタオルケットを供しているようですね。

冷房寝台は寒いと聞いていましたが、思ったほど寒さを感じません。タオルケットも結構厚手のものですから、寒さをしのぐにはこれで十分だと思いました。

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寝台内には小物入れの網袋と読書灯が用意されています。読書灯はスイッチの部分がなく、使用できない状態になっていました。

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ドンムアンを過ぎると、車内はすっかり静かに・・・なるはずでしたが、そうはいきません。隣の3人家族です。子供がいつまでも騒がしく、大声で独唱を続けています。それが一時間以上も!一応親は注意しますが、3歳ほどの幼児が素直に言うことを聞くはずがありません。

アユタヤを過ぎたころになって、疲れ切ったのか、子供はようやく大人しくなりました。

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13列車に連結されている食堂車が気になり、寝台を抜けだして見に行ってみました。今回はオシ17風のBRC1017(BRC1000形)が連結されていました。非冷房ということで窓は開け放たれ、外から吹き込んでくる風が、冷房の代わりを果たしています。

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車内の様子を撮影していると、乗務員が「営業してないよ」とわざわざ言ってくれました。結局、13列車の食堂車で食事をすることはなく、翌日は買いこんだパン・ジュースで軽い朝食としました。

食堂車での撮影を済ませて寝台に戻ると、後はやることがありません。翌朝のチェンマイ散策に備えて、早めに就寝することに。ところが、向かいの子供が曲者でした。

真夜中に突然「ハンギャアアア!!」と叫び、泣き出したのです。ビックリして目が覚めてしまいました。やっと熟睡できると思っていたのに、これでは仕切り直しです。チクショウチクショウチクショウ・・・。

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翌朝、目覚めて通路を見渡すと、一部寝台が解体されて座席に戻っていました。途中の駅で数名が下車したようです。空席に腰かけると、窓の外に移っていたのは、タイ北部の丘陵地帯が織りなす雄大な景色でした。畜産が盛んらしく、至る所で牛が草をはんでいます。

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列車は大した遅れを出すことなく、ナコンランパーン駅に到着しました。ここから山岳地帯に入り、山を一つ越えたらチェンマイ盆地に入ります。旅はそろそろラストスパートです。

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サムセンで乗ってきた青年は、ナコンランパーンで下車しました。ここからは再び、ボックスシートを独り占めしての旅が始まります。全寝台が片付けられたので、自分の区画に戻り、向かい側に足を投げ出しました。

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▲ナコンランパーンを出発

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ナコンランパーンには、DA500形ディーゼル機関車(540号機)が置かれています。1950年代にアメリカで製造され、片側にしか運転台がないその姿は、まさに同時期に製造されたDD50形を彷彿とさせます。

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このDA500もDD50と同じく、背中合わせの重連で使用することが前提になっていたのでしょう。しかし、ここナコンランパーンには540号機一両があるだけで、他には見当たりませんでした。一両で「孤独な余生」を送っているのかもしれません。

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ナコンランパーンを出発した列車は、山奥深くへと入っていきます。直線の多かった線路は曲線がちになり、トンネルをいくつも潜り抜け、険しい峠を上り詰めていきます。やがて集落が見えてくると、クンタン駅に到着です。

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タイ国鉄で最も高所にあるクンタン駅は、標高578メートルに位置しています。ここから列車は峠を下り、チェンマイ盆地に入っていきます。

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ランプーンから平地区間に入り、列車は再び速いスピードで走り出します。ここまでくれば終点チェンマイまで30分もかかりません。定刻から15分遅れの8時45分、チェンマイに到着しまし
た。

撮影日:2019年6月18~19日

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