廃止を前にして、すでに鉄道が果たすべき使命を終えている駅とは、まさにここ浦臼のことだと思いました。今回は北海道浦臼町にある、浦臼駅をめぐっていきます。所属路線は札沼線。

同駅は北海道医療大学~新十津川間の廃止に伴い、2020年春に廃止されることになっています。同駅を発着する列車は、新十津川に到達する一本を除くと、すべて同駅での折り返し列車です(2019年7月現在)。

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まず最初に、日没間近に訪れたため、大半の写真が暗くなっていることをお許しください。浦臼駅は町のちょうど中心部に置かれています。駅を中心に町が開発されている様子は、道内の他の街でもよく見られます。

・・・が、あまりにも人気が無くてビックリしました。一応、隣のプレハブ小屋には地元住民の交流施設があって、ときおり談笑が聞こえてきます。結局のところ、駅前で活気があるのは、このプレハブ小屋だけでした。

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浦臼駅には駅員が配置されておらず、切符の販売は行われていません。かつて駅舎のあった場所には、「ふれあいステーション」という待合室兼歯科が建てられ、駅舎の役目を果たしています。

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浦臼駅からは滝川駅に向かうバスが数本設定されています。今や、町民の多くは遅くて本数の少ない札沼線を利用せず、滝川駅に出てそこから函館本線を利用するのでしょう。鉄道利用者は本当にごくわずかのみという状態です。

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駅横には農業倉庫があります。

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農業倉庫に取り付けされたプレートに目をやると、「浦臼村」と書かれているではありませんか。このプレートは何と、浦臼が町制施行する前に設置されたもののようです。ちなみに、町制施行は1960(昭和35年)に施行されました。

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続いて「ふれあいステーション」の中に入ってみましょう。相変わらず、駅には誰もいません。人が写りこまないので撮影自体はしやすいですが、それにしても寂しすぎる!

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待合室ということで、中には発車時刻表が置かれています。石狩当別方面は6本、新十津川方面はわずか1本だけと、悲惨な状態になっていました。

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新十津川行きは9時6分に発車する一本だけです。この列車を逃すと、その日のうちに列車で新十津川には行けません。それでも僅か一本の列車にすがる客は無に等しく、札沼線の末端区間はすでに、地元住民から見放されているも同然の有様です。

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なるほど、折り返し列車は発車10分前になって客扱いを始めるようです。

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そんな浦臼駅には駅スタンプが存在します。ただし、駅に置かれているというわけではなく、歩いてすぐの場所にある浦臼町役場に置かれています。

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待合室の内部には冷暖房も置かれており、どんなに厳しい冬の間でも、凍えることなく列車を待つことができそうです。

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この日は休診中でしたが、待合室のすぐ横には浦臼町歯科診療所があります。トイレの手洗い所にうがい薬がある辺り、さすがは歯科併設だなと思いました。

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浦臼駅ホームへの入口は、ふれあいステーションとは別の場所に開口しています。わざわざ待合室の中を通る必要がなく、ロータリーからそのままホームに上がれます。枕崎駅(指宿枕崎線)のような構造になっているんですね。

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札沼線の非電化区間には交換設備が一か所(石狩月形)しかなく、あとは全部棒線ホームになっています。浦臼駅ホームから線路を眺めると、レールが若干カーブしているのに気付きました。これはまさしく、交換設備があった頃の名残です。

隣のホームはとうに撤去され、交換設備があった頃の面影はほとんど残されていません。

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駅名標には札沼線の愛称名「学研都市線」の名前も堂々と掲げられています。しかし、学研都市線とは名ばかりで、のどかな田園地帯を数少ない列車が走るだけというのが、末端区間の特徴です。実に寂しい駅でした。

撮影日:2019年7月16日
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