ついに一日一往復だけとなり、2020年春の廃止を待つばかりとなった、札沼線最末端区間(浦臼~新十津川)に乗車しました。恥ずかしながら、今回が初乗車です。

たった一本だけの新十津川行き「5425D」は、朝の早い時間帯に運行されています。もし札幌方面から乗り継ぐ場合、5425Dは石狩当別を7時45分に出発するため、一番遅くても6時58分に札幌を出なくてはいけません。

今回はあまりにも早すぎる起床を避けようと、石狩月形から乗車するため、月形町内に一泊しました。これなら8時に起床しても、十分に間に合います。朝はけっこう苦手なのですよ。

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石狩月形駅には8時過ぎに到着しました。約10分後の8時17分、多くの乗客を乗せた5425Dが入線。8時40分の出発時間まで、ここで長時間停車を行います。非電化区間の交換駅はここ石狩月形駅しかなく、浦臼からの列車を待つため、ここでの長時間停車が組まれているのです。

先ほど乗客が多いと述べましたが、そのうち一般の乗客はごくわずかで、圧倒的多数が札沼線に乗ることを目的とする旅行者・レイルファンでした。私もさっそく、その中に加わります。

車内では、見知らぬ旅行者が会話を楽しんでいますが、その勇気には恐れ入るばかりです。私自身、あまり会話は苦手な方ではありませんが、どうしても見知らぬ人間には警戒してしまいます。「この人なら喜んで話を聞いてくれそうだな」と思っても、結局話せずじまいということが何度あったでしょうか。

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5425Dにはキハ40-401が充当されていました。これに乗って新十津川を目指します。

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▲札的駅に停車
多くの旅行者を満載した5425Dは、水田と丘陵が混在する区間を北へと進んでいきます。ときおり地元住民が乗り降りしますが、大半の駅が乗降客0という寂しい有様です。

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▲鶴沼駅に到着

浦臼までは一日5本以上の列車が設定されています。ここから先は、かろうじて3本の列車が設定されていたものの、数年前に1往復へと「極限までの大減便」が行われた区間です。レールの錆びを取るため、あえて列車を走らせているといっても過言ではありません。

はたして20年後、北海道には幾何のローカル線が残っているでしょうか。

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▲水田ど真ん中にポツンと建つ南下徳富駅

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▲南下徳富駅に到着

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浦臼を過ぎると、あとはひたすら石狩平野ど真ん中を通っていきます。その間、車窓風景を4Kビデオに収めながら過ごしました。

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▲下徳富駅に到着
現在は一往復しか通らない末端区間ですが、所々に全盛期の面影が残っています。たとえば下徳富駅なんかはその典型例で、立派な駅舎が寂しそうに佇んでいます。

駅舎をよく見てみると、デザインが石狩月形駅に類似しているのに気づきました。札沼線の駅舎はある程度、共通したデザインのものが多数建てられていたのでしょうか。

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石狩月形を出て40分後、列車は終点の新十津川駅に到着しました。ここがまさしく、桑園駅から延々と続いてきた札沼線の最果てなのです。

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ホーム横では、地元の幼稚園児が出迎えを待っています。まもなく廃止を迎えますが、それでも地元なりに、鉄道を町おこしに使おうと頑張っているのです。

駅ホームにはいつの間にか、鉄パイプ製の柵が設置されていました。レイルファンが殺到することで生まれる危険を、少しでも最小限に食い止めるための策でしょう。

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ホームはあっという間に旅行者で埋め尽くされ、新十津川駅は30分だけ、しばし賑やかになります。未舗装の駅ホームに降り立ったところで、5425Dの旅は終わりを迎えました。

撮影日:2019年7月17日
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  コメント
こんにちは。

数年前の年末年始に札沼線非電化区間乗った時は
18きっぷや北海道東日本パスで来た人が多かったのを思い出します。
僕が行った時は浦臼から新十津川まで3往復運転していた
時期に乗ることが出来ましたが石狩当別から終点に行くまでの間
これが最初で最後になる可能性が高いと思いながら乗ってました。

JR北海道の鉄路が危機に迫ってる中
次乗る日が来るまでどれだけ残ってるのかわからず
廃止のペースが上がらないことを祈りたいです。
libertyrail #- [ 編集 ]    2019年08月11日(日) 17:43
libertyrail様
いつもありがとうございます。

> 数年前の年末年始に札沼線非電化区間乗った時は
> 18きっぷや北海道東日本パスで来た人が多かったのを思い出します。

やっぱり遠方からの来訪者が大半だったんでしょうね。


> 僕が行った時は浦臼から新十津川まで3往復運転していた
> 時期に乗ることが出来ましたが石狩当別から終点に行くまでの間
> これが最初で最後になる可能性が高いと思いながら乗ってました。

私も似たような境地でした。
予定通りに行けば、来年2月頃にもう一度行きたいところですが、行けない可能性だってありますからね。
廃止直前の混乱期が来るまでには、もう一度!もう一度だけ行きたいところです。


> JR北海道の鉄路が危機に迫ってる中
> 次乗る日が来るまでどれだけ残ってるのかわからず
> 廃止のペースが上がらないことを祈りたいです。

今のJR北海道は、完全に墓穴を掘り続けている状況だと思います。
これ以上、災害による休止・放置だけは起こらないでほしい!私にはそう願うことしかできません。
wra #Eowdl.tg [ 編集 ]    2019年08月12日(月) 22:43
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