お知らせ

1月1日:新年あけましておめでとうございます。
 

福島第一原発事故からはや8年半。ついにこの時が訪れました。

常磐線代行バスを使い、富岡から浪江へと抜けていきます。代行バスが走っているうちに一度、この区間を通ってみたいと思ってきました。2020年春に常磐線が全線復旧するため、ギリギリで訪れることができました。


代行バスを運行するのは楢葉町に本社を置く浜通り交通。観光バスタイプの大型車両が、列車の代わりに使用されています。

富岡市街地を少し散策して駅に戻ってくると、バス乗り場の前には列ができていました。まもなく出発時間ということで列に並び、乗車に備えます。乗務員に18きっぷを提示して車内に入り、通路側の座席に陣取りました。

さすがに18きっぷシーズンということで、乗車人数は若干多く、一部乗客は収納座席を使用しました。浪江行きの代行バスは定刻通り、富岡駅を出発。

車内風景は撮影できないため、浪江までの区間は車窓風景を撮って回りました。

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富岡駅を出たバスは国道6号線に入り、浜通りの大動脈を北上していきます。富岡町役場を過ぎると、やがて帰還困難区域に突入しました。ここからは避難指示が解除されておらず、一面荒れ地と廃墟が広がります。

しかし、帰還困難区域の中でも放射線量の低い地域を中心に、「復興拠点」が整備されることになりました。これに該当する地域では除染・復旧作業が進められており、整備が完了次第、居住できるようになります。

富岡町では帰還困難区域のうち、国道6号線以西の区域を中心に、帰還開始に備えて除染・復旧作業が進められています(写真上)。除染直後ということもあって、耕地は土壌そのものの色をしており、異様な光景が広がっていました。

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そして一山越えると大熊町です。福島第一原発が立地する同町は、多くの放射性物質が沈着したことで、大半が帰還困難区域に指定されています。耕地は荒れ放題になり、中には柳が生えている一角もありました。

その一方で、放射線量の低い大川原地区はいち早く復興拠点になり、町役場本庁舎の移転先になりました。避難指示解除区域も帰還人口も少ないながら、着実に復興への道のりを歩みだしています。

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東大和久交差点を過ぎると、いよいよ本ルートで最も放射線量の高い区域に突入します。

除染作業の結果、人体に問題ないとされる線量に低下しましたが、事故直後は毎時100マイクロシーベルトを越えていました。現在でも富岡駅前に比べると、若干高めの放射線量を発しています。


放射線量の高い夫沢地区を通過します。左手に目をやると、復旧間近の常磐線が見えました。元々この区間は複線でしたが、復旧に際して単線に改築され、余った路盤には保線用通路が敷設されたそうです。


双葉町との境界が近づくと、右手に福島第一原発が見えてきました。原発周辺は中間貯蔵施設に指定されており、除染廃棄物を詰めたフレコンバッグが積み上げられています(写真上)。


長らく復興計画が定まらず、被災地域で最も復興の遅れていた双葉町に入りました。双葉駅の再開に合わせて復旧作業が急ピッチで進められ、倒壊していた家屋もすっかり片づけられています。

そんな中、右手に「双葉厚生病院」の文字が見えました。この病院は原発事故当時、急な退避に伴う混乱で、悲惨な状況になっていたと聞いています。

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▲高瀬川
帰還困難区域を抜けて浪江町に入りました。


代行バスの旅は浪江駅で終了。ここから鉄道旅に戻り、仙台方面に向かいます。

次の電車が10分後ということで長居できませんが、少しだけ駅前を散策してみました。やはり、浪江は帰還が進んでいませんね。バスの車窓から見ても人の気配は少なく、無人の商店がひたすら並んでいました。


浪江からは719系で原ノ町を目指します。東北のヌシだった719系も、今ではE721系に活躍の場を奪われてしまい、浪江~原ノ町でピストン輸送に従事するばかりです。


開いている座席を見つけて陣取り、車窓風景を動画に収めながら過ごしました。





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▲請戸川
719系の原ノ町行きは定刻通り動き出しました。まずは請戸川橋梁を渡ります。この橋は震災に際して、橋脚が一部ずれてしまい、復旧に際して歪みを直す作業が行われました。

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浪江町の中でもいち早く農業が再開されたという、酒田地区を通過します。耕地はきれいに耕され、春の田植えシーズンを待ち続けていました(写真上)。

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▲今回乗車したのはクモハ719-17

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▲小高駅に到着

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▲磐城太田駅に到着

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浪江からの道のりは短く、あっという間に原ノ町に到着しました。

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跨線橋を通って1番乗り場に向かい、仙台行きに乗り換えます。

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浪江から乗ってきた719系は4両編成でしたが、乗り換える仙台行きE721系は、たったの2両編成でした。利用者の少ない区間よりも、ずっと多い区間の方が短いとは・・・。

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原ノ町駅ホームには、南相馬市小高区の伝統行事「相馬野馬追」の看板が置かれていました。機会があれば、野馬追も見に行ってみたいところです。

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乗り込んだE721系はすでに満席状態でした。先頭車両に陣取り、前方の景色を収めていきます。



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駒ヶ嶺から先は、津波被害により移設した区間が続きます。新地駅で福島県に別れを告げ、宮城県に入ったと同時に、移設された新ルートが始まりました。

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津波で破壊された旧線はどうやら、道路に転用されたようです。津波から耕地や集落を守るため、高い堤防が築かれています。

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列車は高速で新線を駆け抜けていきます。

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右手には旧線跡と思しき道路が並走しています。

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まもなく坂元駅です。

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棒線ホームの坂元駅に到着しました(写真上)。今でこそシンプルな構造ですが、いずれ交換施設が増設できるよう、すでに準備されています。

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山下駅は比較的大きな駅ということで、1面2線の島式ホームになっています。現状だと有効長が短く、貨物列車を通そうにもむつかしいですが、いずれ有効長を伸ばせるよう、すでに準備されていました(写真上)。

列車は浜吉田で移設区間を終え、岩沼駅で東北本線に入ります。これでようやく、常磐線乗りつぶしは完了しました。都心は複々線で走り抜け、北部は単線で2両編成と、ギャップが大きくて面白い路線でした。

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進むたびに乗客は増え続け、名取の時点で車内はすし詰めになっていました。そして14時頃、終点の仙台駅に到着です。

ここから東北本線に入って東京に戻っていきますが、その前に腹ごしらえと行きます。エキナカに美味しい麻婆豆腐の店があるそうなので、早速行ってみることに。

撮影日:2019年12月28日

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